ネタ/朱志香の頑張り物語 の変更点
[[ネタ]]
#br
#br
-&size(25){ネタバレ、キャラ崩壊等その他もろもろに注意};
-&size(25){あくまで「ネタ」としてお受け取りください};
#br
#br
#br
#br
#br
#br
#br
#br
#br
#br
''朱志香の頑張り物語''
----
うみねこの超展開な解答を真面目に考察する 24
----
22 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2010/07/23(金) 23:54:50 ID:igTIXzJ5
○朱志香の頑張り物語
皆が寝静まった真夜中、朱志香は本館の食堂の前に来ていた
彼女は両親のことが気になっていた 夏妃たちは何も言っていなかったが、
今年の親族会議が両親にとって重要なものであることは理解していた
食堂ではまだ親族会議が続いているようで、時々激しく言い争うような声が聞こえてきた
朱志香は扉の前で耳をすませてみたが、話している内容までは聞き取れなかった
と、次の瞬間、なにかが激しくぶつかる音が聞こえた
それに続く皆が息を飲むような気配、そして静寂
-何があったの!?
朱志香は、扉の前で耳をすませた 部屋の中からは数人が言い争う声が聞こえた
しばらくして、誰かが扉に近づいてくる気配がしたので、朱志香はあわてて扉から離れて物影に隠れた
扉が開き…ぐったりとした蔵臼の体が現れた
…留弗夫…霧江…楼座…郷田………彼らが蔵臼の体を運び出していた
朱志香は気付かれぬよう必死に息を潜めた 彼らは、蔵臼の体を庭園倉庫まで運ぼうとしているらしかった
彼らが去った後、朱志香は急いで自分の部屋へ走った
そして、秘密の隠し場所から護身用に銃を取り出した
それは以前に金蔵の部屋から持ち出していたものだった
園芸倉庫では、蔵臼の体が地面に横たえられ、その傍で、留弗夫たちが何やら作業をしていた
朱志香が見ていると、なんと…留弗夫が農具で蔵臼の顔を潰し始めたではないか
その瞬間、朱志香の視界は怒りで真っ赤になり、何も聞こえなくなった
彼女は叫び声を上げながら彼らに向かって銃口を構えた
蔵臼の死は、おそらく、議論が白熱した末の限りなく事故に近いものだったに違いない
留弗夫たちは、身元の証明になる部位を潰してから遺体を海に捨てるつもりだったのだろう
…だがもちろん朱志香はそんなことは関係なかった この4人の悪魔を葬り去ることしか頭に無かった
我に返ったとき、目の前には、4つの”顔なし”死体が残されていた
朱志香はしばらく放心し動けなかった
その後朱志香のとった行動は…”シャッターに魔方陣を描く”ことだった
4人を殺してしまったという事実は、朱志香の精神の限界をはるかに超えていたのだ
魔法陣を描きながら朱志香はこう思っていた
”そうだ、これは私がやったのではない、魔女の仕業なのだ”、と
魔女がやったことなのだから、倉庫の鍵は戻しておかなければならない
一連の作業を終えた朱志香は夏妃の部屋の前にいた
-母さんに全てを話したい… 母さんなら私を守ってくれる…
朱志香は何度も、ドアをノックし部屋に入ろうと思った だがどうしてもそれはできなかった
-こんな姿を母さんには見せられない それに、ただでさえ心労が絶えない母さんにこれ以上負担はかけられない…
そこまで考えて、朱志香は「ふっ」と笑った
-そうだ、私は魔女だったんだ それじゃあ魔除けで守られた部屋に入れないの当り前か…
朱志香が立ち去った後、そこには彼女の苦悩を表わす赤ペンキの痕だけが残された
朱志香がゲストハウスに戻ると、戦人たちは変わりなく盛大ないびきをかいて眠っていた
この部屋を出たのはほんの数時間前 だが、まるで何年もたってしまったかのようだ
-明日になればこの悪夢もきっと醒めるに違いない
そう願い、朱志香は翌朝までの短い眠りにつくのだった
-完-
----
~
#pcomment(below)
IP:59.86.129.155 TIME:"2010-07-24 (土) 13:32:02" REFERER:"http://umineco.info/" USER_AGENT:""