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第4話 『Alliance of the golden witch』 の変更点


2009年4月17日に双葉社より発行された
「うみねこのなく頃に 真相解明読本 Episode4」に掲載された書下ろしTIPSの一部抜粋です。
最低限の内容が伝わる形で書いてますが、全文については当該商品の購入にて対応下さいませ。
改行・頁など原文なるべくそのままにしました。

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*あるウィッチハンターの取材テープ(書下ろしTIPS) [#q8aa2054]

-項目
--あるウィッチハンターの取材テープ

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注:ウィッチハンターのセリフを「」、取材されている人物のセリフを『』で表記します。
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追記:TIPS自体は、発言者が誰なのかわからない形式になっています。
上記の注は編集者が入れたものであり、信憑性は低い物です。
推理の材料等にする場合は十分に注意して下さい。
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追加TIPS あるウィッチハンターの取材テープ
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~前略~

『右代宮氏は戦時中は下級将校の1人に過ぎず、特別な力は持っておりませんでしたが、戦後は堪能な英語力によって進駐軍に太いパイプを作り、大きな力とコネクションを得ていました。ですので、米軍関係で黄金を手に入れたのではないかと囁かれました。』

~中略~

「六軒島取得の際にも、GHQの力を利用していますね?」
『はい。右代宮氏が戦後、急速に財力を蓄えた背景には、常にGHQとの大きなコネクションがあります。朝鮮戦争についてもいち早く情報を得ていて、特需の恩恵をもっとも受けた富豪の1人であると言えます。』

~中略~

「ではやはり、右代宮氏は一世一代の大博打に勝った博徒に過ぎず、黄金伝説は幻想に過ぎませんか。」
『わかりません。右代宮黄金が白日の下に晒されない限り、幻想に過ぎないでしょう。……しかし、マルソーの会長は確かに大胆な方だったが、それでも相手を無条件に信用するほど、無用心な人ではありませんでした。』

~中略~

『これは会長がお亡くなりになられてから、当時、近しかったある先生から伺った話です。

~中略~

会長は最終的には、派閥全体で4割もの投資を行いますが、その内個人的に1割の投資を行います。その1割分。つまり、10tの黄金の1割、1t分について、黄金を実際に預かっていたというのです。』
「1t分の金塊ですか。今日の価値で、20億円ほどはありますね?」
『その金塊は、最終的に右代宮氏の手元に戻りますが、それでも一時的に、会長の手元に置かれていたと言われています。

~中略~

会長がお亡くなりになられた後の遺産整理では、右代宮黄金を裏付ける証拠品はたった一点。10kgのインゴット1つが出てきただけでした。これは恐らく、何かの記念に寄贈されたものと考えます。』
「会長の協力がなければ、他のフィクサーの信用が得られなかったわけですからね。それに対する謝礼か感謝でしょうか。」
『私はそう考えています。ただ、その後、その黄金は残念ながら紛失してしまっているようです。写真も残っていませんが、家人、関係者など、これについては多くの目撃者がいます。』

~中略~

『あのね、世の中、証拠をモノで示せないことってたくさんあるんですよ。あなた、奥さんを愛しておられる?』
「すみません、独身です。」
『結婚指輪ってのはね、お互いの永遠の愛を誓い合ったっていう証拠なわけ。でも、だからって浮気や不倫はなくならないでしょ?お互いが今も相手を愛しているかどうか、証拠を示せって追ったら、それ自体がもう、愛がさめた証拠なわけでしょ?』
「そうなりますね。」
『かみさんが、愛してるって繰り返してくれるその言葉を、男は鵜呑みにするしかないわけよ。きっとかみさんもそう。毎朝、50になっても60になっても、朝はキスから始まるわけ。でも、それは単なる習慣に過ぎず、愛はとっくにさめてるなんて言われたら、もうどうにもならない。』
「”愛がなければ視えない”、というわけですか?」
『お、キザな言葉を知ってるね。そういうことです。会長を信じ、敬愛してやまなかった人々には、確かに10tの黄金が見えた。会長や右代宮氏が気に入らなかった人々には見えなかった。そういうことじゃないですかね。』

~中略~

『もうね、あんたらの追い求める六軒島の真実なんて、何も存在しないんだよ。あれから長い時間が経って、全ての証拠が消え去った。……だから、あんたらが好きに決めればいいのさ。

~中略~

何があったかを知ろうとするから、証拠が必要になる。そうじゃなくて、何を考えてたかを知ろうとすれば、必然的に何が起こったかを知ることが出来るんじゃないかな。』
「”チェス盤を引っ繰り返す”ということですか?」
『何です、それ?』
「あ、いえ。要するに、相手の指し手を読めという意味です。敵の思考を探れと言いますか。」
『あぁ、そういう意味ね。うん、それでもいいと思います。右代宮氏や、その関係者が、何を考え、どう生きたかったのか。それに思いを馳せなきゃ、真実なんか辿り着けないですよ。』
「”愛がなければ視えない”?」
『はっはは、またキザなこと言うねぇ。それでもいいや。おかしな金持ちが、どんな馬鹿げたことをしたかったのか。そういう考えじゃ視えるわけもない。金持ちは奇人変人で何を考えてるか分からないという、色眼鏡を外してね?1人の人間として考えてみることをお勧めしますよ。それくらいでいいですかね?これくらいお付き合いすれば、私の幼馴染の顔は立つんじゃないですかね?』
「ありがとうございました。原稿を起こしましたら、お送りさせていただきますので、確認をお願いいたします。」
『いいよいいよ、チェック面倒臭いからそのまま掲載してくれていいよ。何をどう言い繕ったって、悪意ある人が聞けば、悪意あるように解釈できちゃうんだから。ただ、匿名でお願いね。そういう条件でお話したんですから。』
「はい、心得ています。今日は本当にありがとうございました。」
『どういたしまして。もうテープ止めてもらえます?録音って、何度やっ






ブツリ。

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