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エンディング
エンディング曲
エンドロール文章
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エンドロール文章EP2
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コミックマーケット77配布小冊子
コミックマーケット81頒布小冊子
コメント/EP1名場面集
コメント/EP2名場面集
コメント/EP3名場面集
コメント/EP4名場面集
コメント/EP5名場面集
コメント/おすすめのBGMは?/月うさぎの舞踏とoverを同時に流してみ
コメント/ネタ/2009年のゲーム盤
コメント/ネタ/EP7ネタバレ
コメント/ネタ/part603
コメント/ネタ/part721
コメント/ネタ/ある魔女の呪い
コメント/ネタ/うみねこ考察スレ住人タイプ一覧
コメント/ネタ/おすすめのBGMは?
コメント/ネタ/かのんw伝説
コメント/ネタ/きんぞー☆中二病説
コメント/ネタ/ひっくりかえる親子
コメント/ネタ/みんなの飲み会
コメント/ネタ/イトミミズ
コメント/ネタ/カール紗音
コメント/ネタ/テストページ人気投票
コメント/ネタ/ネコカノン
コメント/ネタ/プレス屋頑張り物語
コメント/ネタ/マジカルキンゾー☆シェフ
コメント/ネタ/七人の竜騎士
コメント/ネタ/体は出来上がってきました。
コメント/ネタ/俳句でレス
コメント/ネタ/兄貴失格~再構築物語~
コメント/ネタ/単発SSまとめ
コメント/ネタ/単発ネタ
コメント/ネタ/嘉音=●説
コメント/ネタ/変態紳士達の魔力
コメント/ネタ/天草の頑張り物語
コメント/ネタ/奥様方の1日
コメント/ネタ/家庭的な金蔵
コメント/ネタ/山羊さんの日常
コメント/ネタ/探偵大集合
コメント/ネタ/新キャラ「ジェシチカラ」
コメント/ネタ/時を越える霧江
コメント/ネタ/朱志香の頑張り物語
コメント/ネタ/楼座最強伝説
コメント/ネタ/源次の頑張り物語
コメント/ネタ/煉獄の七枕
コメント/ネタ/田宮榮一の推理
コメント/ネタ/秀吉からのありがたいお言葉
コメント/ネタ/私立右代宮大学付属六軒島高等学校
コメント/ネタ/縁寿×マモン
コメント/ネタ/縁寿可愛い
コメント/ネタ/縁寿想像(創造説)
コメント/ネタ/肖子
コメント/ネタ/譲治と紗音
コメント/ネタ/赤文字システムの真相
コメント/ネタ/郷田の野望
コメント/ネタ/郷田紳士録
コメント/ネタ/霧江さんの正体
コメント/ネタ/黒紗音
コメント/ネタ/スナック 愛ぜるね
コメント/ネタ/薔薇のマリア
コメント/ノックス十戒
コメント/ヤスの正体は嘉音説
コメント/作中の矛盾点
コメント/公式ページ考察
コメント/各EP考察(EP8まで)EP1
コメント/各EP考察(EP8まで)EP2
コメント/各EP考察(EP8まで)EP3
コメント/各EP考察(EP8まで)EP4
コメント/各EP考察(EP8まで)EP7
コメント/山羊=プレイヤー説
コメント/既出推理
コメント/既出推理/その他
コメント/既出推理/事故・災害
コメント/既出推理/人物関係
コメント/既出推理/暗号関係
コメント/既出推理/殺人トリック/密室トリック
コメント/既出推理/碑文関係
コメント/既出推理/紗音嘉音同一人物説まとめ
コメント/既出推理/組織・国家関係
コメント/既出推理/証拠品
コメント/既出推理/魔女と眷属の正体
コメント/真偽不明の解答考察
コメント/考察投稿抜粋/07151129はコミケの1ヶ月前
コメント/考察投稿抜粋/1998年の世界構成
コメント/考察投稿抜粋/19歳の領主について
コメント/考察投稿抜粋/73番目の悪魔説
コメント/考察投稿抜粋/98年以降に存在する主人公X
コメント/考察投稿抜粋/EP2の5つの密室についての考察
コメント/考察投稿抜粋/EP3と4は偽書作家の完全創作ではない
コメント/考察投稿抜粋/EP4でも指輪贈呈イベントは発生している
コメント/考察投稿抜粋/EP4の“私”は土石流?
コメント/考察投稿抜粋/EP4の殺害順
コメント/考察投稿抜粋/EP4までの戦人は探偵役ではなく「ワトスン役」
コメント/考察投稿抜粋/EP5のOPに並んだキャラクターの順番の意味
コメント/考察投稿抜粋/EP5の真相は「偽装殺人」
コメント/考察投稿抜粋/EP6の謎解きに同一説を使わない場合
コメント/考察投稿抜粋/dir lion
コメント/考察投稿抜粋/『ひぐらしのなく頃に』の作者は右代宮楼座
コメント/考察投稿抜粋/『六軒島症候群』の可能性を真面目に考察してみた
コメント/考察投稿抜粋/『特別失踪』による最後の赤字の真実
コメント/考察投稿抜粋/うみねことひぐらしの繋がりについて
コメント/考察投稿抜粋/うみねこの真相は「本格ミステリ館焼失」と同種
コメント/考察投稿抜粋/うみねこはL5発症してる悟史の夢
コメント/考察投稿抜粋/うみねこは雛見沢をモデルにした政治的寓話説
コメント/考察投稿抜粋/うみねこ羽入黒幕説
コメント/考察投稿抜粋/さくたろうはイマジナリーフレンド
コメント/考察投稿抜粋/さくたろうは元々量産型で楼座の手作りではない
コメント/考察投稿抜粋/ひぐらしキャラ物真似説
コメント/考察投稿抜粋/ウンコ爆弾説
コメント/考察投稿抜粋/エスター
コメント/考察投稿抜粋/クローン説
コメント/考察投稿抜粋/クワドリベアト生存説
コメント/考察投稿抜粋/ゲーム終了時間延長説
コメント/考察投稿抜粋/シャノカノ夫婦説
コメント/考察投稿抜粋/テーブルトーク式潜水艦ゲーム説
コメント/考察投稿抜粋/ベアトの核=「事故」シューディンガーの猫説
コメント/考察投稿抜粋/ベアトの正体は柱時計説
コメント/考察投稿抜粋/ベアトリーチェの正体は楼座?
コメント/考察投稿抜粋/ベアトリーチェの正体は突然起きる殺人衝動
コメント/考察投稿抜粋/ベアトリーチェの正体は金蔵の妻?
コメント/考察投稿抜粋/ベアトリーチェは楼座の双生児
コメント/考察投稿抜粋/ベアト育成計画
コメント/考察投稿抜粋/ベアト=借金の取り立て人
コメント/考察投稿抜粋/ボトルに入る紙の量
コメント/考察投稿抜粋/ボトルメール【十八バトラ犯人説】
コメント/考察投稿抜粋/マリアージュ・ソルシエールと物語構造について
コメント/考察投稿抜粋/ヤスの本名は「右代宮真里亞」?
コメント/考察投稿抜粋/ヤスも戦人と同じ記憶障害説
コメント/考察投稿抜粋/ルールXYZと幻想描写の解釈
コメント/考察投稿抜粋/ヱリカは海難事故で死亡?
コメント/考察投稿抜粋/上位世界のキャラが具現するもの
コメント/考察投稿抜粋/下位世界において二人は別人
コメント/考察投稿抜粋/事件の黒幕は霧江
コメント/考察投稿抜粋/人格の死は脳の損傷
コメント/考察投稿抜粋/人間ベアトの名前は真里亞説
コメント/考察投稿抜粋/作家としての十八とヤス
コメント/考察投稿抜粋/作者は解答を用意していない
コメント/考察投稿抜粋/八城十八=ヱリカ説
コメント/考察投稿抜粋/八城十八=明日夢説
コメント/考察投稿抜粋/八城十八=縁寿説
コメント/考察投稿抜粋/六軒島の災害は自然災害に見せかけた人為的災害
コメント/考察投稿抜粋/六軒島の謎の鍵は「心臓」にあり
コメント/考察投稿抜粋/六軒島は東京の核関連施設
コメント/考察投稿抜粋/内側からチェーンのかかった密室を作る方法
コメント/考察投稿抜粋/凶器について
コメント/考察投稿抜粋/分岐の一つは親族会議の絵羽組の作戦
コメント/考察投稿抜粋/創作説考察:魔法描写は登場人物の願望の投影
コメント/考察投稿抜粋/創作説考察;創作説のまとめ
コメント/考察投稿抜粋/十八バトラ完全犯罪説
コメント/考察投稿抜粋/反魂とは
コメント/考察投稿抜粋/右代宮一族の集団亡命説
コメント/考察投稿抜粋/各EPは誰が書いたのか?
コメント/考察投稿抜粋/合同葬儀が1986年である理由
コメント/考察投稿抜粋/名前の疑惑
コメント/考察投稿抜粋/吾唯(われただ)足るを知る
コメント/考察投稿抜粋/嘉音と紗音が同じ顔
コメント/考察投稿抜粋/嘉音は、だぁれ…?
コメント/考察投稿抜粋/嘉音は色覚異常
コメント/考察投稿抜粋/嘉音幻想+戦人と嘉音入れ替わりによる説明
コメント/考察投稿抜粋/嘉音行動リスト
コメント/考察投稿抜粋/嘉音解雇説
コメント/考察投稿抜粋/嘉音=ヱリカ説
コメント/考察投稿抜粋/夏妃を脅した、19年前の男を騙ったのは誰なのか
コメント/考察投稿抜粋/夏海K先生談「遺伝子すごい」説
コメント/考察投稿抜粋/天草十三は縁寿の生み出した幻想のキャラクター
コメント/考察投稿抜粋/天草十三(絵羽)を殺したのは沙都子のトラップ説
コメント/考察投稿抜粋/娘ベアトは金蔵の娘ではない?
コメント/考察投稿抜粋/子供席から乱射説
コメント/考察投稿抜粋/実際の世界では熊沢南條源次が存在しない
コメント/考察投稿抜粋/客室での嘉音消滅に至った経緯
コメント/考察投稿抜粋/家具は戸籍を持たない人説の展開編
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コメント/考察投稿抜粋/密室は犯人が隠れてやり過ごした説
コメント/考察投稿抜粋/帝王切開
コメント/考察投稿抜粋/幻想世界肯定説
コメント/考察投稿抜粋/幾子=ヤス説
コメント/考察投稿抜粋/幾子=九羽鳥ベアト説
コメント/考察投稿抜粋/当主の指輪はペアリング
コメント/考察投稿抜粋/心臓説考察:臓器移植と細胞記憶
コメント/考察投稿抜粋/悪魔のルーレットの考察
コメント/考察投稿抜粋/惨劇の回避方法
コメント/考察投稿抜粋/惨劇の引き金は母親への愛の欲求
コメント/考察投稿抜粋/惨劇は無かった説
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コメント/考察投稿抜粋/戦人が実は有能な可能性についての考察
コメント/考察投稿抜粋/戦人が本当は1967年11月29日生まれ
コメント/考察投稿抜粋/戦人とベアトリーチェの正体について
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コメント/考察投稿抜粋/戦人の受胎日は親族会議の日
コメント/考察投稿抜粋/戦人の母は霧江説
コメント/考察投稿抜粋/戦人の罪と、真戦人についての考察
コメント/考察投稿抜粋/戦人の視点も疑いの余地がある
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コメント/考察投稿抜粋/戦人は紗音との約束を守っていた
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コメント/考察投稿抜粋/未来科学はファンタジーに含まない
コメント/考察投稿抜粋/杭の刺さる順番
コメント/考察投稿抜粋/楼座AAの碑文解読
コメント/考察投稿抜粋/楼座は蔵臼側の内通者
コメント/考察投稿抜粋/死体の傷痕が円の図形を描く
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コメント/考察投稿抜粋/碑文は食堂での席順を表す
コメント/考察投稿抜粋/碑文台湾説
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コメント/考察投稿抜粋/親族会議で「島」を話題にしないのは不自然
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参考文献まとめ
各EP考察(EP8まで)
各EP考察(EP8まで)EP1
各EP考察(EP8まで)EP2
各EP考察(EP8まで)EP3
各EP考察(EP8まで)EP4
各EP考察(EP8まで)EP5
各EP考察(EP8まで)EP6
各EP考察(EP8まで)EP7
各話の共通点
外部リンク
小冊子
小冊子その2
小説「うみねこのなく頃に」
山羊=プレイヤー説
年表
幻想考察
当主夫婦/長男一家
手紙
既出推理
既出推理/その他
既出推理/ルール関係
既出推理/事故・災害
既出推理/人物関係
既出推理/暗号関係
既出推理/殺人トリック/密室トリック
既出推理/碑文関係
既出推理/紗音嘉音同一人物説まとめ
既出推理/組織・国家関係
既出推理/証拠品
既出推理/魔女と眷属の正体
次女一家
次男一家
犯人考察
犯人考察/その他
犯人考察/ベアトリーチェ
犯人考察/南條輝正
犯人考察/古戸ヱリカ
犯人考察/右代宮夏妃
犯人考察/右代宮戦人
犯人考察/右代宮朱志香
犯人考察/右代宮楼座
犯人考察/右代宮留弗夫
犯人考察/右代宮真里亞
犯人考察/右代宮秀吉
犯人考察/右代宮絵羽
犯人考察/右代宮縁寿
犯人考察/右代宮蔵臼
犯人考察/右代宮譲治
犯人考察/右代宮金蔵
犯人考察/右代宮霧江
犯人考察/呂ノ上源次
犯人考察/嘉音
犯人考察/天草十三
犯人考察/熊沢チヨ
犯人考察/紗音
犯人考察/郷田俊朗
犯人考察/須磨寺霞
犯人説
犯人説(第七話)
犯人説(第三話)
犯人説(第二話)
犯人説(第五話)
犯人説(第八話)
犯人説(第六話)
犯人説(第四話)
用語解説と雑学
用語解説と雑学/あ行
用語解説と雑学/か行
用語解説と雑学/さ行
用語解説と雑学/た行
用語解説と雑学/な行
用語解説と雑学/は行
用語解説と雑学/ま行
用語解説と雑学/や行
用語解説と雑学/ら行
用語解説と雑学/わ行
用語解説と雑学/アルファベット
用語解説と雑学/数字
登場人物
真偽不明の解答考察
碑文
第2話 『Turn of the golden witch』
第2話 『Turn of the golden witch』/TIPS
第3話 『Banquet of the golden witch』
第3話 『Banquet of the golden witch』/TIPS
第4話 『Alliance of the golden witch』
第4話 『Alliance of the golden witch』/TIPS
第ニ話『Turn of the golden witch』/TIPS
第ニ話『Turn of the golden witch』あらすじ(その1)
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第一話『Legend of the golden witch』
第一話『Legend of the golden witch』/TIPS
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第八話『Twilight of the golden witch』/TIPS
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第四話『Alliance of the golden witch』/TIPS
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縁寿への贈り物
考察投稿抜粋
考察投稿抜粋/07151129はコミケの1ヶ月前
考察投稿抜粋/1998年の世界構成
考察投稿抜粋/19歳の領主について
考察投稿抜粋/73番目の悪魔説
考察投稿抜粋/98年以降に存在する主人公X
考察投稿抜粋/EP2の5つの密室についての考察
考察投稿抜粋/EP3と4は偽書作家の完全創作ではない
考察投稿抜粋/EP3の譲治は第一の晩で死んでいる
考察投稿抜粋/EP4でも指輪贈呈イベントは発生している
考察投稿抜粋/EP4の“私”は土石流?
考察投稿抜粋/EP4の殺害順
考察投稿抜粋/EP4までの戦人は探偵役ではなく「ワトスン役」
考察投稿抜粋/EP5のOPに並んだキャラクターの順番の意味
考察投稿抜粋/EP5の真相は「偽装殺人」
考察投稿抜粋/EP6の謎解きに同一説を使わない場合
考察投稿抜粋/SF関連考察の分類
考察投稿抜粋/dir lion
考察投稿抜粋/「紅楼夢の殺人」にみる、うみねこ犯人の探偵目的の動機
考察投稿抜粋/『うみねこのなく頃に』の「読者」と「作者」の関係
考察投稿抜粋/『ひぐらしのなく頃に』の作者は右代宮楼座
考察投稿抜粋/『六軒島症候群』の可能性を真面目に考察してみた
考察投稿抜粋/『特別失踪』による最後の赤字の真実
考察投稿抜粋/うみねことひぐらしの繋がりについて
考察投稿抜粋/うみねこのなく頃には「二階堂黎人 悪霊の館」そのまま
考察投稿抜粋/うみねこの真相は「本格ミステリ館焼失」と同種
考察投稿抜粋/うみねこはL5発症してる悟史の夢
考察投稿抜粋/うみねこは雛見沢をモデルにした政治的寓話説
考察投稿抜粋/うみねこ羽入黒幕説
考察投稿抜粋/さくたろうはイマジナリーフレンド
考察投稿抜粋/さくたろうは元々量産型で楼座の手作りではない
考察投稿抜粋/ひぐらしキャラ物真似説
考察投稿抜粋/ウンコ爆弾説
考察投稿抜粋/エスター
考察投稿抜粋/クローン説
考察投稿抜粋/クワドリベアト生存説
考察投稿抜粋/ゲーム終了時間延長説
考察投稿抜粋/シミュレーション仮説
考察投稿抜粋/シャノカノ夫婦説
考察投稿抜粋/テーブルトーク式潜水艦ゲーム説
考察投稿抜粋/ベアトの核=「事故」シューディンガーの猫説
考察投稿抜粋/ベアトの正体は柱時計説
考察投稿抜粋/ベアトリーチェの正体は楼座?
考察投稿抜粋/ベアトリーチェの正体は突然起きる殺人衝動
考察投稿抜粋/ベアトリーチェの正体は観測者自身
考察投稿抜粋/ベアトリーチェの正体は金蔵の妻?
考察投稿抜粋/ベアトリーチェは楼座の双生児
考察投稿抜粋/ベアトリーチェ・チェンチの境遇が魔女幻想のモデル
考察投稿抜粋/ベアト育成計画
考察投稿抜粋/ベアト=借金の取り立て人
考察投稿抜粋/ベルンカステルとラムダデルタは「ひぐらし」とは無関係かも?
考察投稿抜粋/ボトルに入る紙の量
考察投稿抜粋/ボトルメール【十八バトラ犯人説】
考察投稿抜粋/マリアージュ・ソルシエールと物語構造について
考察投稿抜粋/ヤスの本名は「右代宮真里亞」?
考察投稿抜粋/ヤスも戦人と同じ記憶障害説
考察投稿抜粋/ルールXYZと幻想描写の解釈
考察投稿抜粋/ルール考察:「無限」の魔法が「絶対」を殺せるルールY
考察投稿抜粋/ルール考察:犯人が殺したいのは一人だけ
考察投稿抜粋/ローズマリー説
考察投稿抜粋/ヱリカは海難事故で死亡?
考察投稿抜粋/上位世界のキャラが具現するもの
考察投稿抜粋/下位世界において二人は別人
考察投稿抜粋/事件の黒幕は霧江
考察投稿抜粋/人格の死は脳の損傷
考察投稿抜粋/人間ベアトの名前は真里亞説
考察投稿抜粋/作家としての十八とヤス
考察投稿抜粋/作者は解答を用意していない
考察投稿抜粋/八城十八=ヱリカ説
考察投稿抜粋/八城十八=明日夢説
考察投稿抜粋/八城十八=縁寿説
考察投稿抜粋/六軒島の災害は自然災害に見せかけた人為的災害
考察投稿抜粋/六軒島の謎の鍵は「心臓」にあり
考察投稿抜粋/六軒島は東京の核関連施設
考察投稿抜粋/内側からチェーンのかかった密室を作る方法
考察投稿抜粋/凶器について
考察投稿抜粋/分岐の一つは親族会議の絵羽組の作戦
考察投稿抜粋/創作説考察:「シュレティンガーの猫」による叙述トリック
考察投稿抜粋/創作説考察:魔法描写はベアトリーチェがゲームのテキストを捏造した?
考察投稿抜粋/創作説考察:魔法描写は登場人物の願望の投影
考察投稿抜粋/創作説考察:魔法描写は登場人物の願望の投影(その2)
考察投稿抜粋/創作説考察:魔法描写は登場人物の願望の投影(その3)
考察投稿抜粋/創作説考察;「藪の中」説
考察投稿抜粋/創作説考察;創作説のまとめ
考察投稿抜粋/十八バトラ完全犯罪説
考察投稿抜粋/反魂とは
考察投稿抜粋/反魂の魔法は人を殺す魔法である
考察投稿抜粋/右代宮一族の集団亡命説
考察投稿抜粋/各EPは誰が書いたのか?
考察投稿抜粋/合同葬儀が1986年である理由
考察投稿抜粋/名前の疑惑
考察投稿抜粋/吾唯(われただ)足るを知る
考察投稿抜粋/嘉音と紗音が同じ顔
考察投稿抜粋/嘉音は、だぁれ…?
考察投稿抜粋/嘉音は色覚異常
考察投稿抜粋/嘉音幻想+戦人と嘉音入れ替わりによる説明
考察投稿抜粋/嘉音行動リスト
考察投稿抜粋/嘉音解雇説
考察投稿抜粋/嘉音=ヱリカ説
考察投稿抜粋/夏妃を脅した、19年前の男を騙ったのは誰なのか
考察投稿抜粋/夏海K先生談「遺伝子すごい」説
考察投稿抜粋/天草十三は縁寿の生み出した幻想のキャラクター
考察投稿抜粋/天草十三(絵羽)を殺したのは沙都子のトラップ説
考察投稿抜粋/娘ベアトは金蔵の娘ではない?
考察投稿抜粋/子供席から乱射説
考察投稿抜粋/実際の世界では熊沢南條源次が存在しない
考察投稿抜粋/客室での嘉音消滅に至った経緯
考察投稿抜粋/家具は戸籍を持たない人説の展開編
考察投稿抜粋/家族を一人は連れ戻せるかもしれない
考察投稿抜粋/密室は犯人が隠れてやり過ごした説
考察投稿抜粋/帝王切開
考察投稿抜粋/平行世界説考察:創作説との折衷
考察投稿抜粋/幻想世界肯定説
考察投稿抜粋/幾子=ヤス説
考察投稿抜粋/幾子=九羽鳥ベアト説
考察投稿抜粋/当主の指輪はペアリング
考察投稿抜粋/心臓説考察:臓器移植と細胞記憶
考察投稿抜粋/悪魔のルーレットの考察
考察投稿抜粋/惨劇の回避方法
考察投稿抜粋/惨劇の引き金は母親への愛の欲求
考察投稿抜粋/惨劇は無かった説
考察投稿抜粋/戦人がいつも最後まで生き残る理由
考察投稿抜粋/戦人が実は有能な可能性についての考察
考察投稿抜粋/戦人が本当は1967年11月29日生まれ
考察投稿抜粋/戦人とベアトリーチェの正体について
考察投稿抜粋/戦人と嘉音入れ替わり説
考察投稿抜粋/戦人の初恋の女の子は嘉音
考察投稿抜粋/戦人の受胎日は親族会議の日
考察投稿抜粋/戦人の母は霧江説
考察投稿抜粋/戦人の罪と、真戦人についての考察
考察投稿抜粋/戦人の視点も疑いの余地がある
考察投稿抜粋/戦人の赤字「それを認める」にヱリカは騙された
考察投稿抜粋/戦人は架空の存在だった
考察投稿抜粋/戦人は紗音との約束を守っていた
考察投稿抜粋/戦人メンヘラ説
考察投稿抜粋/戦人無能説
考察投稿抜粋/戦人脱出後客室が爆発した
考察投稿抜粋/戦人黒幕説
考察投稿抜粋/探偵ヱリカと殺人犯ヱリカは別人
考察投稿抜粋/探偵視点架空説
考察投稿抜粋/推理は不可能
考察投稿抜粋/新世紀ベアトリーチェ
考察投稿抜粋/時間差X
考察投稿抜粋/暗黒館の殺人とうみねこ
考察投稿抜粋/未来科学はファンタジーに含まない
考察投稿抜粋/杭の刺さる順番
考察投稿抜粋/楼座AAの碑文解読
考察投稿抜粋/楼座の葛藤
考察投稿抜粋/楼座は蔵臼側の内通者
考察投稿抜粋/死体の傷痕が円の図形を描く
考察投稿抜粋/死体を歩き回らせる方法
考察投稿抜粋/死体行動説
考察投稿抜粋/消えた真里亞のバラ及び真里亞の見たベアトリーチェ
考察投稿抜粋/無限の魔女に対抗できるのは「ゼロの力」
考察投稿抜粋/状況をややこしくしてる駒の存在
考察投稿抜粋/理御(Lion)+片翼の鷲=グリフォン
考察投稿抜粋/登場キャラの名前は薔薇の品種が由来
考察投稿抜粋/真実の棋譜
考察投稿抜粋/真実の解釈
考察投稿抜粋/真実を語っているのに赤を使わなかったらルール違反
考察投稿抜粋/真里亞にとってのベアトリーチェとは
考察投稿抜粋/真里亞犯人説でちょっと考えてみた
考察投稿抜粋/碑文の暗号をモールス信号で解く
考察投稿抜粋/碑文は一つのミステリーかサスペンス
考察投稿抜粋/碑文は食堂での席順を表す
考察投稿抜粋/碑文九十九里浜説
考察投稿抜粋/碑文台湾・ラテン語人名説
考察投稿抜粋/碑文台湾説
考察投稿抜粋/碑文台湾説「上下左右定位置」版
考察投稿抜粋/碑文推理動画
考察投稿抜粋/碑文樺太(サハリン)説
考察投稿抜粋/碑文海のシルクロード説
考察投稿抜粋/碑文考察:ふるさとの歌
考察投稿抜粋/碑文考察:セフィロトの樹
考察投稿抜粋/碑文考察:ベアトリーチェの墓標
考察投稿抜粋/碑文考察:占星術説
考察投稿抜粋/碑文考察:周期表説
考察投稿抜粋/碑文考察:楽譜説
考察投稿抜粋/碑文考察:源次の懐
考察投稿抜粋/碑文解除の仕掛けには、銃弾が飛び出すトラップがある説
考察投稿抜粋/碑文階段説
考察投稿抜粋/碑文鮎川哲也説
考察投稿抜粋/碑文=バックギャモン説
考察投稿抜粋/福音の家は障害者施設説
考察投稿抜粋/秘密組織「京都」
考察投稿抜粋/紗音と嘉音は複数存在する
考察投稿抜粋/紗音人間トンカチ説
考察投稿抜粋/紗音嘉音別人説:島の人数の真相
考察投稿抜粋/紗音嘉音同一人物説考察:戦人は紗音と嘉音を二人同時に目撃していない
考察投稿抜粋/紗音=嘉音同一説まとめ
考察投稿抜粋/紗音=嘉音=ベアト(妹) 三重人格説まとめ
考察投稿抜粋/縁寿の母が明日夢説
考察投稿抜粋/縁寿の親族会議欠席は予定事項説
考察投稿抜粋/肉食ネズミ
考察投稿抜粋/薔薇庭園回転説
考察投稿抜粋/親族会議で「島」を話題にしないのは不自然
考察投稿抜粋/譲治は絵羽・秀吉の実子ではない
考察投稿抜粋/赤字で嘘をつく方法
考察投稿抜粋/赤字の死亡は眠るか、気絶すれば出せる説
考察投稿抜粋/赤字看破と魔女の正体
考察投稿抜粋/過去トリック
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考察投稿抜粋/金塊を見つけた人間=犯人
考察投稿抜粋/金字なんてなかった
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考察投稿抜粋/金蔵いい人説
考察投稿抜粋/金蔵の妻=ベアトリーチェ説
考察投稿抜粋/金蔵の正体は死後プラスティネーション化した金蔵の標本
考察投稿抜粋/金蔵の死体は甲冑の中
考察投稿抜粋/金蔵を再検死してみる
考察投稿抜粋/金蔵を殺したのはヤス?
考察投稿抜粋/金蔵シーン再読、縁寿は生きている、ベアトの魔法
考察投稿抜粋/金蔵予知能力説
考察投稿抜粋/銀と紅茶
考察投稿抜粋/隣部屋の窓の封印の有無は推理に不要なミスリード情報
考察投稿抜粋/離婚説
考察投稿抜粋/霧江→明日夢→夏妃の赤ん坊入れ替え説
考察投稿抜粋/霧江は既に碑文を解けていた説
考察投稿抜粋/霧江=ベルンの本体説
考察投稿抜粋/須磨寺家の陰謀
考察投稿抜粋/魔女のゲーム盤のルール考察:駒の役割
考察投稿抜粋/魔女の正体は怪文書説
考察投稿抜粋/魔女の犯行に見せかけ密室を作る理由
考察投稿抜粋/魔法の正体は「嘘」
考察投稿抜粋/鷹野海猫関与説
考察投稿抜粋/黄金についての考察
考察投稿抜粋/:戦人は島に行っていない
考察投稿抜粋/EP6いとこ部屋からの嘉音脱出トリックについて
考察投稿抜粋/EP6客室トリックまとめ
肖像画
舞台
舞台版「うみねこのなく頃に~Stage of the golden Witch~」
謎と考察
謎と考察(第七話)
謎と考察(第三話)
謎と考察(第二話)
謎と考察(第五話)
謎と考察(第八話)
謎と考察(第六話)
謎と考察(第四話)
赤文字その他(アニメ)
赤文字その他(第七話)
赤文字その他(第三話)
赤文字その他(第二話)
赤文字その他(第五話)
赤文字その他(第八話)
赤文字その他(第六話)
赤文字その他(第四話)
追加TIPS
長女一家
隠し子一家
雛見沢村民集会tetra頒布小冊子
雛見沢村民集会2配布小冊子
雛見沢村民集会3頒布小冊子
魔女側の赤文字発言&拒否した内容と戦人が青字で発言した内容
魔女&魔術師
黄金の弓射出時の背景画像解読
黄金夢想曲
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CS版「うみねこのなく頃に」
-投稿時の発売済み作品:EP1/EP2/EP3/EP4 ~ *&color(orange){マリアージュ・ソルシエールと物語構造について}; [#mfdb3dd5] 885 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 投稿日: 2009/01/11(日) 10:42:56 ID:x6Jqr05H 「マリアージュ・ソルシエールと物語構造について」というテーマでうだうだ書いてみた。 スレに書き込むにはちょっと長すぎるので、ロダに貼ります。 一気に書いたんで、寝て起きたら自分で色々突っ込みそうだ。暇な人だけ読んでくれれば。 http://www8.uploader.jp/user/umineco/images/umineco_uljp00877.txt ---- (以下抜粋です) 【マリアージュ・ソルシエールと物語構造について】 以下の文章は、マリアージュ・ソルシエールの実体について考えてみることを主軸に据えて、 そこに様々な細かい仮説を組み合わせて、物語の外殻構造の一例を形にしてみたものだ。 だから、個々の殺人の方法には触れていないし、動機についても、特定人物を除いては言及していない。 EP5が出るまでの間の考察を、まずはこういう構造を仮定することから始めたい、という内容だ。 これまで自分が書き散らしたことがベースだから、多くが既出だけど、 複数の仮説を統合すること自体にも意味があると思うし、一部には初めて目にする内容も あるかもしれないので、多少なり面白がってくれるといいな、と思う。 【何を信じるか】 この作品の場合、自分が何を信じるかを決めて、初めて考えを進めていけると思うので、 まずはその宣言から。俺は現状、以下の項目を信じることにしている。 ・赤字 ・戦人の一人称視点 ・俺なりの常識 最後の項目は、たとえば「垂直跳びで5m飛べる人間を想定しない」とか、そういう意味のことだ。 これを厳密に突き詰めて定義するのは無理なので、こういう曖昧な言い方しかできないが、 そもそも定義の詳細が問題になるような「ギリギリの能力」「ギリギリのテクノロジー」を用いない線で 考えているので、この仮説の場合は特に支障は無い、と思う。 戦人の一人称視点を信じるというのは、裏返せば、戦人が居たとしても三人称視点は信じない、 という意味になる。 戦人が「居る」場面か「居ない」場面か、で分けるのではないということだ。 一人称と三人称を分ける理由は簡単だ。実生活において、「信用している人物Xが言ったこと」と、 「信用していない人物Yが言った『Xがこう言ったよ』という言葉」を、まったく等価のものとして 扱う人間は居ない。それと同じだ。 信用できない語り手が、勝手に戦人の様子を語っているだけだという立場を、ここでは取っている。 また、一人称について「ハッキリとはわからないモノもある」とか、「思い違いをすることだってある」 というくらいなら認めるが、病的な幻覚に捕らわれていなければ絶対しないような「強い誤認」は、 ここでは排除して考えている。 ……というような縛りを持つ者にとって、絶対に片付けなきゃいけないのは、EP4の制服ベアトだ。 一人称視点の「格」を守る為に、俺はここであの制服ベアトを、他の登場人物の変装であるとか、 実は居なかったとか、そういう風に考えることはできない。 実際に肖像画と同じ顔をした女だから、服装が違っていても戦人は彼女を「ベアトリーチェ」と 認識したのだ、というストレートな立場を取らなくてはならない。 【三代目ベアトリーチェ】 では彼女は何者かということだが、オーソドックスに「金蔵に育てられた次のベアトリーチェ」だと 考えている。 最初のベアト(本物、と言えばいいのかな)が居て、次のベアトが1967年の九羽鳥庵に居た彼女、 というカウントでいくと、制服ベアトは「三代目ベアトリーチェ」ということになる。 金蔵と二代目の会話から考えて、二代目は2つの意味で「(金蔵から見て)育て方を間違えた」のだと思う。 一つは、自分の存在に疑問を持っていたこと。もう一つは、ドレス姿で崖を降りるような「無知蒙昧さ」。 だからもう一度「ベアトの器」を育てるにあたって、金蔵なら恐らくそれらを克服した「教育プログラム」を 施したことだろう。 そうして育ったのが、アレなのではないだろうか? ベアトは恐らく、自分が魔女であると本気で信じている。 儀式を成功させれば、魔力も完全に戻り、何もかもが自由自在になるのだと信じた上で、 何かを為そうとしている。 無知でも無能でもないが、魔女・魔法の存在を一切の比喩抜きで信じ込んでいる、という一点においては 真里亞とまったく同じコトバを話す、純粋無垢な存在。それが三代目ベアトなのだと思う。 で、真里亞が主張する「自分は魔女と友達だ」というのは、この三代目ベアトと友達だ、という 意味なのではないだろうか。 たとえばこんな過去を想像してみる。 何年か前、真里亞が楼座に連れられて六軒島へ向かった際、偶然か、あるいはベアトの気紛れか、 今よりさらに幼かった真里亞の元に、ベアトが現れた。 突然あんな金髪の少女(数年前なら10代半ばくらいだったろう)が目の前に現れたら、真里亞は 絵本やテレビ番組を思い出して、次のような第一声を発したとしてもおかしくないんじゃないかと思う。 「うー……魔女のお姉ちゃん?」 そしてこの言葉を、前述のような人生を送ってきたベアトが聞いたら、恐らくこう考えるはずである。 「こやつ……妾の正体を、一目で見抜きおった!?」 ベアトは真里亞に興味を持って、試しに何かを教えてみるかもしれない。 真里亞はそれを、驚異的な記憶力で次から次へと吸収していく。 こうなると、ベアト的にはもう、完全に真里亞に一目置くようになるだろう。 そしてこの一連のコミュニケーションは、幼い真里亞からすれば、 「魔女は居ないという現実より先に植え付けられた、魔女は居るという現実」 である。真里亞がオカルトに傾倒したのも、こういうことなら至極当然の流れだったと言えるだろう。 こうして、マリアージュ・ソルシエールが誕生したのではないだろうか? EP2で楼座が見た、真里亞の自由帳に書かれていた魔法陣や、EP4で語られた数々の 「真里亞の筆跡ではない」文字、これらはすべて三代目ベアトのものではないかと思う。 でも、三代目ベアトを本編に存在させるためには、赤字の縛りにより、登場人物をあと一人 何とかして減らさなくてはならない。 そこで俺は、紗音&嘉音同一人物説を採りたいと思う。 【紗音&嘉音同一人物説】 この説には色々なパターンがある。 「どういう意味で同一人物なのか」や「なぜこの説を選ぶのか」が、各人で異なっている。 まず、この説を選ぶ理由については、上に書いた通り。三代目ベアトを認める為に、この説を選ぶ。 そして同一人物の意味は、次のように定義したい。 「本来は二人の人間だが、片方がゲーム開始前に死んでいて、当日は一人二役である」 肝心なのは、冒頭に書いた3つの縛りとの関係だ。 まず、戦人の一人称視点に二人同時に登場したことが無い、というのは、説明不要なので割愛する。 次に赤字だが、具体的には以下の縛りを考慮しなければならない。 ・EP3の赤字を成立させるためには、「嘉音の死体」と「紗音の死体」は両方要る。 =本当は二人居る必要がある ・EP1の嘉音は、自分を嘉音であると名乗っている。嘉音と名乗れるのは嘉音だけ。 =ゲーム開始前に死んでいるのは紗音でなければならない ・EP2の嘉音は、紗音が生きている状況下で、赤字により「嘉音は朱志香の部屋で殺された」と宣言された。 =ゲーム開始前に死んでいるのは嘉音でなければならない ・EP4の嘉音は、蔵臼・霧江・南條・紗音・嘉音の中で「一番最初に」死んでいる。 =ゲーム開始前に死んでいるのは嘉音でなければならない そこで、「紗音と嘉音は、ゲーム開始前にどちらかが死んでいる」という説を採りたい。 金蔵がゲーム開始前に死んでいるということについては、全ゲームで共通のことであると 赤字で宣言されているが、それ以外の駒については宣言されていない。 つまり、誰かが死んでいるとしても、それが常に同じ人物である必要は無いということになる。 ……単に「どちらかが死んでいる」というだけでは、どこか「便利すぎる」印象を与えるかもしれない。 なら、こういう風に変えてみる。 「紗音と嘉音は、ゲームを開始するたびに、“交互に”死んだ状態でスタートする」 EP1では紗音が、EP2では嘉音が、EP3では紗音が、EP4では嘉音が、ゲーム開始前に死んでいる。 ルージュか、ノワールか。ちなみに紗音の靴下はルージュで、嘉音はノワールとブラン(白)のストライプだ。 これを何かの符合だと断言したいわけではないけれども。 3番目の縛りである「俺なりの常識」に照らし合わせて考えると、 毎日顔を合わせている屋敷の人間が、ゲーム時の二日間の一人二役に気付かない、というのは 「ギリギリ」の話であり、仮説からは取り除く方向で行きたい。 だから例えば、屋敷の人間はそのことに気付いていて、年に一度来るだけの来訪者達を、 とにかく二日間やり過ごすことを考えているのだ、とするほうが、収まりは良いように思う。 では、来訪者達には、同一人物による一人二役はバレないものなのか? 俺は、バレないと思う。接する時間が極めて少ないのであれば、そのくらいのことは気付かずに 過ぎていくだろう。 また、あなたが俺と同じく、赤字と戦人の一人称を縛りにしている場合、これは単体の問題ではなく、 比較の問題になる。 そもそもこの説は、制服ベアトを「見間違え」では済ませられない、という判断から生まれている。 見知らぬ服装の女が居て、「こいつは誰だ?」と顔を見つめる。するとその顔は、肖像画の女と同じだった。 こういう観察の仕方の場合は、「変装」では済ませられないだろう、と考えるところから伸びている。 もし俺と同じく、赤字と戦人の一人称視点を信じる路線で考察していて、且つ、制服ベアトを変装であると するのであれば、そこでそれほどに「変装の力」を大きく見ているのだから、二役の不可能性を疑う必要は 無いのではないかと思う。 【魔女幻想】 マリアージュ・ソルシエールの話に戻る。 詳しい考えは後述するけれども、この物語の魔女幻想の数々は、マリアージュ・ソルシエールのイメージが 真実を覆ったり、捏造したりしたものではないか、というスタンスを取りたい。 幻想キャラのイメージソースは二人の世界観だろうが、Tipsの説明に従うのであれば、 0から1を生み出す原初の魔法を持っているのは真里亞だから、メインは真里亞のイメージだろう。 それをベアトの魔法体系に基づいて行動させている、という形なのだと思われる。 そして、ロノウェやワルギリア、さくたろう等の描写から考えて、幻想のキャラの召還には依り代が要る。 つまり「すべての幻想キャラには依り代がある」のだと思う。 人の場合はわからないが、物に関して言えば、本編やTipsの記述を見るに、そこら辺の物から 適当に何かを顕現できるとも思えない。 そこには何か、それなりの思い入れ、繋がり、というものが必要になりそうだ。 作中の確定事項、あるいは定番の仮説としては、幻想キャラと依り代の関係は以下のようになっている。 ・煉獄の七姉妹……煉獄の七杭 ・シエスタ姉妹……うさぎの音楽隊 ・ロノウェ……呂ノ上源次 ・ワルギリア……熊沢チヨ ・エヴァ……右代宮絵羽 ・エンジェ……右代宮縁寿 ここに、ガァプ=真里亞の薔薇、を加えたい。 漫画版を読み返した時に、薔薇がふとガァプのように見えたというのが発端だが、細部も合っている。 赤い服装は赤い花びらに相当するし(花びらは位置的には頭部でも、役割的には「纏うもの=服」だろう)、 髪型と色はおしべやめしべ、トゲはTipsのキャラ説明に通じるし、結び目のモチーフも 飴玉の包み紙を思わせる。 また、真里亞から見て「消えてしまった」ことも、瞬間移動という能力をイメージしうるだろう。 そうして作り上げた魔女幻想を、ベアトは「戦人の一人称視点ではないところへ」ねじ込み、 魔女は存在するのだと戦人に思わせようとしてきた。これがメタ世界のバトルだろう。 話は前後するけど、この物語における「魔法」の定義には、現実に影響を与える力、も 含まれているのではないかと思う。 縁寿のパートで、ルチーア時代の縁寿が七姉妹やさくたろうを「顕現」させている。 これを見て、この物語における魔法を、単なる思い込み、妄想による現実逃避のように 定義付ける人も見かけるけれども、この時期の縁寿のは、一人前の魔法ではないと思う。 だからこそ、川畑船長の家で「これが……魔法なのね……」と悟ったり、霞と対峙する場面で、 絵羽との接し方を魔法に絡めて悔いたりと、「ようやく魔法を理解する」たぐいの描写が後に登場するのだろう。 恐らくうみねこの「魔法」というのは、何かを信じたり、何かを信じさせたりすることで、巡り巡って 本当に現実を変えてしまう……というところまで行って、初めてそう呼ばれるものなのではないだろうか? そういう意味でいえば、作中で縁寿が語っていたように、親から子へ受け継がれがちな虐待の経験を もし真里亞の代で止められるなら、それは真里亞の魔法が生み出す幸福であると言えるだろうし、 「さくたろうは量産品だった説」を採るとして、それを「手作り」と称した楼座の嘘によって真里亞に あれほどの幸福と悲劇の両方を与えたのだとしたら、さくたろうを構成していた要素のうち、 唯一性に関する嘘についてだけは、楼座の魔法だったとも言えるだろう。 ルチーア時代の縁寿の「魔法」には、そういう力が無い。 だから多分、うみねこのテーマ的には、あれは魔法になりきれていなかった行動、なのだと思う。 六軒島の二日間には、恐らくそういう意味での「魔法」が頻出しているのではないかと思う。 少なくとも、「金蔵は生きている」という嘘は、これまで惨劇の進行に大きな影響を与えてきた。 また、紗音&嘉音同一人物説で考えれば、紗音が死んでいる時に、譲治が嘉音の変装を 見抜けないとは思えない。 そうなると、戦人の言う「二組のロミオとジュリエット」が、金蔵生存を押し通そうとする夏妃達のような 嘘の産物であり、それもまた全体に大きな影響を与えている可能性も大きいだろう。 もしベアト(制服ベアト)がこれらの嘘、誰が誰にどういう嘘をついているか、ということを 知り尽くしていて、その上でそれを絶妙に読んで色々なことを仕掛けているのだとしたら、 それはまさにこの作品的には魔女の所行だと思う。 ……でも、あの一連の魔法バトルとかは、要するにどういう次元のものなの? というのは、また別の問題だ。 【ボトルメール】 結論としては、一連の物語はボトルメールに書かれた「棋譜」ではないか、という考えを採りたい。 そして、ここで大事なのは、もし一連の物語が棋譜なのだとして、明らかに「対・戦人」を意識して 書かれているということだ。 まるで、二日間に渡る殺人を通して、戦人に魔女を信じさせる方法は無いだろうか、という模索を 何度も何度も積み重ねているかのように見える。 これまでの流れからわかる通り、俺はその棋譜の書き手を、三代目ベアトであると考えている。 まぁ実際のところ、負けフラグ云々とかは作品的な遊びだろうと思うから、あの辺が一字一句残らず 全部ボトルメールの中に書いてある、ということが言いたいわけではないけれども、 戦人の視点ではないところを荒唐無稽な魔法で説明したものなのだろう、とは想像している。 ベアトは恐らく、マリアージュ・ソルシエールのやり方に基づいて、幻想の住人を思考実験の中で 登場させ、それらを使った魔法による惨劇を描いているのではないかと思う。 魔法が登場する思考実験の記述、というと、いかにも非現実感が漂ってくるけれども、 この場合、すべての棋譜は、現実に戦人の前で具現することを想定して書かれた物、だろう。 つまり、いずれの物語もすべて、ベアト側からすれば、すべての駒の動きや思考(嘘などを含めて)を 深く読んだ上での、実際に再現可能な殺人劇なのだと思う。 言い換えれば、アンチファンタジー的に見て、殺人関係は現実と同等に取り組んでも良い内容、ということだ。 そして、真里亞がさくたろうと買い物をしたように、縁寿がさくたろう&七姉妹としりとりをしたように、 ベアトはこれらの棋譜を記しながら、顕現させた戦人を相手に、魔女を認めるか否かのゲームを 繰り返している……それがつまり、メタ世界なのではないだろうか? 客観的にいって、この部分の仮説は現状、詳細部分に練り込みが足りない。 「では、縁寿パートの98年は現実なのか?」 「EP3の世界が、結局のところ実際に起きた世界ということでいいのか?」 「となるとEP4は、自分が顕現させた戦人の言葉で、薄々感じていた“何か”へ気持ちが揺らいだ描写なのか?」 ……等々、この辺り、定めなきゃいけない幾つかのことが、まだうまく定まっていない感がある。 ただ、いずれにせよここで主張したいのは、メタ世界は物語の外側の要素ではなく 物語の中の人物のイメージであり、EP4において、「自ら顕現させたキャラと対話する」様子が 長めに取られているのは、そのことの伏線ではないか? ということだ。 つまり、想像上の人物との長い長い対話が、EP4を通して、この作品的に「アリ」になったことが 重要なのではないかと思う。 また、この場合、メタ世界はいわば「過去」になる。 来るべき10/4-5をシミュレートしているベアト、という説なのだから、それを書きながら展開させている あの世界は、それよりも前の時間軸のベアトが作り出した世界、過去のベアトの想像だ。 「Happy Maria!」の歌詞にある「9月」の扱いが、この辺りと何か関係してるような気もしないでもない。 ……と、メタ世界について語る時、「あの方々」には触れず、このあたりで終わることが多い。 それは、メタ世界があくまでも物語世界の外側のものとして扱われることが多く、 その場合はこのあたりで終わっても、とりあえず形になるからだろう。 でも今回の場合は、何かと例外扱いになりがちな、二人の幻想キャラにも仮説を加えなくてはならない。 【航海者】 上の項で、メタ世界を「物語の外側ではなく内側」であると言ったが、これをちゃんとやりたい場合、 最大のネックになるのはベルンとラムダだろう。 今までベルンとラムダ(特にベルン)は、あまりにもひぐらしの特定人物を連想させるためか、 あんまり深く考えてもしょうがない例外事項、オマケキャラのような扱いになっていたように思う。 でも今回の仮説の場合、この二人もまた、マリアージュ・ソルシエールの生み出した 幻想の住人でなければならない。 そうしなければ、メタ世界を「外側から内側へ追い込む」ことはできないからだ。 そこで、次のように考えたい。 ラムダの依り代は、紗音である。 紗音の存在によって、ベアトは1986/10/4-5の六軒島で「魔法」を具現できる。 ベアトにとって、紗音の行動は、ゲーム盤の外側から自分を魔女として成立させる、 特別なファクターなのではないか? たとえば、紗音の持つ何らかの要因によって、紗音と嘉音はどちらかがゲーム開始時に死ぬ、 そんな風なことを表しているのではないだろうか? また、ラムダの依り代が紗音であるならば、次の法則が成り立つことになる。 「ニンゲンを依り代とした幻想キャラの名は、すべて依り代の名前を元にしている」 (ワルギリアというのは戦人に名乗った仮称であって、お師匠様の本名はベアトリーチェ ……というかむしろ逆で、ベアトリーチェというのは本来、お師匠様の名前である。EP3のTips参照) そしてベルンの依り代は、後にノート片を詰めることになるワインボトルである。 ひぐらしのキャラをわかりやすく流用したのは、恐らくうみねこの核となる構造について、 気付かれないように伏線を張る最も良い方法だったからではないだろうか? 「ひぐらしを知っている人ほど騙される」という言葉が、最も強く指しているのが、ベルンではないかと思う。 ひぐらし未プレイの人間でも、ネットで意見を読んでいるだけで、フレデリカのことを自然に知り、 「このキャラはゲスト的存在」という認識に捕らわれ、殆ど自動的にベルンを「外側」に置いてしまう。 でも本当は、フレデリカのことは忘れて、一つの幻想キャラとして考えるべきなのではないだろうか。 「幾つもの可能性」を記した「ノートのカケラ」を詰めた「ワインボトル」、 それをマリアージュ・ソルシエールのやり方で具現したのが、カケラの魔女・ベルンカステル。 ……符合の度は、他の幻想キャラと違わないと思う。 つまり、ラムダが居るからベアトは魔法が使えるし、ベルンは複数の物語の保持&放流の 象徴であり手段なわけで、航海者達の「外から来た」というニュアンスが本当に意味しているのは、 「ゲーム盤の駒ではなく、ゲーム盤の原材料である」ということなのではないか? これだけ、とも思えないが、こういったことは彼女らの基盤としてあるように思えてならない。 【〆】 ……と、ここまで物語構造について考えてきたけれども、あくまでも仮組みのような物だ。 何しろ動機というものを綺麗にすっ飛ばしているので、考えるべきことがまだまだありすぎる。 朱志香と嘉音、譲治と紗音、三代目と使用人の関係、紗音or嘉音はなぜ死ぬのか、碑文の作者、 戦人の罪、これらをスルーしたままだ。 だから「仮説」「考察」と言い続けて、「推理」という表現は一度も使わなかった。 とりあえずこういう世界像をベースに、推理らしきこともしていきたいな、みたいなことを書いてみた次第だ。 糞長い文章を読んでくれて感謝。何か発想のタネくらいになると嬉しいんだけども。 【P.S.】 書き忘れてた。 戸籍云々の法的な話は別として、もし三代目ベアトが右代宮に連なる者で、金蔵が与えた名が 「真里亞」だったら、彼女がボトルメールの署名に「右代宮真里亞」と書くのもわかる気がする。 EP3によれば、金蔵はかつて真里亞に全然違う名前をつけるよう言っていて、それを楼座が 勝手に「真里亞」にして金蔵を怒らせたそうだけど、もし「真里亞という案を楼座が口にしたのが先」なら、 それもこのことで筋が通るんじゃないかと思う。 また、今回の仮説で書いた「ベアトが真里亞の前に気紛れで現れてみた」理由にもなるかもしれない。 自分と同じ名を持つ娘と話してみたくなった、とか。 「二人の右代宮真里亞が結んだ同盟、マリアージュ・ソルシエール」 ……個人的にはなんかグッと来るものがある。 (2009/01/11) ---- 930 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 投稿日: 2009/01/11(日) 12:19:16 ID:O0wtsWhD >>885 なるほど。しっくりきた。 真相に結構近い所いってんじゃね? (自分はラムダは人間を依代にしているとは思ってないけど) マリアージュソルシエールの名前にはぐっとくる。 ……もしかして、バトラはマリア2号に 「いつか白馬の王子様になって迎えにくるからハバナイスデイ」 とか言ったんじゃねーだろうな……。バトラ、お前忘れんなよ……。 ---- 937 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 投稿日: 2009/01/11(日) 12:33:42 ID:Yu/NrRqE >>885 面白かった。乙。 一番なるほどってのは、ベルンってワインボトルじゃね?ってとこだったな。 そういやワインの名称だったなベルンカステルって。 ---- 944 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 投稿日: 2009/01/11(日) 12:39:46 ID:O0wtsWhD あ…そうか >>885が言いたかったのは 紗代→34→ラムダ ってこと…か? それなら確かにありかもorz ---- 989 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 投稿日: 2009/01/11(日) 13:05:32 ID:SOFqlt3Y >>885 EP4の最後まできちんと考察しようとする姿勢に感動するが、 それなのになぜ、EP2は最後まで説明しないの? ---- 17 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 投稿日: 2009/01/11(日) 13:12:58 ID:BpXZ+dxp >>1乙 前スレ885感動した ベルンの下りには目から鱗だわ その解釈だと 三代目ベアトは自分の魔力・魔法を自分の想像を現実に 実現させるものと思ってること、でいいのかな それはいまのところ六軒島でのみ顕現する…? だめだ考えがまとまらんw ---- 58 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 投稿日: 2009/01/11(日) 13:49:06 ID:yy6kwkXQ 前スレ>>885だけど、 EP1のかなり初期のシーンで、書斎に「高級な貴腐ワイン」があるという解説があるね。 ここにいるおまいらなら言うまでもないが、本来のベルンカステルは貴腐ワインの最高峰たるブランドだ。 ベルンカステル=ワインボトル文書の象徴なら確かにヒントになってるかも。 でさ。EP4でシャトー・ペトリュスを金蔵があけてなかったじゃん。 いや、いくら書斎のベルンカステルでもあのシャトー・ペトリュスほど高級ではないかもしれんが、 ベルンカステルが厨房にあるようなものでなく、書斎でおかれてる観賞用のコレクション的な高級ワインだったらどうなんだろう 書斎の中にいた「誰か」が、ボトルメール文書を作るためだけにベルンカステルを空けた。 ベルンカステルの空き瓶を使ったんじゃなくて、「空き瓶を作る」ためにベルンカステルをあけた。 厨房にいくらでもあるビンとかはつかえなかっんだ。 これはどういうことかというと、 「書斎の中に”文書著述者のベアトリーチェ”が軟禁されていて、部屋の外に出られないからベルンカステルのビンを使わざるを得なかった」 とも考えられるんじゃないかな。 EP2の最後あたりで戦人が高級なワインを空けていたので、それも怪しいけどな ---- 93 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日: 2009/01/11(日) 14:25:38 ID:AZOwt6Wp 前スレ>>885 >「紗音と嘉音は、ゲーム開始前にどちらかが死んでいる」 >・EP4の嘉音は、蔵臼・霧江・南條・紗音・嘉音の中で「一番最初に」死んでいる。 =ゲーム開始前に死んでいるのは嘉音でなければならない 嘉音がゲーム開始前に死んでいたら9人目の犠牲者というのが通らんぞ。ゲーム開始時に他にも8人もしんでなきゃならん。これを通せるようにできる推理も浮かばないしどちらかが死んでいるという説は少々きついのでは ---- 94 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 投稿日: 2009/01/11(日) 14:26:10 ID:0U8aSi7b 前スレ>>885の全てがいいとは言わんが、 「金蔵が育てた新ベアトがいて事件を起こし皆殺しにした(する予定だ)が その前(後)に戦人との推理合戦を想定して書いたボトルメールが本編」 ってのはいいな。 メタ世界が完全にファンタジー(創作ではない)なのか、 そこまで創作なのか(新ベアトはメタメタ世界かメタメタメタ世界の人間) は分からんけど。 実に「物語として」スマート。 悪魔の証明や重ね合わせ状態を認める以上、作者の提示する解答が 一つの「可能性」に成り下がりうる事を認めざるを得ないし、 >>885みたいにおかしくないなって納得しやすい理由を提示されると 否定できないよね。 アイデア自体の分類は創作説の進化版ってとこなのかな。 ---- 103 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 投稿日: 2009/01/11(日) 14:33:43 ID:SOFqlt3Y 前スレ>>885 もう一回書くと、EP4最後に戦人の一人称視点が見たベアトは本物だと思うので、 三代目を考えた、と言うわけだと思うけど、EP2の最後だって戦人の一人称視点だよ、と。きんぞー☆だって居たよと。 ---- 116 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 投稿日: 2009/01/11(日) 14:40:33 ID:8pP5kofS >>93 嘉音抜かすと紗音が9番目なあたりトリッキーだよね ゲーム前に紗音が死んでいたら通るな。 ただ本当に個人的に、二人がゲーム開始以前に死んでいたら ハッピーエンド派の自分としては悲しい・・・ だから本当は年齢的に死んでいてもおかしくない熊沢と成り代わっているんだよ! きっと紗音が着脱式の特殊メイクを駆使しているんだ 熊沢の胸をよーく見てほしい。そう、意外とデカいのである。 するとEP1の第一の晩に無理が生ずるが・・・ きっとあの紗音の死体は嘉音で、この回惨劇に加担した絵羽はヅラがずれるのを恐れて、 なっぴーに死体に触れさせないように提案したんだ! ちなみにEP1の最初、譲治が熊沢にしたナイショ話の内容は「元気だった?」あたりと見ている。 ---- 726 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 投稿日: 2009/01/11(日) 21:40:41 ID:x6Jqr05H 前スレ>>885だけど、反応くれた人ありがとう。 >>93 この作品において、「死亡」という言葉が使われた時は生死の話だけど、 「犠牲者」とか「生贄」となると、実際に死んだ順番とは全然違ってくるよね。 金蔵は最初から死んでるけど、EP1では第四の晩の犠牲者なのだし。 EP4のあの赤字がもし「9人目の死者」だと書かれていたら、俺も違う考えになっていたけど、 あの場合は、5人のうち最初に死んだから、第一の晩、第二の晩に続く第四の晩が嘉音なのだ、 と言っているようにしか、俺には読めなかった。 EP4の犠牲者達に杭がまともに刺さっていないのも、それを手伝っているんじゃないかと思う。 杭の刺さり方では「晩=犠牲者としての順」を判別できないから、メタベアトの主張がすべてになる。 ---- 728 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 投稿日: 2009/01/11(日) 21:44:49 ID:x6Jqr05H >>103 EP2のラストの、金蔵が喋ってるところは三人称視点だよ。 「カギ括弧の台詞」という両方にとれる記法をボーダーラインにして、しれっとシフトする。 一人称視点の「祖父さま」は、物言わぬ姿で座らされてるだけだと思う。EP2では焼かれなかったし。 > そして、……書斎机の前にソファーの応接席があり、………祖父さまの背中が見えた。 > 祖父さまの向こう側に誰かいる。 > …影になってよく見えない…。 > 「……お館様。戦人さまをお連れしました。」 > 「…………戦人か。今、思考が忙しい…。しばし沈黙せよ……。」 > 金蔵は背中を向けたままそう不機嫌に言い放つ。 > どうやら、来客とチェスを楽しんでいるようだった…。 ---- [[スレッド抜粋に戻る>真偽不明の解答考察#thread]] ~ #pcomment(below) ~
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-投稿時の発売済み作品:EP1/EP2/EP3/EP4 ~ *&color(orange){マリアージュ・ソルシエールと物語構造について}; [#mfdb3dd5] 885 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 投稿日: 2009/01/11(日) 10:42:56 ID:x6Jqr05H 「マリアージュ・ソルシエールと物語構造について」というテーマでうだうだ書いてみた。 スレに書き込むにはちょっと長すぎるので、ロダに貼ります。 一気に書いたんで、寝て起きたら自分で色々突っ込みそうだ。暇な人だけ読んでくれれば。 http://www8.uploader.jp/user/umineco/images/umineco_uljp00877.txt ---- (以下抜粋です) 【マリアージュ・ソルシエールと物語構造について】 以下の文章は、マリアージュ・ソルシエールの実体について考えてみることを主軸に据えて、 そこに様々な細かい仮説を組み合わせて、物語の外殻構造の一例を形にしてみたものだ。 だから、個々の殺人の方法には触れていないし、動機についても、特定人物を除いては言及していない。 EP5が出るまでの間の考察を、まずはこういう構造を仮定することから始めたい、という内容だ。 これまで自分が書き散らしたことがベースだから、多くが既出だけど、 複数の仮説を統合すること自体にも意味があると思うし、一部には初めて目にする内容も あるかもしれないので、多少なり面白がってくれるといいな、と思う。 【何を信じるか】 この作品の場合、自分が何を信じるかを決めて、初めて考えを進めていけると思うので、 まずはその宣言から。俺は現状、以下の項目を信じることにしている。 ・赤字 ・戦人の一人称視点 ・俺なりの常識 最後の項目は、たとえば「垂直跳びで5m飛べる人間を想定しない」とか、そういう意味のことだ。 これを厳密に突き詰めて定義するのは無理なので、こういう曖昧な言い方しかできないが、 そもそも定義の詳細が問題になるような「ギリギリの能力」「ギリギリのテクノロジー」を用いない線で 考えているので、この仮説の場合は特に支障は無い、と思う。 戦人の一人称視点を信じるというのは、裏返せば、戦人が居たとしても三人称視点は信じない、 という意味になる。 戦人が「居る」場面か「居ない」場面か、で分けるのではないということだ。 一人称と三人称を分ける理由は簡単だ。実生活において、「信用している人物Xが言ったこと」と、 「信用していない人物Yが言った『Xがこう言ったよ』という言葉」を、まったく等価のものとして 扱う人間は居ない。それと同じだ。 信用できない語り手が、勝手に戦人の様子を語っているだけだという立場を、ここでは取っている。 また、一人称について「ハッキリとはわからないモノもある」とか、「思い違いをすることだってある」 というくらいなら認めるが、病的な幻覚に捕らわれていなければ絶対しないような「強い誤認」は、 ここでは排除して考えている。 ……というような縛りを持つ者にとって、絶対に片付けなきゃいけないのは、EP4の制服ベアトだ。 一人称視点の「格」を守る為に、俺はここであの制服ベアトを、他の登場人物の変装であるとか、 実は居なかったとか、そういう風に考えることはできない。 実際に肖像画と同じ顔をした女だから、服装が違っていても戦人は彼女を「ベアトリーチェ」と 認識したのだ、というストレートな立場を取らなくてはならない。 【三代目ベアトリーチェ】 では彼女は何者かということだが、オーソドックスに「金蔵に育てられた次のベアトリーチェ」だと 考えている。 最初のベアト(本物、と言えばいいのかな)が居て、次のベアトが1967年の九羽鳥庵に居た彼女、 というカウントでいくと、制服ベアトは「三代目ベアトリーチェ」ということになる。 金蔵と二代目の会話から考えて、二代目は2つの意味で「(金蔵から見て)育て方を間違えた」のだと思う。 一つは、自分の存在に疑問を持っていたこと。もう一つは、ドレス姿で崖を降りるような「無知蒙昧さ」。 だからもう一度「ベアトの器」を育てるにあたって、金蔵なら恐らくそれらを克服した「教育プログラム」を 施したことだろう。 そうして育ったのが、アレなのではないだろうか? ベアトは恐らく、自分が魔女であると本気で信じている。 儀式を成功させれば、魔力も完全に戻り、何もかもが自由自在になるのだと信じた上で、 何かを為そうとしている。 無知でも無能でもないが、魔女・魔法の存在を一切の比喩抜きで信じ込んでいる、という一点においては 真里亞とまったく同じコトバを話す、純粋無垢な存在。それが三代目ベアトなのだと思う。 で、真里亞が主張する「自分は魔女と友達だ」というのは、この三代目ベアトと友達だ、という 意味なのではないだろうか。 たとえばこんな過去を想像してみる。 何年か前、真里亞が楼座に連れられて六軒島へ向かった際、偶然か、あるいはベアトの気紛れか、 今よりさらに幼かった真里亞の元に、ベアトが現れた。 突然あんな金髪の少女(数年前なら10代半ばくらいだったろう)が目の前に現れたら、真里亞は 絵本やテレビ番組を思い出して、次のような第一声を発したとしてもおかしくないんじゃないかと思う。 「うー……魔女のお姉ちゃん?」 そしてこの言葉を、前述のような人生を送ってきたベアトが聞いたら、恐らくこう考えるはずである。 「こやつ……妾の正体を、一目で見抜きおった!?」 ベアトは真里亞に興味を持って、試しに何かを教えてみるかもしれない。 真里亞はそれを、驚異的な記憶力で次から次へと吸収していく。 こうなると、ベアト的にはもう、完全に真里亞に一目置くようになるだろう。 そしてこの一連のコミュニケーションは、幼い真里亞からすれば、 「魔女は居ないという現実より先に植え付けられた、魔女は居るという現実」 である。真里亞がオカルトに傾倒したのも、こういうことなら至極当然の流れだったと言えるだろう。 こうして、マリアージュ・ソルシエールが誕生したのではないだろうか? EP2で楼座が見た、真里亞の自由帳に書かれていた魔法陣や、EP4で語られた数々の 「真里亞の筆跡ではない」文字、これらはすべて三代目ベアトのものではないかと思う。 でも、三代目ベアトを本編に存在させるためには、赤字の縛りにより、登場人物をあと一人 何とかして減らさなくてはならない。 そこで俺は、紗音&嘉音同一人物説を採りたいと思う。 【紗音&嘉音同一人物説】 この説には色々なパターンがある。 「どういう意味で同一人物なのか」や「なぜこの説を選ぶのか」が、各人で異なっている。 まず、この説を選ぶ理由については、上に書いた通り。三代目ベアトを認める為に、この説を選ぶ。 そして同一人物の意味は、次のように定義したい。 「本来は二人の人間だが、片方がゲーム開始前に死んでいて、当日は一人二役である」 肝心なのは、冒頭に書いた3つの縛りとの関係だ。 まず、戦人の一人称視点に二人同時に登場したことが無い、というのは、説明不要なので割愛する。 次に赤字だが、具体的には以下の縛りを考慮しなければならない。 ・EP3の赤字を成立させるためには、「嘉音の死体」と「紗音の死体」は両方要る。 =本当は二人居る必要がある ・EP1の嘉音は、自分を嘉音であると名乗っている。嘉音と名乗れるのは嘉音だけ。 =ゲーム開始前に死んでいるのは紗音でなければならない ・EP2の嘉音は、紗音が生きている状況下で、赤字により「嘉音は朱志香の部屋で殺された」と宣言された。 =ゲーム開始前に死んでいるのは嘉音でなければならない ・EP4の嘉音は、蔵臼・霧江・南條・紗音・嘉音の中で「一番最初に」死んでいる。 =ゲーム開始前に死んでいるのは嘉音でなければならない そこで、「紗音と嘉音は、ゲーム開始前にどちらかが死んでいる」という説を採りたい。 金蔵がゲーム開始前に死んでいるということについては、全ゲームで共通のことであると 赤字で宣言されているが、それ以外の駒については宣言されていない。 つまり、誰かが死んでいるとしても、それが常に同じ人物である必要は無いということになる。 ……単に「どちらかが死んでいる」というだけでは、どこか「便利すぎる」印象を与えるかもしれない。 なら、こういう風に変えてみる。 「紗音と嘉音は、ゲームを開始するたびに、“交互に”死んだ状態でスタートする」 EP1では紗音が、EP2では嘉音が、EP3では紗音が、EP4では嘉音が、ゲーム開始前に死んでいる。 ルージュか、ノワールか。ちなみに紗音の靴下はルージュで、嘉音はノワールとブラン(白)のストライプだ。 これを何かの符合だと断言したいわけではないけれども。 3番目の縛りである「俺なりの常識」に照らし合わせて考えると、 毎日顔を合わせている屋敷の人間が、ゲーム時の二日間の一人二役に気付かない、というのは 「ギリギリ」の話であり、仮説からは取り除く方向で行きたい。 だから例えば、屋敷の人間はそのことに気付いていて、年に一度来るだけの来訪者達を、 とにかく二日間やり過ごすことを考えているのだ、とするほうが、収まりは良いように思う。 では、来訪者達には、同一人物による一人二役はバレないものなのか? 俺は、バレないと思う。接する時間が極めて少ないのであれば、そのくらいのことは気付かずに 過ぎていくだろう。 また、あなたが俺と同じく、赤字と戦人の一人称を縛りにしている場合、これは単体の問題ではなく、 比較の問題になる。 そもそもこの説は、制服ベアトを「見間違え」では済ませられない、という判断から生まれている。 見知らぬ服装の女が居て、「こいつは誰だ?」と顔を見つめる。するとその顔は、肖像画の女と同じだった。 こういう観察の仕方の場合は、「変装」では済ませられないだろう、と考えるところから伸びている。 もし俺と同じく、赤字と戦人の一人称視点を信じる路線で考察していて、且つ、制服ベアトを変装であると するのであれば、そこでそれほどに「変装の力」を大きく見ているのだから、二役の不可能性を疑う必要は 無いのではないかと思う。 【魔女幻想】 マリアージュ・ソルシエールの話に戻る。 詳しい考えは後述するけれども、この物語の魔女幻想の数々は、マリアージュ・ソルシエールのイメージが 真実を覆ったり、捏造したりしたものではないか、というスタンスを取りたい。 幻想キャラのイメージソースは二人の世界観だろうが、Tipsの説明に従うのであれば、 0から1を生み出す原初の魔法を持っているのは真里亞だから、メインは真里亞のイメージだろう。 それをベアトの魔法体系に基づいて行動させている、という形なのだと思われる。 そして、ロノウェやワルギリア、さくたろう等の描写から考えて、幻想のキャラの召還には依り代が要る。 つまり「すべての幻想キャラには依り代がある」のだと思う。 人の場合はわからないが、物に関して言えば、本編やTipsの記述を見るに、そこら辺の物から 適当に何かを顕現できるとも思えない。 そこには何か、それなりの思い入れ、繋がり、というものが必要になりそうだ。 作中の確定事項、あるいは定番の仮説としては、幻想キャラと依り代の関係は以下のようになっている。 ・煉獄の七姉妹……煉獄の七杭 ・シエスタ姉妹……うさぎの音楽隊 ・ロノウェ……呂ノ上源次 ・ワルギリア……熊沢チヨ ・エヴァ……右代宮絵羽 ・エンジェ……右代宮縁寿 ここに、ガァプ=真里亞の薔薇、を加えたい。 漫画版を読み返した時に、薔薇がふとガァプのように見えたというのが発端だが、細部も合っている。 赤い服装は赤い花びらに相当するし(花びらは位置的には頭部でも、役割的には「纏うもの=服」だろう)、 髪型と色はおしべやめしべ、トゲはTipsのキャラ説明に通じるし、結び目のモチーフも 飴玉の包み紙を思わせる。 また、真里亞から見て「消えてしまった」ことも、瞬間移動という能力をイメージしうるだろう。 そうして作り上げた魔女幻想を、ベアトは「戦人の一人称視点ではないところへ」ねじ込み、 魔女は存在するのだと戦人に思わせようとしてきた。これがメタ世界のバトルだろう。 話は前後するけど、この物語における「魔法」の定義には、現実に影響を与える力、も 含まれているのではないかと思う。 縁寿のパートで、ルチーア時代の縁寿が七姉妹やさくたろうを「顕現」させている。 これを見て、この物語における魔法を、単なる思い込み、妄想による現実逃避のように 定義付ける人も見かけるけれども、この時期の縁寿のは、一人前の魔法ではないと思う。 だからこそ、川畑船長の家で「これが……魔法なのね……」と悟ったり、霞と対峙する場面で、 絵羽との接し方を魔法に絡めて悔いたりと、「ようやく魔法を理解する」たぐいの描写が後に登場するのだろう。 恐らくうみねこの「魔法」というのは、何かを信じたり、何かを信じさせたりすることで、巡り巡って 本当に現実を変えてしまう……というところまで行って、初めてそう呼ばれるものなのではないだろうか? そういう意味でいえば、作中で縁寿が語っていたように、親から子へ受け継がれがちな虐待の経験を もし真里亞の代で止められるなら、それは真里亞の魔法が生み出す幸福であると言えるだろうし、 「さくたろうは量産品だった説」を採るとして、それを「手作り」と称した楼座の嘘によって真里亞に あれほどの幸福と悲劇の両方を与えたのだとしたら、さくたろうを構成していた要素のうち、 唯一性に関する嘘についてだけは、楼座の魔法だったとも言えるだろう。 ルチーア時代の縁寿の「魔法」には、そういう力が無い。 だから多分、うみねこのテーマ的には、あれは魔法になりきれていなかった行動、なのだと思う。 六軒島の二日間には、恐らくそういう意味での「魔法」が頻出しているのではないかと思う。 少なくとも、「金蔵は生きている」という嘘は、これまで惨劇の進行に大きな影響を与えてきた。 また、紗音&嘉音同一人物説で考えれば、紗音が死んでいる時に、譲治が嘉音の変装を 見抜けないとは思えない。 そうなると、戦人の言う「二組のロミオとジュリエット」が、金蔵生存を押し通そうとする夏妃達のような 嘘の産物であり、それもまた全体に大きな影響を与えている可能性も大きいだろう。 もしベアト(制服ベアト)がこれらの嘘、誰が誰にどういう嘘をついているか、ということを 知り尽くしていて、その上でそれを絶妙に読んで色々なことを仕掛けているのだとしたら、 それはまさにこの作品的には魔女の所行だと思う。 ……でも、あの一連の魔法バトルとかは、要するにどういう次元のものなの? というのは、また別の問題だ。 【ボトルメール】 結論としては、一連の物語はボトルメールに書かれた「棋譜」ではないか、という考えを採りたい。 そして、ここで大事なのは、もし一連の物語が棋譜なのだとして、明らかに「対・戦人」を意識して 書かれているということだ。 まるで、二日間に渡る殺人を通して、戦人に魔女を信じさせる方法は無いだろうか、という模索を 何度も何度も積み重ねているかのように見える。 これまでの流れからわかる通り、俺はその棋譜の書き手を、三代目ベアトであると考えている。 まぁ実際のところ、負けフラグ云々とかは作品的な遊びだろうと思うから、あの辺が一字一句残らず 全部ボトルメールの中に書いてある、ということが言いたいわけではないけれども、 戦人の視点ではないところを荒唐無稽な魔法で説明したものなのだろう、とは想像している。 ベアトは恐らく、マリアージュ・ソルシエールのやり方に基づいて、幻想の住人を思考実験の中で 登場させ、それらを使った魔法による惨劇を描いているのではないかと思う。 魔法が登場する思考実験の記述、というと、いかにも非現実感が漂ってくるけれども、 この場合、すべての棋譜は、現実に戦人の前で具現することを想定して書かれた物、だろう。 つまり、いずれの物語もすべて、ベアト側からすれば、すべての駒の動きや思考(嘘などを含めて)を 深く読んだ上での、実際に再現可能な殺人劇なのだと思う。 言い換えれば、アンチファンタジー的に見て、殺人関係は現実と同等に取り組んでも良い内容、ということだ。 そして、真里亞がさくたろうと買い物をしたように、縁寿がさくたろう&七姉妹としりとりをしたように、 ベアトはこれらの棋譜を記しながら、顕現させた戦人を相手に、魔女を認めるか否かのゲームを 繰り返している……それがつまり、メタ世界なのではないだろうか? 客観的にいって、この部分の仮説は現状、詳細部分に練り込みが足りない。 「では、縁寿パートの98年は現実なのか?」 「EP3の世界が、結局のところ実際に起きた世界ということでいいのか?」 「となるとEP4は、自分が顕現させた戦人の言葉で、薄々感じていた“何か”へ気持ちが揺らいだ描写なのか?」 ……等々、この辺り、定めなきゃいけない幾つかのことが、まだうまく定まっていない感がある。 ただ、いずれにせよここで主張したいのは、メタ世界は物語の外側の要素ではなく 物語の中の人物のイメージであり、EP4において、「自ら顕現させたキャラと対話する」様子が 長めに取られているのは、そのことの伏線ではないか? ということだ。 つまり、想像上の人物との長い長い対話が、EP4を通して、この作品的に「アリ」になったことが 重要なのではないかと思う。 また、この場合、メタ世界はいわば「過去」になる。 来るべき10/4-5をシミュレートしているベアト、という説なのだから、それを書きながら展開させている あの世界は、それよりも前の時間軸のベアトが作り出した世界、過去のベアトの想像だ。 「Happy Maria!」の歌詞にある「9月」の扱いが、この辺りと何か関係してるような気もしないでもない。 ……と、メタ世界について語る時、「あの方々」には触れず、このあたりで終わることが多い。 それは、メタ世界があくまでも物語世界の外側のものとして扱われることが多く、 その場合はこのあたりで終わっても、とりあえず形になるからだろう。 でも今回の場合は、何かと例外扱いになりがちな、二人の幻想キャラにも仮説を加えなくてはならない。 【航海者】 上の項で、メタ世界を「物語の外側ではなく内側」であると言ったが、これをちゃんとやりたい場合、 最大のネックになるのはベルンとラムダだろう。 今までベルンとラムダ(特にベルン)は、あまりにもひぐらしの特定人物を連想させるためか、 あんまり深く考えてもしょうがない例外事項、オマケキャラのような扱いになっていたように思う。 でも今回の仮説の場合、この二人もまた、マリアージュ・ソルシエールの生み出した 幻想の住人でなければならない。 そうしなければ、メタ世界を「外側から内側へ追い込む」ことはできないからだ。 そこで、次のように考えたい。 ラムダの依り代は、紗音である。 紗音の存在によって、ベアトは1986/10/4-5の六軒島で「魔法」を具現できる。 ベアトにとって、紗音の行動は、ゲーム盤の外側から自分を魔女として成立させる、 特別なファクターなのではないか? たとえば、紗音の持つ何らかの要因によって、紗音と嘉音はどちらかがゲーム開始時に死ぬ、 そんな風なことを表しているのではないだろうか? また、ラムダの依り代が紗音であるならば、次の法則が成り立つことになる。 「ニンゲンを依り代とした幻想キャラの名は、すべて依り代の名前を元にしている」 (ワルギリアというのは戦人に名乗った仮称であって、お師匠様の本名はベアトリーチェ ……というかむしろ逆で、ベアトリーチェというのは本来、お師匠様の名前である。EP3のTips参照) そしてベルンの依り代は、後にノート片を詰めることになるワインボトルである。 ひぐらしのキャラをわかりやすく流用したのは、恐らくうみねこの核となる構造について、 気付かれないように伏線を張る最も良い方法だったからではないだろうか? 「ひぐらしを知っている人ほど騙される」という言葉が、最も強く指しているのが、ベルンではないかと思う。 ひぐらし未プレイの人間でも、ネットで意見を読んでいるだけで、フレデリカのことを自然に知り、 「このキャラはゲスト的存在」という認識に捕らわれ、殆ど自動的にベルンを「外側」に置いてしまう。 でも本当は、フレデリカのことは忘れて、一つの幻想キャラとして考えるべきなのではないだろうか。 「幾つもの可能性」を記した「ノートのカケラ」を詰めた「ワインボトル」、 それをマリアージュ・ソルシエールのやり方で具現したのが、カケラの魔女・ベルンカステル。 ……符合の度は、他の幻想キャラと違わないと思う。 つまり、ラムダが居るからベアトは魔法が使えるし、ベルンは複数の物語の保持&放流の 象徴であり手段なわけで、航海者達の「外から来た」というニュアンスが本当に意味しているのは、 「ゲーム盤の駒ではなく、ゲーム盤の原材料である」ということなのではないか? これだけ、とも思えないが、こういったことは彼女らの基盤としてあるように思えてならない。 【〆】 ……と、ここまで物語構造について考えてきたけれども、あくまでも仮組みのような物だ。 何しろ動機というものを綺麗にすっ飛ばしているので、考えるべきことがまだまだありすぎる。 朱志香と嘉音、譲治と紗音、三代目と使用人の関係、紗音or嘉音はなぜ死ぬのか、碑文の作者、 戦人の罪、これらをスルーしたままだ。 だから「仮説」「考察」と言い続けて、「推理」という表現は一度も使わなかった。 とりあえずこういう世界像をベースに、推理らしきこともしていきたいな、みたいなことを書いてみた次第だ。 糞長い文章を読んでくれて感謝。何か発想のタネくらいになると嬉しいんだけども。 【P.S.】 書き忘れてた。 戸籍云々の法的な話は別として、もし三代目ベアトが右代宮に連なる者で、金蔵が与えた名が 「真里亞」だったら、彼女がボトルメールの署名に「右代宮真里亞」と書くのもわかる気がする。 EP3によれば、金蔵はかつて真里亞に全然違う名前をつけるよう言っていて、それを楼座が 勝手に「真里亞」にして金蔵を怒らせたそうだけど、もし「真里亞という案を楼座が口にしたのが先」なら、 それもこのことで筋が通るんじゃないかと思う。 また、今回の仮説で書いた「ベアトが真里亞の前に気紛れで現れてみた」理由にもなるかもしれない。 自分と同じ名を持つ娘と話してみたくなった、とか。 「二人の右代宮真里亞が結んだ同盟、マリアージュ・ソルシエール」 ……個人的にはなんかグッと来るものがある。 (2009/01/11) ---- 930 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 投稿日: 2009/01/11(日) 12:19:16 ID:O0wtsWhD >>885 なるほど。しっくりきた。 真相に結構近い所いってんじゃね? (自分はラムダは人間を依代にしているとは思ってないけど) マリアージュソルシエールの名前にはぐっとくる。 ……もしかして、バトラはマリア2号に 「いつか白馬の王子様になって迎えにくるからハバナイスデイ」 とか言ったんじゃねーだろうな……。バトラ、お前忘れんなよ……。 ---- 937 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 投稿日: 2009/01/11(日) 12:33:42 ID:Yu/NrRqE >>885 面白かった。乙。 一番なるほどってのは、ベルンってワインボトルじゃね?ってとこだったな。 そういやワインの名称だったなベルンカステルって。 ---- 944 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 投稿日: 2009/01/11(日) 12:39:46 ID:O0wtsWhD あ…そうか >>885が言いたかったのは 紗代→34→ラムダ ってこと…か? それなら確かにありかもorz ---- 989 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 投稿日: 2009/01/11(日) 13:05:32 ID:SOFqlt3Y >>885 EP4の最後まできちんと考察しようとする姿勢に感動するが、 それなのになぜ、EP2は最後まで説明しないの? ---- 17 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 投稿日: 2009/01/11(日) 13:12:58 ID:BpXZ+dxp >>1乙 前スレ885感動した ベルンの下りには目から鱗だわ その解釈だと 三代目ベアトは自分の魔力・魔法を自分の想像を現実に 実現させるものと思ってること、でいいのかな それはいまのところ六軒島でのみ顕現する…? だめだ考えがまとまらんw ---- 58 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 投稿日: 2009/01/11(日) 13:49:06 ID:yy6kwkXQ 前スレ>>885だけど、 EP1のかなり初期のシーンで、書斎に「高級な貴腐ワイン」があるという解説があるね。 ここにいるおまいらなら言うまでもないが、本来のベルンカステルは貴腐ワインの最高峰たるブランドだ。 ベルンカステル=ワインボトル文書の象徴なら確かにヒントになってるかも。 でさ。EP4でシャトー・ペトリュスを金蔵があけてなかったじゃん。 いや、いくら書斎のベルンカステルでもあのシャトー・ペトリュスほど高級ではないかもしれんが、 ベルンカステルが厨房にあるようなものでなく、書斎でおかれてる観賞用のコレクション的な高級ワインだったらどうなんだろう 書斎の中にいた「誰か」が、ボトルメール文書を作るためだけにベルンカステルを空けた。 ベルンカステルの空き瓶を使ったんじゃなくて、「空き瓶を作る」ためにベルンカステルをあけた。 厨房にいくらでもあるビンとかはつかえなかっんだ。 これはどういうことかというと、 「書斎の中に”文書著述者のベアトリーチェ”が軟禁されていて、部屋の外に出られないからベルンカステルのビンを使わざるを得なかった」 とも考えられるんじゃないかな。 EP2の最後あたりで戦人が高級なワインを空けていたので、それも怪しいけどな ---- 93 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日: 2009/01/11(日) 14:25:38 ID:AZOwt6Wp 前スレ>>885 >「紗音と嘉音は、ゲーム開始前にどちらかが死んでいる」 >・EP4の嘉音は、蔵臼・霧江・南條・紗音・嘉音の中で「一番最初に」死んでいる。 =ゲーム開始前に死んでいるのは嘉音でなければならない 嘉音がゲーム開始前に死んでいたら9人目の犠牲者というのが通らんぞ。ゲーム開始時に他にも8人もしんでなきゃならん。これを通せるようにできる推理も浮かばないしどちらかが死んでいるという説は少々きついのでは ---- 94 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 投稿日: 2009/01/11(日) 14:26:10 ID:0U8aSi7b 前スレ>>885の全てがいいとは言わんが、 「金蔵が育てた新ベアトがいて事件を起こし皆殺しにした(する予定だ)が その前(後)に戦人との推理合戦を想定して書いたボトルメールが本編」 ってのはいいな。 メタ世界が完全にファンタジー(創作ではない)なのか、 そこまで創作なのか(新ベアトはメタメタ世界かメタメタメタ世界の人間) は分からんけど。 実に「物語として」スマート。 悪魔の証明や重ね合わせ状態を認める以上、作者の提示する解答が 一つの「可能性」に成り下がりうる事を認めざるを得ないし、 >>885みたいにおかしくないなって納得しやすい理由を提示されると 否定できないよね。 アイデア自体の分類は創作説の進化版ってとこなのかな。 ---- 103 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 投稿日: 2009/01/11(日) 14:33:43 ID:SOFqlt3Y 前スレ>>885 もう一回書くと、EP4最後に戦人の一人称視点が見たベアトは本物だと思うので、 三代目を考えた、と言うわけだと思うけど、EP2の最後だって戦人の一人称視点だよ、と。きんぞー☆だって居たよと。 ---- 116 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 投稿日: 2009/01/11(日) 14:40:33 ID:8pP5kofS >>93 嘉音抜かすと紗音が9番目なあたりトリッキーだよね ゲーム前に紗音が死んでいたら通るな。 ただ本当に個人的に、二人がゲーム開始以前に死んでいたら ハッピーエンド派の自分としては悲しい・・・ だから本当は年齢的に死んでいてもおかしくない熊沢と成り代わっているんだよ! きっと紗音が着脱式の特殊メイクを駆使しているんだ 熊沢の胸をよーく見てほしい。そう、意外とデカいのである。 するとEP1の第一の晩に無理が生ずるが・・・ きっとあの紗音の死体は嘉音で、この回惨劇に加担した絵羽はヅラがずれるのを恐れて、 なっぴーに死体に触れさせないように提案したんだ! ちなみにEP1の最初、譲治が熊沢にしたナイショ話の内容は「元気だった?」あたりと見ている。 ---- 726 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 投稿日: 2009/01/11(日) 21:40:41 ID:x6Jqr05H 前スレ>>885だけど、反応くれた人ありがとう。 >>93 この作品において、「死亡」という言葉が使われた時は生死の話だけど、 「犠牲者」とか「生贄」となると、実際に死んだ順番とは全然違ってくるよね。 金蔵は最初から死んでるけど、EP1では第四の晩の犠牲者なのだし。 EP4のあの赤字がもし「9人目の死者」だと書かれていたら、俺も違う考えになっていたけど、 あの場合は、5人のうち最初に死んだから、第一の晩、第二の晩に続く第四の晩が嘉音なのだ、 と言っているようにしか、俺には読めなかった。 EP4の犠牲者達に杭がまともに刺さっていないのも、それを手伝っているんじゃないかと思う。 杭の刺さり方では「晩=犠牲者としての順」を判別できないから、メタベアトの主張がすべてになる。 ---- 728 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 投稿日: 2009/01/11(日) 21:44:49 ID:x6Jqr05H >>103 EP2のラストの、金蔵が喋ってるところは三人称視点だよ。 「カギ括弧の台詞」という両方にとれる記法をボーダーラインにして、しれっとシフトする。 一人称視点の「祖父さま」は、物言わぬ姿で座らされてるだけだと思う。EP2では焼かれなかったし。 > そして、……書斎机の前にソファーの応接席があり、………祖父さまの背中が見えた。 > 祖父さまの向こう側に誰かいる。 > …影になってよく見えない…。 > 「……お館様。戦人さまをお連れしました。」 > 「…………戦人か。今、思考が忙しい…。しばし沈黙せよ……。」 > 金蔵は背中を向けたままそう不機嫌に言い放つ。 > どうやら、来客とチェスを楽しんでいるようだった…。 ---- [[スレッド抜粋に戻る>真偽不明の解答考察#thread]] ~ #pcomment(below) ~
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