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【1:1000】 よろず推理処(その3)
1: 名前: ケーナ:2013/01/14 05:01ID:c4OIlNsN
このスレッドは『うみねこ』完結から随分時間が経過したにも関わらず、真剣に考察したい人の為に設けました。考察する内容等は問いませんが、たった一つだけルールを設けさせていただきます。

仮名で構わないから、1人1つのハンドルネームを必ずつけ、発言者が誰であるか(どの発言と同じ人物であるか)を明確にすること

これは“誰”が“どの発言”を“誰”にしているのかが解らないことで、考察や議論の妨げになることを防ぐためのルールです。ご理解とご協力をいただける方、このスレッドでまだまだ終わらない『うみねこ』考察を楽しみませんか?

『最終考察 うみねこのなく頃に 考察』 http://keena。web。fc2。com/
『うみねこ』用辞書 http://keena。web。fc2。com/uminekojisyo。txt
『うみねこ』テキスト抽出ツール http://harmonicharmo。nobody。jp/bunko/
(それぞれ“。”は“ピリオド”に変換)
96: 名前: タチバナ:2013/01/20 10:53ID:24gQfoNH
Coinさん >>93

>いえ、未だに隙だらけでうみねこの推理も当時からSTOPしています。
>聞くは一時、聞かぬは一生の損ですし 聞かれたからには出来る限り御返事してみようかと思います。
だからこそ、別の視点での考え方を示してくれそうで期待しています。
信者脳で考察厨な凝り固まった思考では気付かないところが多々あると思いますので。

>そうですね。ですが、最後の詰めもしくは逆算的な推理には有用かも知れません。
消去法で考えれば、「白馬に乗って迎えに来るぜ」以外に動機になりそうな部分がなかったというのも確かですね。

>最終的には「パズルとして完成させられないことはない」という点のみに着目すればというお話ですね。
>結果的に 魔女の存在を愛なり計算式なり何でも良いので認めないといけないという……
そうですね。返信の合間にちょっと考えてみたのですが、
結局、最後の最後の結論としては“魔女の存在を認める”ことになると思います。
考察を続けていれば一つの解答に定まるように作ったというのは、そういうことではないかと。

>そういう意味ではうみねこは負けたと言える作品かも知れませんね。
他人が言ってた言葉を借りて言いますが、“うみねこは超面白い失敗作”なんですよ。

竜ちゃんがやりたかったことは分かるけれど、それが上手く作用してない時点で失敗、
でも、それを差し引いたとしても超面白い作品であると思います。
短所は多々あるのですが、それが問題にならないくらい長所を持っているという考えです。

>それを百以下の言葉で相手に正しく伝えられるかは
>もはや才覚の領域なのだからこそ努力と真摯な態度で向き合うしかないのですが難しいものです。
問題なのは竜ちゃんには伝える力が圧倒的に不足していたという点ですね。
才能を活かすための才能がなかったのだと思っています。

>そうですね、絶対に避けては通れない壁の一つです。
>人格説(同一説)以外の説を語りたければEP6の密室トリックを説明しきること前提のような。
EP6はそれまでとは別のルールで考えなければいけないと思うので、あまり問題ではないと考えていますね。
ラストの人数赤字に繋げられるような解釈であるならば、なんでもいいと思います。
一番難しいのはEP3の南條殺しですね……。

>作品の賞賛とも取れないことはないですが、推理する側として理想なのはそういう言葉も出ない程の
>回答を作ることなので個人として精進し続けたい思います。
「お前がそう思うならそうなんだろうな(だから自分はお前が言うことを否定できない。その考えが成立することを認めざるを得ない)」という意味に取れると思ってます。
確かに皮肉的ではあるのですが、うみねこがやりたかったことを端的に表現した言葉であると思います。

>ミステリーでも、ファンタジーでもない、書かれていない絵柄の無いピースに
>自分で絵を書いて 他のピースの間に埋めてパズルを完成させるとか。
>その絵柄が推理する側の出す推理の差異になるはずだったのかと個人的に思っています。
考察を続けていれば、ほとんどの人が似たような意見になるのですが(同一説も別肉体説も肉体の動きとしてはほぼ同じです)、
あえてピースが足りないように作ったんでしょうね。

そして、そのピースは読者(プレイヤー)自身が生み出さないといけないので、
最終的に完成されたパズルは人それぞれ別の形になるという作品であったと思います。

>戦人が出題編で多用した悪魔の証明はアンチテーゼなのでしょうね。
>答えの出ない等式にⅩを代入して立ち止まらずに先に進むのは一つの正しい手法ですが、
>それはたぶん愛ではないのかと。
それだと、EP4ラストの戦人のようにアンチファンタジーとして解釈してしまうということですかね。

魔女を否定することが目的であるのであれば、確かにそれは正しいのですが、
説明不要の存在Xというピースを当てはめることは、確かに愛ではないのかもしれません。

>うみねこの孕む矛盾点の一つに
>変格的なトリック?を本格的な挑戦状で挑むが未来が社会派的なトリックが古典的な……etc
>という『本来 別のジャンル的な傾向のモノの複合』があります。
やりたいことを詰め込みすぎて破綻したのだろうという感はあります。

ただ、そのために、他作品の要素についてでも、
うみねこで使われた要素を例えにして、例えられないことはそんなにないんじゃないかなという気がします。

>信じれば一応ミステリーと言えなくもないですが厳しいですね……
「うみねこはミステリーではない」という意見もよくありますが、
それはうみねこと言うよりもミステリーという受け皿を過小評価してるのではという気がします。

厳しいことは厳しいのでしょうけど、
批判の言葉としてミステリーという言葉を使うのであれば、
「うみねこはミステリーとして駄作」ということになるのではないでしょうか。

>ミステリーに出すうえで暗黙の了解に
>『十二分にそれらの推理以外の専門的知識を要するガジェットについて作中に明記する』
>という点が嫌らしくも高く聳え立ちますね。
人格説を主張する人の中には、実際の多重人格者の症状を例に出す人もいますが、
それは専門知識を用いて説明しているのでミステリーとしては無効になってしまいますよね。

そして、実際の多重人格者の症状とヤスの症状が一致しているかという点についても甚だしく疑問です。

まあ、人格説が正解という前提で考えるならば、
結局は竜ちゃんがちゃんと明記していてくれたなら良かったという話なのですが……。

>古くから言われているのが
>1、『ミステリ解として合理的だが、リアルな解としては合理的でない』とか
>(トリックは説明できるが、紗音と嘉音が同一人物だと長男一家全員・他使用人に露見するへの反証の必要性)
>2、『他の説でも十分に説明できるので人格説である必要も作者がそんな解を使うわけがない』とか
>(人格説でなければいけないことの具体的説明と他の代表的な説の反証の要求)
>3、『赤字がなくても解けるということなら一切赤字に頼らずに説明してほしい』とか
>(赤字ゼロの状況証拠などに基づいた人間が可能な限界までの出題編推理集の要求)
1については、紗音と嘉音が同時にシフトに入ることはほとんどなかっただろうという点、
蔵臼一家も郷田も勘が鈍かったという点でなんとか乗り切れると考えてます。
(というか、別肉体説でも現実では一人二役を演じる必要があったでしょうし)

2、3については、そう簡単に結論の出る話ではないと思いますが、僕も似たような考えですね。
“作者がそんな解を使うわけがない”というか、
別に使わなくたって説明できるんだから使う必要がないじゃないかという考えですが。

別肉体説で推理するのであれば、わざわざ根拠を示す必要はないと思うのですが、
人格説という変格トリックを用いるのであれば、根拠を示すのに膨大な手間がかかるでしょう。

だから、これも個人的な意見になりますが、
人格説を主張する人は、平坦な近道があるのに、わざわざ遠回りの茨道を突き進んでるように見えるんです。

>極論、人格説を使えば誰でもトリックを抜けることはできます。
>ただし、『なぜどうやって誰が』「何を何時どこで」は誰しもトリックまで作ることはできません。
>本来、フーダニット・ハウダニット・ホワイダニットでも状況説明として5W1Hさえ不足しています。
「多重人格者である真里亞が犯人ではないのか? 絵羽が犯人ではないのか?」
「朱志香は多重人格者ではないのか? 源次は多重人格者ではないのか?」etc
多重人格者なのは誰でもいいのではと考え出してしまうと、説明しなければならないことが爆発的に増えてしまいますね……。

>人格説も人格説で奥が深いですね。
そうですね。完璧に否定はしません。
ただ、人格説なんて、そう簡単に用いることができるわけではないということが分かってない人は多いように思います。
それを認めてしまえば、どんな暴論であっても通ってしまうのではと考えなければならないように思います。
可能性を広げる考え方ではあるけど、そのせいで証明しなければならないことが増えるという印象ですね。
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