考察投稿抜粋/EP2の5つの密室についての考察
- 投稿時の発売済み作品:EP1/EP2
[編集]EP2の5つの密室についての考察(EP3発売前)
461 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 投稿日: 2008/08/06(水) 00:05:04 ID:P32n8wQd
[1/6]
じゃあ、お言葉に甘えて貼ってみる。2話の密室群はこう作れる、っていう一例。
縛りを作って考えないと、可能性が増えすぎてうまく話が進まないので、以下の縛りで考えてみた。
・赤字はすべて真実
・殺害方法&死体運搬方法&動機については、とりあえず置いておく(「殺人」ではなく「密室」のみを考察する)
・実行犯は、その手で鍵を開けて部屋に入り、その手で鍵を閉めて出て行く
・鍵に複製は無く、鍵の数は、礼拝堂1本、朱志香の部屋1+5本、使用人室n+5本、夏妃の部屋1+5本、客間1+5本だけ
・できるだけ少ない人数で考えてみる(関係者の増加を自分に許すと、可能性の幅が出過ぎてしまうので)
・「目撃した密室作成行為をスルーした人物」とか「死ぬ前に中から施錠した人物」も、密室を作った関係者に数える
結果、【楼座と19人目の2人で密室を作る方法】になった。
なぜ使用人を選ばなかったかというと、彼らは頻繁に複数人で動いているので、いったん彼らのうちの誰かを
疑い出すと、芋づる式に関係者が増えてしまいそうだから。
あと、ベアトではなく「19人目」と呼んでるのは、文字通りの19人目限定ではなく、もうちょっと可能性が広いから。
以下、時系列で。
463 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 投稿日: 2008/08/06(水) 00:06:02 ID:01N7nPhn
[2/6]
【礼拝堂(6人殺害・密室1)】
・19人目or楼座が真里亞の手提げから礼拝堂の鍵を取り出し、礼拝堂で6人の死体(殺害場所・時刻は問わない)を装飾、
鍵はまた真里亞の手提げへ。
(赤字拒否「真里亞の手提げは、楼座叔母さんが封筒を取り出すまで、誰も触れることができなかった」の理由)
※マスターキーの持ち主:源次 紗音 嘉音 郷田 熊沢
(赤字「マスターキーは使用人たちがそれぞれ持つ一本のみ」があるので、この状態から考え始めなければならない)
【朱志香の部屋(朱志香殺害、嘉音殺害?)】
・朱志香の部屋は登校時以外施錠されていないため、19人目が入るのは簡単
・去り際に、朱志香の鍵で施錠をしていく。
(赤字拒否「最後の施錠は、マスターキーによるものである」の理由)
※マスターキーの持ち主:源次 紗音 郷田 熊沢 朱志香(の死体)
【客間】
・「お父様のところへ行ってくる」と言って客間を出た楼座が、途中で19人目から朱志香の鍵と、魔女の手紙Ⅳを受け取る。
第一の晩に既に共謀していたなら、これは示し合わせ。そうではなく、ここで初めて共謀を持ちかけられたなら、
客間に戻った楼座が「人が変わったようになっている」理由がそこにある?
【朱志香の部屋(密室2)】
・全員に部屋を探させている間に、楼座がベッド脇のサイドテーブルにそっと朱志香の鍵を置く。
(朱志香の鍵が最初からそこにあったことは、赤字では宣言されていない)
・戦人の気づきにより、南條が皆の前で、朱志香のポケットから嘉音のマスターキーを探し出し、所持。
これにより、楼座と19人目は、南條の手に渡ったマスターキーを得るための手段が必要となったわけだが、
恐らくあらゆる可能性を考慮したシナリオが既に考えられていて、これも想定の範囲内だったのだろうと想像する。
※マスターキーの持ち主:源次 紗音 郷田 熊沢 南條
464 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 投稿日: 2008/08/06(水) 00:06:42 ID:P32n8wQd
[3/6]
【客間】
・楼座、南條に使用人達と厨房へ行くよう話を持ちかけつつ、同時に先程南條が得たマスターキーを回収。
南條に言った内容は、一例としては、「右代宮の人間だけで話がしたい」と「先程の鍵は私が預かっておく」で通る。
(戦人の視点では、二人が何らかの話をしていたことしかわからなかった、と考えることが可能)
楼座側からすると、南條を厨房に向かわせた理由は、「マスターキーの持ち主全員が使用人室に居た」という認識を作り、
使用人達に疑惑を集中させるため。
・ > 楼座叔母さんは廊下に顔を出し、彼らが完全に去ったのを見届けると、扉を閉め、言った。
このとき、外側のドアノブに引っかけるか、あるいはハンカチにでも包んで音を立てないよう床に落とすかして、
廊下側にマスターキーを残し、19人目に渡す。
※マスターキーの持ち主:源次 紗音 郷田 熊沢 19人目
【使用人室(南條&熊沢殺害)】
・使用人達が客間に報告に向かったあと、19人目がマスターキーで扉を開けて入り、南條と熊沢の死体を回収。
ここで儀式を施さない理由は、使用人への疑惑を強めることと、後にマスターキーを楼座に渡すきっかけを作ることの2つ。
・熊沢のマスターキーと偽のマスターキーを、手紙と共に封筒に入れて残していく。
(この封筒のマスターキーが「2つとも本物である」かどうかは、赤字では宣言されていない)
・再びマスターキーで施錠して立ち去る。マスターキーは持ち続ける。
※マスターキーの持ち主:源次 紗音 郷田 19人目 使用人室に放置
【使用人室(密室3)】
・楼座、19人目が置いていった手紙を開封。
・楼座、源次&紗音&郷田からマスターキーを回収し、本物4本&偽物1本のマスターキーを真里亞の手提げへ入れる。
※マスターキーの持ち主:楼座×4 19人目
466 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 投稿日: 2008/08/06(水) 00:07:21 ID:01N7nPhn
[4/6]
【夏妃の部屋(郷田&紗音&譲治殺害)】
・19人目、夏妃の部屋へ行った3人を殺害。あるいは別の場所で殺害した後、夏妃の部屋に運び入れる。
・部屋や扉に色々と演出を施し、マスターキーで施錠して部屋を出る。
【中庭】
・19人目、南條と熊沢の死体に杭で「儀式」を施して放置。その際、死体か、あるいは中庭のどこかにマスターキーを隠す。
※マスターキーの持ち主:楼座×4 中庭に放置
【客間】
・源次から死体発見の報告を受け、全員で中庭へ。その際、楼座が戸締まりの確認のフリをして客間に魔女の手紙Ⅳを残していく。
【中庭】
・楼座、19人目が隠したマスターキーを回収。場所は示し合わせていれば迷わない。
ここで初めて、楼座の手元に5本のマスターキーが揃う。
※マスターキーの持ち主:楼座×5
【夏妃の部屋(密室4)】
・譲治&紗音&郷田の死体を確認。
・先程19人目からマスターキーを中庭経由で渡されたことで、「5本のマスターキーは全て楼座が持っている」という
ベアトの赤字が成立する。
・余談だが、冒頭の縛りで考え始めて、今回の説に至った最初のキッカケが、この場面の赤字。
実行犯がマスターキーで施錠して部屋を出たのなら、その時からこの場面までのどこかで
楼座がそのマスターキーを受け取らなければ、5本揃えてこの場面に立ち会うことはできない。
この一点から、楼座は関係者→鍵パスできる機会は中庭出た時だけ→それが南條熊沢の儀式の遅れの理由→etc、
という具合に逆算しまくって、この説が出来た。
【客間(密室5)】
・先程楼座が置いていった魔女の手紙Ⅳを戦人が見つけ、楼座はそれを理由に戦人を狼と断定する。
469 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 投稿日: 2008/08/06(水) 00:08:00 ID:01N7nPhn
[5/6]
要するに、楼座と19人目の間でどうやって鍵を受け渡しするか、を追った仮説。
別の言い方をするなら、人ではなく鍵を主役として考えて、彼ら(鍵)の動きを追ってみた、という感じ。
(関係者数の縛りとか、赤字に対するスタンスを変えれば違う流れも沢山出てくるだろうから、誰か書いて下さい。読みたい)
こう考えると、2話に幾つかある楼座の奇妙な行動にも、目的が見出せるようになる。
1人で金蔵の部屋に行って、帰ってくるなり「狼と羊のパズル」を持ち出して、全員で朱志香の部屋へ行こうとする理由。
(狼と羊のパズルを口にするなら、何故「一人」で金蔵の部屋へ行き、源次と紗音の「二人」を連れて帰ってくるのか?)
放っておいたら19人目が怪しいに決まってる話を、使用人達への疑惑一辺倒で押しまくる理由。
あと、細かい動き・・・楼座と南條の小声の会話、廊下の確認、客間の執拗な施錠チェック、等にも理由が生まれる。
また、2話の楼座が強硬に人の出入りをコントロールしていたのも、楼座と19人目の「シナリオ」のためだったことにできる。
この説で考えると、銃を持ってからの楼座は常に、空間を「客間」と「それ以外」に分け、大筋の流れとして
「犯行の下準備のために誰か(自分含む)を客間から放す」ことと「ターゲットを客間から放す」ことを繰り返していたことになる。
これは猟犬の役割に少し似てる。獲物が飛び立てないよう睨みを利かせるのが、マスターキーとその所持者のコントロールに相当し、
飼い主の命令で順に飛び立たせるのが、ターゲットを追い出すことに相当する(銃を持ってる楼座が猟犬役ってのはちょっと面白いかも)。
殺人を進めている側からすると、2話の殺人は1話と比べて非常に「綺麗な構造」だったんじゃないか、という印象がある。
一方で、これは明らかに不要な密室の畳みかけで、通常の殺人の常識からはかけ離れてる。
最後に楼座の元に5本のマスターキーを揃える所なんて、変な美学があるとか、遊んでるんでもなきゃ、まずやらないだろうし。
ただ、なにぶん金蔵絡みの現象なんで、その「無駄さ」に特別な動機がある可能性はあるし、それこそが
> 下らない駒を取ったり、余計な駒を置いてより一方的な盤面にしてみたり。
> 早い話が、勝ちが見えると遊び出す悪い癖があるってわけ。
というラムダの発言の意味だとすると、この展開&ベアトが勝手に(戦人が復唱要求したわけでもないのに)宣言した赤字のせいで
この仮説の基点が生まれているのは、まさに
> その結果、自ら弱点を作り晒してさえいる。
の好例なわけで、そこんところを考えるなら、逆に収まりが良いようにも思う。
470 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 投稿日: 2008/08/06(水) 00:08:43 ID:01N7nPhn
[6/6]
密室からちょっと離れるけど、俺の考えでは、ベルンやラムダのいう「やりすぎ」「隙」は、少なくとも二ヶ所ある。
一つは今回の、譲治の死体に夏妃の部屋の鍵があるのに、そのとき楼座がマスターキーを5本持っていること。
このせいで、「実行犯がガチ施錠する限り、楼座はその後マスターキーを受け取っていなくてはならない」ことになった。
もう一つは、ラストで戦人が魔女の宴に参加する描写が出てくること。
このせいで、「10月4-5日の間に魔法や異形の者を目撃したことが無いのは、真里亞一人だけ」になった。
(後者から思いついた仮説については、wikiの「既出推理」→「創作説考察:魔法描写は登場人物の願望の投影(その3)」参照)
推理とか考察をするときに一番厄介なのは、どういう切り口を選んでも可能性をうまく絞れない、という停滞感だと思う。
ところがベアトは終盤に入って、「悪い癖」とやらが出たことによって、その優位を崩してしまった。
確かに物語自体は圧勝劇になったけど、その代わり「もしこうなら、可能性はこういう風に絞れるな」というポイントが
できてしまった。
もちろん、その結果生まれたこれらの説が、まったくの的外れである可能性はたっぷりあるわけだけど、
ともかく、ベアトの終盤のダメ押しのせいで絞り込みが可能になり、俄然頑張っちゃってる奴が少なくともここに一匹いるわけで、
相手を屈服させたいベアトの立場からすると、これはやはり「墓穴を掘っている」うちに入るのだろうなぁ、という印象だ。
471 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 投稿日: 2008/08/06(水) 00:09:19 ID:P32n8wQd
以上。
ごめん、もうちょっと人の少ない時に貼るべきだったかもしれない。
474 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 投稿日: 2008/08/06(水) 00:12:29 ID:bErJJCbY
>>463
>(赤字拒否「最後の施錠は、マスターキーによるものである」の理由)
朱志香の部屋の鍵で鍵がかけられた
赤字で言えるわけないので当然拒否
マスターキーで鍵がかけられた
必然的に使用人が犯人もしくは共犯になってしまい、ベアトが不利になる
赤字拒否は当然だと思うな
492 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 投稿日: 2008/08/06(水) 00:59:55 ID:Ua4WdE/p
やっぱ時系列を立てればなんとなく尻の座りが良いね。それでも、まだ細かい謎が残る。
例えば、郷田たちが見た「嘉音らしき人物」は何なのか?という「鍵の道筋」とはまた別の疑問が湧く。
ID:01N7nPhnと同じ縛り条件で矛盾なく整理するには、嘉音の死体から服を剥ぎ取って着た19人目とすればいい。
嘉音には帽子があるし、それを深くかぶって俯けば遠目にはわかりにくい。
外は台風だったから、雨や泥で顔を汚していればなおさら良し。
これだと嘉音の死体が無い(服無しなのがバレるとまずい)のが説明つく。
ただ、郷田達は偽嘉音を手当までしたと証言しているから、問題の19人目は背格好だけでなく
顔もある程度嘉音に似ていなきゃ無理な話になるのが、なぁ…
493 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 投稿日: 2008/08/06(水) 01:09:08 ID:jbpo1Qmp
郷田達が「カノンニミエール」を知らぬ間に飲まされていたでおk
495 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 投稿日: 2008/08/06(水) 02:12:43 ID:084FxxyT
>>492
んだったらEP2は死んだ(ことになってる)後も終始てきぱきと儀式を遂行した紗音の
頑張り物語ってことだな
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