用語解説と雑学/あ行
用語解説と雑学
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[編集]あ
- あぁん、○○ぅううぅぅぅ、ぺろぺろ。[俗語](公式サイト)
- アーリー・クイーン・ムーヴ (early queen move)[チェス用語](アニメ)
- チェス用語で、序盤からクイーンを進めて攻めに出る戦略を指す。
- アニメ版第7話(EP2第2話)のサブタイトルとして使われている。
- ゲーム開始直後に「ベアトリーチェ」が客人として六軒島に姿を現す、という状況を示していると思われる。
- EP2は六軒島に現れた「ベアトリーチェ」を筆頭に魔女が圧倒的な力を見せる展開となるが、実際のチェスでアーリー・クイーン・ムーヴを行った場合、反撃を受けて引き下がらざるを得ない場合も多い。
- アールグレイ (Earl Grey)[料理・飲料](EP2)
- 愛がなければ視えない (あいがなければみえない)[台詞・口癖][書籍などからの引用](EP2)
- 志方あきこの歌うオープニングテーマ曲『うみねこのなく頃に』に繰り返し出てくるフレーズ。EP2ではベアトリーチェの台詞として、そしてEP4では苦難の果てに右代宮縁寿の至った心境としてそれぞれ登場し、印象的に使われた文である。
- 真相解明読本一巻目の志方あきこインタビューによると、この曲を製作するにあたって先に作者から作品の真相を聞かされており、その中で最も心に残ったキーワードが「愛がなければ視えない」だったので歌詞にとりいれたということらしい。つまり、この言葉は物語の真相と深く関係していることが見受けられる。
- なお、フルバージョン(さらに別アレンジ)であるCD版では、この後同じメロディで「愛がなければ消えない」という歌詞がある。
- EP8で真相が猫箱に閉ざされたため、この言葉の真意が解説されることはなかった。
- 作中の描写から解釈すると、「真犯人の真実の人物像にたどり着くには、彼女に対して愛を持った、好意的な解釈をする必要がある」という意味と思われる(EP4において、縁寿が絵羽を根っからの悪人と思い込み、好意的な解釈をしなかったことに気付くシーンと同じである)。
- 愛のある解釈の一つとしては、「3つ描き、1つしか公開しない物語(「我らの告白」より)」という一文を踏まえ、真犯人の描いた物語(計画)が「全て本当の殺人(本編における物語。戦人に出題される予定だった推理クイズの問題)」「一部は狂言殺人だが、最終的に本当の殺人となる(「我らの告白」で描かれた物語。推理クイズの模範解答)」「全ての事件が狂言であり、戦人さえ謎を解けば全員生存(実際の行動予定)」という3段階に分かれていた(つまり、真犯人に積極的に殺人を行う意思はなかった)というものがある。
- アイギスの盾 (Shield of Aegis)[神話・伝説][武器・武術](EP3)
- ギリシア神話に出てくる武具の名前(盾ないし胸当ての形をしている)。鍛冶神ヘパイストスによって作られたとされ、主神ゼウスが娘の処女神アテナに授けたといわれる無敵の防具であり、あらゆる攻撃を防ぎ、邪悪や災厄を祓う。また、ペルセウスによってメデューサが倒された後は、その首がはめこまれ、敵を石化させることができる特殊能力を有するようにまでなった。
- 英語読みでは「イージス」(aegis)。日本でも報道によく出てくる「イージス艦」とは、このアイギスを語源とする「イージスシステム」(アメリカ軍が開発した艦載戦闘システム)を搭載した艦船である。
- アイスペール (ice pail)(EP3)
- 卓上にて氷を保管しておくための桶状の容器。水割りやオン・ザ・ロックをたしなむ酒通には必需品。
- アイソレーテッドポーン (isolated pawn)[チェス用語](EP3)
- アインシュタイン (Albert Einstein)[人名][歴史](EP3)
- アルベルト・アインシュタイン(Albert Einstein 、1879年3月14日 - 1955年4月18日)のこと。相対性理論を構築したドイツ生まれのユダヤ人理論物理学者。彼の研究は従来のニュートン力学とマクスウェル方程式を根本から再構成し、「現代物理学」という新たな大系を作り上げた主要人物の一人となった。
- 相対性理論は「光の速さはいついかなる場合でも常に一定である」(光速度不変の原理)を基盤に構築された理論であり、光速に近い速度で動く物体の運動を説明する理論である。とはいえ、日常生活では光速の世界などを意識することはまずないため、義務教育における物理学ではニュートン力学から入るのが通例である。相対性理論の世界では「光速で進むロケットの中では時間がゆっくり進む」(ウラシマ効果)などの非日常的現象が発生するため、SFでは好んでテーマとして用いられる。
- アインシュタインはユーモアあふれる人柄と、幼少期からのユニークなエピソードの数々(5歳頃まであまり言葉を話さなかった、など)から、一種の奇人として見られることも多く、逆にそれゆえに「一般人とは異なる"天才"という人種」というステロタイプなイメージで見られることが多い。
- 青い鳥(あおいとり)[書物などからの引用](EP4)
- モーリス・メーテルリンクの童話劇。1908年発行。
- チルチル(兄)とミチル(妹)の二人が夢の中で、いろいろな世界に幸せのしるしである「青い鳥」を探しに行く。長い旅を経ても見つからなかったのだが、結局それはもっとも身近にある鳥籠の中にいた、という話である。
- どこにあるか分からない-第三者から見ると、どこにもないとも思える-幸せを探しに長い旅に行くということを意味する比喩表現としても使われる。典型例な対象のひとつは天職を求めて転職を繰り返す人である。
- 青瓢箪 (あおびょうたん)[俗語][生物名](追加TIPS:Butterfly Kiss配布小冊子)
- 痩せてて病弱そうな人を指し示す俗語。基本的には蔑称。成熟してないひょうたんは青色で、細長い人の顔にも見える。このことから「不健康そうな顔をした痩せっぽちな人物」の比喩となった。
- この追加TIPSでは煉獄の七姉妹のサタンに嘉音が青瓢箪扱いされているが、実際に嘉音が虚弱っぽい描写をされてるところは本編ではほとんどない。ただ、EP1の初登場時に土嚢を持ち上げられなかった印象や、魔法戦闘ではカノンブレードが使えるわりにいつも簡単に殺されてるあたりから、ファンの間では嘉音=虚弱のイメージが良くも悪くもついているようである。ネタ/かのんw伝説も参照。
- しかしアニメ版だと戦闘時は意外なほど活躍する。TV出演に備えて鍛えたのだろうか
- アキレス(Achilleus)[神話・伝説][歴史][書物などからの引用](EP4)
- ギリシア神話に登場する英雄。ホメロスの叙事詩「イーリアス」の主人公にもなった。
- 韋駄天(足の速い人)の象徴として知られる。
- アキレスと亀のパラドックスの項目参照。
- アキレスと亀のパラドックス[学術用語][書物などからの引用](-)
- EP4での縁寿の言葉「亀すら追い越せないアキレス」は、古代ギリシア世界の哲学者ゼノン(Ζήνων(≒Zenon))が考案したパラドックス「アキレスと亀」をふまえていると思われる。
- 俊足で知られるアキレスが亀と競走した。明らかに力量に差があるのでアキレスのほうが後ろからスタートすることにした。スタート後、アキレスが亀のスタート地点まで駆けつけると亀は少しだけ前に進んでいる(この亀の位置を地点1とする)。ならばと追いかけて地点1まで達すると、また亀は前(地点2とする)に進んでいる。アキレスが地点2に至るとまた亀は前に・・・ということを繰り返すと、「あの俊足のアキレスが亀を永遠に追い抜けない」という不可思議な結論が出てくるのではないか?という内容である。
- アクセプト (accept)[チェス用語](アニメ)
- 英語で「受諾」「容認」を表す言葉で、チェス用語ではあえて相手の作戦に乗ったり引き分けを了承したりすることを示す。
- アニメ版第10話(EP2第5話)のサブタイトルとして使われている。
- 悪魔(あくま)[宗教・魔術用語](EP1)
- 諸宗教に見られる邪悪を象徴する超自然的存在のこと。日本語で「悪魔」と言うとたいていの場合はキリスト教における悪魔のことを刺す。
- キリスト教においての悪魔は単なる神の敵対者ではなく、悪魔さえも神によって作られたものであるため、悪魔学は本来は神学と密接なつながりのあるものである。しかし悪魔学は歴史を下るにつれ様々な神秘思想をとりこみ、正統的なキリスト教の伝統からは離れたいわゆる「オカルト」の色を持つようになっていった。魔術の手引書といわれるグリモワールはオカルト化した悪魔学が生んだ代表的な産物である。
- 悪魔の証明(あくまのしょうめい)[学術用語](EP1)
- 「悪魔が存在しないことを証明するにはどうすればいいか」という命題に関する考察のこと。論理学や哲学の世界で多用される。
- 悪魔が存在することを他者に示すには実際に悪魔をつれてくればいいが、悪魔が存在しないことを他者に示すには、他者をつれまわして全世界の全てを探索して悪魔が見つからないことを体験させなくてはならない。そうしないと他者は「自分たちが見ていない場所に悪魔がいる可能性」を否定できないからだ。
- 以上の比喩から『悪魔の証明』という言葉は、「あるモノが存在する」ことの証明に比べて、「あるモノが存在しない」ことを証明するのは困難であるということを示す表現として使われている。
- 悪魔の証明は『うみねこのなく頃に』においては逆説的な意味でも使われている。アンチミステリーvsアンチファンタジーの項目を参照。
- アクロイド[ミステリー用語](EP5)
- 本来は英語での人名。ただし、EP5でベルンカステルが語った「アクロイド」とは、アガサ・クリスティの本格ミステリー小説『アクロイド殺し』(原題:The Murder of Roger Ackroyd)のことをさしていると思われる。
- 静かな田舎町キングズ・アボット村で起こった、地元の名士ロジャー・アクロイド氏の刺殺事件の謎を我らが名探偵、エルキュール・ポアロが挑む、という物語。
- 当時の「本格ミステリー」の常識をゆるがすとんでもないトリックが使われており、ミステリーファンの間でフェア・アンフェア論争が勃発した。
- (以下ネタバレ要素あり)そのとんでもないトリックとは叙述トリックのことである。この作品は「登場キャラクターの手記」の形式で描かれているのだが、実は犯人はその語り手本人であり、語り手は自分が犯人であることを読者に知られないように、物語本文を意図的に編集している。このため、この作品は叙述トリックなくては成り立たない作品である。この作品が叙述トリックの元祖というわけではないが、叙述トリックという概念を世間に広く知らしめたものとしてこの作品はミステリー史に記録されている。
- アンフェア派の筆頭であったヴァン・ダインが数年後に発表した『ヴァン・ダインの二十則』には、『アクロイド殺し』への批判が含まれているという説もある。
- 明智光秀(あけちみつひで)[人名][歴史](EP5)
- EP5で秀吉の話に出てきた「明智」は文脈から戦国武将の明智光秀のことだと思われる。
- 享禄元年(1528年)生誕、天正10年6月13日(1582年7月2日)死没。織田信長の家臣として仕え、本能寺の変でクーデターを起こしたことで知られている。
- 元々は織田家の重要な家臣でいくつもの武功をあげた人物なのだが、天正10年6月2日(1582年6月21日)早朝、羽柴秀吉(豊臣秀吉)の毛利征伐の支援を行うために出陣する途上、突如「敵は本能寺にあり」と発言し、主君信長討伐の意を告げたといわれる。反乱の計画は部下たちにさえ事前に知らされておらず、彼の突然の翻意の理由は現在でも歴史上の大きな謎である。
- その直後から光秀は謀反人として羽柴秀吉の軍に追われることとなり、本能寺の変からわずか11日後に秀吉軍と「山崎の戦い」で決戦。そこで命をおとしたといわれる。しかし、「光秀の死体」と言われるものが発見されたとき、夏の暑さで著しく腐敗し本人確認が正確にはされていないという記録があるため、光秀は生き延びたという説も存在する。
- このように多くの謎に包まれた人物であるため、歴史ミステリーでは格好の題材となっている。
- 足元がお留守(あしもとがおるす)[パロディ](EP5)
- 往年の名作漫画「ドラゴンボール」で第23回天下一武道会のヤムチャVSシェン(神様が乗り移ったただのおっさん)の名台詞。
- 外見だけで判断して勝った気になっているヤムチャを挑発するためにシェンが言った。
- アジャーン (adjourn)[チェス用語](アニメ)
- チェス用語で、対局の中断・延期を示す。
- アニメ版第24話(EP4第6話)のサブタイトルとして使われている。
- アスムプティオ (assumptio)[宗教・魔術用語][パロディ]
- 登場人物の一人 右代宮明日夢の名前の元ネタ(真相解明読本作者インタビューより)
- 「聖母被昇天」を意味するキリスト教用語であるが、ここでは作者の意図に近い、オンラインゲーム「ラグナロクオンライン」における同名スキルについて。
- アスムプティオは聖職者の上位職ハイプリーストのスキルであり、効果は「一定時間対象に与えられるダメージを全て半減する」という強力なもの。プリーストとの性能差を明確にする、ハイプリーストの代表スキルである。
- キリエエレイソンとは重複せずどちらかしかかけられない。よって大抵の場合強力なアスムプティオの方が重用される。
- ゲームバランスのインフレに伴い最新のモンスターを相手にする場合ではほぼ必須とも言えるスキルである。未だ本編に登場しない右代宮明日夢であるが、どのような活躍を見せてくれるのだろうか。
- アスモデウス (Asmodeus)[宗教・魔術用語](EP1TIPS)
- キリスト教における悪魔の一柱。通俗的なグリモワールでは七つの大罪のうちの「色欲」を司っているとされる。アスモダイ、アスモデとも呼ばれる。
- 起源はゾロアスター教の激怒と情欲を司る悪神アエーシュマ。旧約聖書外典『トビト書』には人間の女性に恋してつきまとったゆえに天使に退治されたという色欲の悪魔らしいエピソードがある。
- 悪魔学の世界では魔界の有力者として描かれ、地獄の王の副官で勇猛な将軍とされる。知恵者としての側面もあり、他者に惜しみなく秘儀を与えてくれるためオカルティストの信奉を集めている。悪魔になる前は智天使(Cherub)だったともされる。
- アスモデウスは72柱の魔神の一柱でもあり、序列32位、72の軍団を率いるとされる。七つの大罪の象徴悪魔の中で72柱の魔神に列せられているのはアスモデウスのみである。
- 阿僧祇(あそうぎ)[宗教・魔術用語](EP1)
- 日本語での数の単位。10の56乗を示す。語源は「アサンキヤ」というサンスクリット語で、意味は「数えることができない」である。
- 熱海(あたみ)[地名](EP4)
- 静岡県東部、神奈川県との境にある温泉街。首都圏からの温泉旅行地として代表的な存在だった。
- 小田原からは十数キロの距離にあり、かなり近い。
- アップキープ(Upkeep)(EP5)
- 圧力鍋(あつりょくなべ)(EP3)
- 密閉蓋と蒸気抜き弁がついた堅牢な鍋。これに水をいれ蓋を閉めて加熱すると、発生する水蒸気により内部の圧力は大気圧より高くなり、100度以上の温度まで液体の水の温度を上げることができるため、短時間に調理することが可能になる。実際に使われる鍋では圧は2気圧、水の温度は120度程度にまでなる。
- 作中(EP3)では蓋がカタカタ鳴っていたとあるので、このとき密閉はされていなかったのであろう。
- アトリウム(atrium)(EP4)
- 大規模商業施設、オフィスビル、ホテルなどに設けられる、ガラスや強化プラスチック製といった光を通す屋根・壁面がついた明るい大規模空間。
- アナグラム (anagram)[学術用語](EP3)
- 文や単語の中の文字を並び替えて、違う内容の文・単語を作る遊び・パズル。
- 欧米語の場合はそのまま文字を並び替える。例:"one plus twelve" ←→ "eleven plus two"。日本語の場合、普通は読み仮名を並び替える。例:「田中角栄」←→「内閣変えた」。
- 「いろは歌」をはじめとするすべての「手習い歌」はお互いにアナグラムである(それぞれは完全パングラムでもある)。
- 本編(EP3、EP5など)では「言葉遊び」の同義語として用いられている。この用法は正しくない。
- アブサン (absinthe)[料理・飲料](EP1)
- 金蔵が嗜んでいる「緑色の酒」の正体だと思われるもの。ニガヨモギから作られた薬草系リキュールで、高いアルコール度数(70%以上が平均)で知られている。
- 強烈な香りをもつクセのあるリキュールだが、一度ハマるとやめられなくなる味わいを持つ。アルコール度数が高いため、飲む時は砂糖などのフレーバーを混ぜて楽しむ。砂糖を混ぜると白濁するのが特徴で、混ぜるときは特殊な形状をした専用のスプーンを使う。
- ちなみに源次の入れ方は、原液をグラスに入れ、「奇妙な形をしたスプーンに角砂糖を乗せてその上からピッチャーの水を注ぎ込む」という方法。
- ニガヨモギの香味成分であるツヨン(ツジョン)による幻覚効果があるとも言われており、製造販売を禁止している国も多かった。
- ただし、医学的にはツヨンの麻薬様作用はニガヨモギを数キログラム単位で摂取しなければ現れないとされている。1981年に、WHOはツヨン残存量が許容範囲にあるものを承認したため、かつてアブサンの製造・流通・販売を禁止していた国もそれを解禁しはじめるようになった。
- アペリティフ (Apéritif)[料理・飲料](EP2)
- フランス語で「食前酒」のこと。
- 喉をうるおし、食欲を増進する目的で飲まれる。医学的な見地で言うなら、空腹状態のときに適度なアルコールを摂取することで胃腸の働きが活性化するということである。
- フランス料理ではワインやカクテルが代表的な食前酒。日本食においては梅酒が食前酒に適しているともされる。
- 阿片(アヘン)(EP2)
- ケシからできる麻薬の一種。紀元前からある古い麻薬でシルクロード貿易の時代にはすでに日本に入ってきていた。歴史上では麻薬としてよりも鎮痛効果のある医薬品として珍重されてきたものだったのだが、近代になるとヨーロッパ諸国が貿易上の国策としてアジアに対して必要以上に大量の阿片を輸出したため、「麻薬」としての阿片が社会の深層部に根付いてしまうというアヘン禍が起こってしまった。
- 古くからある麻薬であることから、時代小説などでは過去の歴史を想起させる小道具として登場することが多い。ベアトリーチェが阿片について語るのも「千年の魔女」の貫禄がよく出てるシーンと言えよう。
- 天縁(あまえん)[俗語][二次創作](-)
- 天草と縁寿のカップリング。また、それを元にした二次創作のジャンル。
- 綾辻行人(あやつじ ゆきと)[人名](EP5)
- 推理作家。ペンネームの「辻」のしんにょうは本来点が二つ付く。
- 中村青司という建築家の建てた奇妙な館を舞台とした推理小説シリーズ、通称『館シリーズ』などで知られる。純粋な推理小説だけではなく、ホラー小説やスプラッタ小説に謎を混ぜ込んだような作品(「殺人鬼」シリーズ)なども書いている。
- 社会派ミステリーの隆盛による本格ミステリーの停滞を打ち砕いた本格ミステリーブーム、いわゆる「新本格ムーブメント」の立役者の一人。
- 純粋推理空間が登場する推理ドラマ、安楽椅子探偵シリーズの原案の一人であり、純粋推理空間という言葉を持ち出したベルンカステルに対して戦人が「綾辻行人のデビューは来年」と返したのは、彼が『十角館の殺人』でデビューしたのが六軒島事件の翌年(1987年)だからである。
- 鮎(あゆ)[生物名][食材](EP1)
- キュウリウオ目・アユ科の回遊魚。東アジア一体に生息する。海と川を行き来する魚で、川で孵化した稚魚は海に下って幼魚時代をすごし、成長してから再び川へと帰る。
- 調理方法としては塩焼きや天ぷら、鮎寿司などが一般的。乾燥した鮎を出汁にしたものはきわめて上品な和食の食材になる。
- 日本では日本書紀に出てくるほど古来から親しまれている魚である。EP3で蔵臼は「鮎は庶民の食べ物」と言っていたが、本来は高級魚として珍重されてきた歴史がある。鮎が庶民の食べ物となったのは昭和30年代に養殖に成功してからである。現代でも天然鮎は和食の高級食材の定番となっている。
- アラザン (argent)[食材](EP2)
- 洋菓子の飾りに使われる主に銀色の(金色やピンクなど他の色のものもある)小さな粒。
- アリス (Alice)[人名](EP2)
- ルイス・キャロル(1832 - 1898)によって書かれた児童文学『不思議の国のアリス』『鏡の国のアリス』の主人公である少女の名前。
- 普通の女の子アリスはある日、森の中で懐中時計をもってあわてて走っている不思議な白ウサギを見つける。そのウサギを追いかけたアリスはいつの間にか奇妙な幻想世界に迷い込んでしまう。そんなアリスが不思議な世界に翻弄されながらも日常に帰り着くまでの過程を描いたのが『不思議の国のアリス』の物語である。
- 続篇『鏡の国のアリス』ではアリスは自宅の鏡の中に吸い込まれてしまい、鏡の中にある異世界で再び奇妙な冒険をすることになる。
- アリスが迷い込む不思議の国や鏡の国は、古典論理学で語られる法則が実体化したような世界である。ヘンペルのカラスに代表されるように、古典論理学は稀に日常的な感覚からはかけ離れた理屈を展開する。アリスの物語は論理学が持つパラドックスを幻想的に描いたナンセンス文学なのである。
- 『うみねこ』では『アリス』に関するメタファーが意外にちりばめられているのが目立つ(ハンプティダンプティ、アリスのお茶会、時計ウサギ、トランプの国など)。
- アリスのお茶会 (A Mad Tea-Party)[書物などからの引用](EP3)
- 『不思議の国のアリス』の第7章で描かれるお茶会のこと。
- アリスが帽子屋、三月兎、眠りネズミの三人の狂人に「なんでもない日を祝うお茶会」に誘われるシーンだが、三人の言動は意味不明・理解不能であり、ひたすら混沌におちいったままシーンは終了する。
- この場面は実は当時のイギリスの言語文化に根付いた言葉遊びがふんだんに含まれており、それを知っていれば暗喩めいたものが見えてくるのだが、ネイティブな英語を理解できる人でないと本当にただの狂人の騒乱にしか見えないという側面がある。『アリス』が他言語への翻訳が難解だと言わしめる一例である。
- 俗語的には混沌とした騒乱状態のことを、アリスのお茶会と比喩することもある。うみねこ本編でもその使い方が意識されているのであろう
- 7章の原題"A Mad Tea-Party"は日本語で訳されるときは伝統的に「きちがいお茶会」とされていたが、さすがに近年では色々あるようで、言葉が濁されることもある。『うみねこ』でも直接的な言葉は避けて「アリスのお茶会」だけで表現している。
- なお、EP4のパジャマパーティーのシーンは「なんでもない日を祝う」とさくたろうが言っていることから、この「きちがいお茶会」を強くイメージしたものでもある。しっちゃかめっちゃかに遊び倒してやろう、という意味合いが含まれるているのだろう。
- アリバイ(alibi)[ミステリー用語](EP2)
- 犯罪事件が起こったときに、「犯行があった時間に、自分がその場所で犯罪を犯すのは不可能だった」と主張すること。もちろん、アリバイの主張には他者を論理的に納得できる証拠が必要である。アリバイが認められれば、自分は実行犯ではないことが証明される。
- 語源はラテン語のalius ibi(他の場所に)に由来する。日本語では「現場不在証明」と訳される。
- アリバイを証明できる証拠でもっとも分かりやすいのは、「犯行時刻に現場とは全く異なる場所に自分がいた証拠」である。例えば、遠方で宿泊したホテルのチェックインリストがあればそれは有力なアリバイの証明となるだろう。
- 真犯人によるアリバイの偽装、そしてそれを崩す探偵、という構図は本格ミステリー小説では定番のモチーフである
- 主(あるじ)と畳(たたみ)は新しい方がいい[台詞][パロディ](EP5)
- EP5にて、ベアトリーチェが夏妃を主と認めたときに言い放った台詞。
- ことわざ「女房と畳は新しい方が良い」のパロディである。このことわざは「畳は新しい方が快適であり、女房もまた新鮮なうちが華だ。このように、何事も新品であることが生活に喜びが多くなる」ということを意味したもの。
- 女性蔑視的な意味が含まれてるので公の場ではあまり使うべき言葉ではないのかもしれない。しかし、1000年を生きた魔女がこのことわざを語るのはある意味自爆ネタではなかろうか。
- アルデンテ(al dente)[料理・飲料](EP7)
- スパゲッティなどの細身のパスタを茹でる際において最高とされる茹で上がり方。完全には火を通さず、髪の毛ほどの太さの芯を残す。
- アルマーダ・コン・マルテーロゥ[武器・武術][作中用語](EP4)
- EP4劇中にて使用されたカポエィラの技で、譲治の持ち技の一つ。
- ジャンプし、回転しながらアルマーダ(後ろ回し蹴り)、マルテーロゥ(回し蹴り)と続けて蹴りを放つ大技。
- その性質上、相手の目の前でピタリと静止するような寸止めは出来ず、スレスレを当てずに通すのも困難と思われる。
- あんこは(が)十勝製(-とかちせい)[俗語][作中用語](EP1)
- 原作におけるオープニングテーマ曲「うみねこのなく頃に」イントロ部における空耳。コーラスにリコーダーが加わってくる直前の一部がこう聞こえる。
- 該当部の本来の歌詞はAncora non capisci? であり、イタリア語で「何時に為れば 解するのだろうか?」という意味。(作詞:みとせのりこ&波乃渉)
- なお、この部分の直前も空耳で「理想の○○」と聞こえる。○○の部分は無理やり聞くと「あんころ餅」と聞こえないでもない。
- この部分の正確な歌詞についてはE io ne sono la causa(「我が内より 禍は流れ出す」)である。
- なお、CD版で聞いても「あんこは十勝製」などという空耳は残念ながら確認できない。これは志方あきこさんのインタビューによると、ショートバージョン(ゲームで使用されたバージョン)とフルバージョン(2008年8月発売のCD版)では曲冒頭のイタリア語コーラス部の歌詞を変えてるからということである。…だがしかし、今度は同じ箇所が「ティラミス富竹」としか聞こえないという新たな空耳現象が発生してしまっている。空耳も魔女の呪いの一種なのだろうか?
- アンタップ(Untap)(EP5)
- トレーディングカードゲーム(TCG)で使われる用語。カードが持つ権利(攻撃を行うことや特殊能力を使用することなど)を行使できる状態に回復させる行為のこと。
- 多くのTCGでは、自分の場に出したカード毎にできることが決まっている。モンスターカードならば攻撃行動が行え、マジックカードならば特殊能力が使用できる、などである(これを仮に「カードの権利」と呼ぶ)。カードによって行使できる権利は「自分の手番(ターン)につき一度」しか行使できないことがほとんどである。そこで、「この手番の中ですでに権利を行使した」ことを示すために、カードの権利を行使した直後にそのカードを横向きに傾ける。これを「タップ」と呼ぶ。そして、次の自分の手番がまわってきた最初の時点で、横向きにしていたカードを縦向きに戻す。これを「アンタップ」と呼ぶ。縦向きになったカードは再び使用権利を取り戻す。
- なお、「タップ」及び「アンタップ」という用語はマジック:ザ・ギャザリングの製作会社であるウィザーズ・オブ・ザ・コースト社が商標登録しているため、他企業が製作したTCGでは使用できない。しかしほとんどのTCGでタップ/アンタップの概念は採用されており、違う用語が当てはめられているいる。
- アンタップアップキープドロー(EP5)
- トレーディングカードゲーム(TCG)で、プレイヤーが自分の手番(ターン)になったときにしゃべることが多いとされる台詞。
- TCGでは、自分の手番の開始から終了までの流れがいくつものステップ(段階)に分けられているのが一般的で、ステップ毎に行える行動が厳密に決められている。そこで、手番プレイヤーはできる限りフェアなゲームプレイをこころがけるため、今自分が行っているステップを口に出しながら手番の処理をしていくことが推奨される。
- TCGの元祖であるマジック:ザ・ギャザリングを例に出すと、手番の一番初めにまずアンタップを、二番目にアップキープを、三番目にドローを行う。この順番は変えてはいけない。そのため、「アンタップ、アップキープ、ドロー」と口に出しながらカードを引くことになる。
- アンタップ→アップキープ→ドローという順番はマジック:ザ・ギャザリング以外のほとんどのTCGにも踏襲されているため、アンタップやアップキープという名前が用いられなくても、「アンタップアップキープドロー」という口にされることままある。
- アンチミステリー[ミステリー用語][作中用語](追加TIPS:コミックマーケット74配布小冊子)
- 従来の推理小説の枠組に対しての疑念を主題にしつつ、それでも推理小説の枠組みの小説であると多数の読者が認識するような作品のこと。中井英夫の『虚無への供物』(1964年)にて、作者自身が自作のジャンルに「アンチ・ミステリ」という言葉を使ったことからこの言葉は生まれた。
- 夢野久作『ドグラ・マグラ』(1935年)、小栗虫太郎『黒死館殺人事件』(1935年)は『虚無への供物』と並びアンチミステリーの代表作とされ、日本推理小説の三大奇書と言われている。
- アンチミステリーと呼ばれる作品は、「現実からかけ離れた幻想のような虚構の論理を展開し、なおかつその虚構論理を破らないことを厳守する態度」や、「メタフィクショナルな物語構造」などが特色と挙げられる。
- しかし、『うみねこのなく頃に』に使われる「アンチミステリー」という言葉は、それまでの「アンチミステリー」という言葉とは関係なく、この作品のためだけに作られた独自ジャンルだと考えた方が理解はしやすいかもしれない。
- アンチミステリーvsアンチファンタジー[作中用語](追加TIPS:コミックマーケット74配布小冊子)
- 『うみねこのなく頃に』のキャッチコピー。EP3から使用されている。EP2までのキャッチコピーは「推理は可能か不可能か」であったが、こちらの方がよりわかりやすいということで変更された。なお、原作者の竜騎士07自身はEP1当初からインタビューなどで、『うみねこのなく頃に』のテーマを「アンチミステリーとアンチファンタジーの相克」と語っていた。
- 『うみねこのなく頃に』は、「事件は人間の論理では推理不可能である」と証明しようとする魔女と「事件に魔法なんていうファンタジーは関わっていない」と証明しようとする人間の対決の物語である。互いの意見を互いが否定しあうという構造を持つがゆえに、この作品は「ファンタジーvsミステリー」ではなく「アンチミステリーvsアンチファンタジー」という言葉で表される。
- なお、ミステリーとファンタジーは本来両立不可能なものではなく、ミステリーとファンタジーを両立させた作品もあります、「ミステリーとファンタジーは対立する」と安易に言い切るのはうみねこファンは馬鹿だと公言することになるので絶対にやらないように。
- ただし、ミステリーとファンタジーの両立は世界観の綿密な設定、ファンタジー要素で可能なこと不可能なことを読者に明確に伝えるなど作者にかなりの力量を求められるので、ジャンルとしてはマイナーな部類に入ると言えるだろう。うみねこもミステリー描写とファンタジー描写が入り乱れている点ではミステリーとファンタジーの両立と言える作品だが、ミステリーとファンタジーの境界が曖昧なまま本編が終了したことについて、納得するに足る描写をできなかった作者の力量不足だとして批判する意見が多い。
- アンチモニーオルゴール (antimone music box)(追加TIPS:コミックマーケット74配布小冊子)
- アンチモニー合金で作られたオルゴールのこと。
- アンチモニー合金は、原子番号51の元素アンチモン(元素記号Sb)と鉛や錫などを混ぜ合わせた合金のこと。アンチモニー合金は軟金属でありもろいという弱点があるが、その代わりに加工が簡単に出来、複雑な装飾が可能である。また、肌ざわりが柔らかく、どっしりした重量感を持ち、繊細なデザイン模様が鮮明に出るという特徴から、オルゴールの外箱の素材として好まれている。
- アンティ[ギャンブル用語](EP3)
- カードゲームなどの賭け事における「場代」のこと。アンティを要するゲームでは、一つのゲームが始まる前にプレイヤー全員が場に同額のコインや札を出すことにより始まる。アンティの額は固定されている場合とディールによって変わる場合とがある。
- アンティローザ(Auntie Rosa)[パロディ](EP4)
- 10代から20代に人気がある女性向け洋服ブランド。
- Auntieとは「おばちゃん」を意味する英語。
- 楼座の会社のブランド「アンチローザ」の元ネタと思われる。
- 10代から20代に人気がある女性向け洋服ブランド。
- 安楽椅子探偵[ミステリー用語](EP4)
- 自ら事件現場に赴いて調査をすることなく、新聞記事や調書などの「データ」のみから真相を見出すタイプの探偵のこと。ただ椅子に座って事件に巻き込まれた人の体験談を聞くだけで、事件の真実を言い当ててしまう、というイメージから付けられた言葉。英語"Armchair-Detective”の日本語訳。
- Armchairは「肘かけ椅子」の意味。それがなぜ安楽椅子になったのかは不明だが、ただの肘かけ椅子に座ってるよりも安楽椅子に座っていた方が、「ゆったりとくつろいで座りながら一歩も動かずに推理する」という探偵の"余裕さ"をより強くイメージさせることは間違いない。
- 自身が事件に遭遇したわけでもないのに、まるでその場にいたかのように事件の真相を言い当てる安楽椅子探偵は、まさに"頭脳派"の探偵の極致である。安楽椅子探偵は「事件現場に干渉せずに真相を推理しなくてはならない」という制限が課せられている探偵だ。これは推理小説の読者と同じ位置にいると言えよう。その意味でも、フェアさを求める本格ミステリー小説で好まれる題材である。
- 綾辻行人と有栖川有栖という二人の推理作家の原案による、前後編の懸賞付き推理ドラマ(第3回を除き関西ローカル)のタイトル(そして探偵の名前)として使われており、「純粋推理空間」は同ドラマに出てくる単語である。
- 自ら事件現場に赴いて調査をすることなく、新聞記事や調書などの「データ」のみから真相を見出すタイプの探偵のこと。ただ椅子に座って事件に巻き込まれた人の体験談を聞くだけで、事件の真実を言い当ててしまう、というイメージから付けられた言葉。英語"Armchair-Detective”の日本語訳。
[編集]い
- イエス・ユア・マジェスティ[パロディ](EP5)
- サンライズのアニメ「コードギアス」シリーズに登場する台詞(ただし、使い分けの基準などの設定はともかく言葉自体は普通の英語であり、「コードギアス」シリーズ固有のものではない)。
- マジェスティは陛下(皇帝、天皇、王様、女王など最高位の人物)という意味。「イエス・ユア・マジェスティ」は主に命令を了承したときに使われる言葉で、「了解しました、陛下」「仰せのままに」という意味になる。
- うみねこの場合はゲームマスターが最高位なのでマジェスティとなる。
- 他には皇族(殿下、皇女殿下、日本における親王、内親王など)に使われる「ハイネス」。皇族ではない上司、上官(君主制における閣下、卿など)に使われる「ロード」がある。ちなみにロードのみ「イエス・ユア~」ではなく「イエス・マイ~」となる。
- イヴァルディの息子 (son(s) of Ivaldi)[神話・伝説](EP3)
- 硫黄島(いおうじま/いおうとう)[地名][歴史](EP4)
- 小笠原諸島南部、「火山列島」最大の島。第二次世界大戦時における日米軍の激戦で有名。
- 返還(1968年)後しばらくは「いおうじま」が公的な名であったが、旧島民らの要請によりもともとの名である「いおうとう」に変更された。英語圏では Iwo Jima と表記される。
- 付近にある南硫黄島・北硫黄島とともに、海底からそびえ立つ火山で、その大きさは富士山をしのぐ。
- EP4本編中にある「25kmのトンネル」というのは第二次世界大戦時に日本軍が作ったもので、島のあちこちにトーチカを設置し、それらを地下トンネルで行き来できるようにしたというものである。その全長が25kmだとされている。じっと地下にひそみ、米軍がやってきたところで地上に姿を現し奇襲し、再び地下に潜り次の攻撃拠点へ移動する──米軍の間では日本兵の姿を見たことがないという声が聞こえる程徹底した奇襲作戦だったが、戦車や火炎放射器などを駆使する海兵隊に次第に追い詰められていき、最終的に1945年3月26日にアメリカは硫黄島完全制圧を宣言することになる。
- 以上(いじょう)[学術用語](EP3)
- 数学上の意味では「X以上」というと、「数値Xとその数値より上の数値の集合」のことを表す。つまり、「19以上」と言われた場合、数学的には「19および19より上の数値」のことになる。「19を含まずに19より上の数値」を表す場合は「超」という言葉が使われる。(19人超の人数、など)
- ところが、日本語において数詞が絡まない文章の場合は、「以上」という言葉が「超」の意味で使われることがままある。たとえば「それ以上でもそれ以下でもない」と言う言葉は「それ」そのもののことを示す比喩表現である。つまりこの文章において「それ以上」「それ以下」に「それ」は含まれていない。また、「友達以上恋人未満」という言葉は一般的には「友達よりも親密だが恋人には至らない」という意味で使われ、「友達」と言う位置よりは上位であることが強調されている。
- このことから、「以上」を「超」の意味を混同して覚えている人もままいる。
- EP2では作者の竜騎士07も「以上」と「超」の意味を取り違えていると思われる文章がある。そのため、EP3での「島には19人以上の人間はいない」という赤字の意味に対して、「19人目」は赤字の制限に含まれるか含まれないかで議論となることがよくある(竜騎士ノイズ)。詳細はよくある質問集Ep3編を参照。
- 2008年10月の『虎通』(コミックとらのあな無料情報誌)のインタビュー「六軒島の歩き方Vol.3」にて、竜騎士本人が「19人以上存在しないというのは、19人目も含みます。つまり19人目もいません」と発言したことにより、島の人数は最大18人ということが判明。
- とは言え、これを竜騎士ノイズに含めるのはさすがに言いすぎだと、異を唱える人も多い。「それ以上でもそれ以下でもない」という口語表現は、それ以上という範囲条件でもないし、それ以下という範囲条件でもなく、それそのものという範囲条件を強調しているにすぎない。「友達以上恋人未満」も、「ただの友達より優位」だけが強調されているわけではない。何も発展がなければ友達で終わってしまうという意味が「友達以上(友達も含める)」で強調されている。
- ゲーム「うみねこのなく頃に」の人気の高さから、プレイ層の拡大がおきて低年齢層も遊ぶようになり、「以上」の意味を取り違える人が増えてしまったため起こった現象だと思われる。「以上」「以下」は数学的世界だけでなく実社会でも一般的な表現であり、『「○○まで」に○○は含まれるのか?(答え:本来は含まれる)』よりはずっと明確で、共通認識として世間一般で広く使われている。実社会において「○○以上に○○は含まれるの?」と聞くのは、学校でも会社でも失笑を買うだろうから止めた方がいい。間違えて覚えてしまっていた人はこれを機に覚えよう。
- 伊豆諸島(いずしょとう)[地名](EP1)
- 伊豆半島の南にある諸島群。東京都に属している。なお、伊豆諸島をさらに南下した海上には小笠原諸島が存在する。伊豆諸島といえば大島・新島・利島・神津島・三宅島・御蔵島・八丈島の伊豆七島が知られているが、伊豆諸島に属する島の数自体は大小併せて100に及ぶ。作中の六軒島もそのような七島に数えられない島の一つである。
- 縄文時代から人が住んでいた島であり、本州との交流は盛んであったことが伺える。大和朝廷が成立後は、武家や公家、僧侶などの位が高い人の流刑地として伊豆諸島が選ばれたことも多く、その影響で都の文化や風俗が持ち込まれることも多かったようだ。修験道の開祖である役小角も晩年は伊豆大島に流刑されている。
- 火山地帯であり、歴史に残るような火山噴火を何度か体験している。近年では1983年と2000年の三宅島や1986年の大島の噴火が有名。
- イソップ寓話(-ぐうわ)[作品名](EP3)
- 紀元前6世紀のギリシャで生まれた寓話集。奴隷出身のアイソーポスという男が編纂したといわれている。アイソーポスの英語読みが「イソップ」である。イソップ寓話の多くは擬人化した動物を主人公としており日本では「イソップ童話」とも呼ばれる。EP3に出てくる北風と太陽の話はイソップ寓話の中でも知名度の高い話である
- 異端審問(いたんしんもん)[宗教・魔術用語](EP5)
- 宗教はある程度の規模になると信徒間において教義の解釈などに違いが生じはじめ、そこには「○○派」といった流派が発生する。これら多数派(主流派,正統派)と多数の小宗派に分かれることが多い。
- カトリック(とくに中世以降のヨーロッパ)では、正当とされる考えでない信仰をもつ者を異端と呼び、そのようなものを断罪する裁判のような仕組みを作り上げた。これが異端審問である。
- 魔女狩りは非キリスト教者(とみなされた者)を弾劾するものであったのに対し、異端審問はあくまで審問される者がキリスト教徒であるという枠内でその教義の違いについて争うという大きな違いがある。
- 一なる元素(いちなるげんそ)[宗教・魔術用語][作中用語](EP2)
- ベアトリーチェが語る「一なる元素」という言葉だが、これは四大元素説と同時に語られることから、「アルケー」の日本語訳として使われてるのだと思われる。
- アルケ-は古代ギリシャ哲学に現れる言葉である。万物の根源を示す概念で「原理」「原初」の意味も持つ。タレスはアルケーを水とし、ヘラクレイトスは火とし、ピュタゴラスは数とした。後にアルケーは一なるものではなく複数存在するという解釈が生まれ、風火水土の四大元素説が生まれることになる。
- 初期キリスト教の思想がギリシア哲学のアルケーの思想を継いだものというのは哲学の世界では比較的よく語られる。ただし、キリスト教におけるアルケーの解釈はそれなりに難解でもあり、それを愛という一つの言葉で完結させのはベアトリーチェ独自の思想であろう。
- 一子相伝(いっしそうでん)[武器・武術][宗教・魔術用語][学術用語](EP3)
- 書いてある通り、秘伝や奥義や特殊な技術、技能などを自分の子供(弟子)の一人に伝える。
- 技術の伝達を限られた人間にしか教えない理由は様々で、「技術や技能などをごく限られた派閥で独占することで利権を得るため」ということや、「技術が広く伝播することで分派などが発生して、原点の技術や技能が希薄になり忘れ去られることを警戒して一子相伝する」などということがある。フィクションの世界では「その技術は世に広まると、心無いものに悪用されて危険なことになるから(格闘技などの)技術が一子相伝される」などというシチュエーションもよく見られる。そのため、後継者争いで争いが絶えないことが多い。
- 一子相伝の教えは格闘技や職人の世界で見られることが多いが、宗教家や学者の世界にも「一子相伝の秘密の教え」が存在する場合もある。そのようなものを持つ宗教や学派はいわゆる「秘儀」「秘説」を扱うものであり、それゆえにウィッチハンターたちのオカルト的な想像力を刺激するものが多い。
- 蝗の軍団長(いなごのぐんだんちょう)[宗教・魔術用語][作中用語](EP1)
- EP1の10月4日の昼食時、金蔵が蔵臼に呼びつけられたときの激昂の台詞の中に出てくる「蝗の軍団長」は、ここの台詞が全体的に黙示録の内容とかかってることから考えて、『ヨハネの黙示録』に出てくる悪魔アバドンのことと思われる。
- アバドンは奈落の王と呼ばれる存在で、天使が5番目のラッパを吹いたときに現れて、蝗の群れを率いて世界を破壊すると言われている。その結果、人々には死さえ許されない5ヶ月間の苦しみが与えられると言う。
- イナ・バウアー(Ina Bauer)(EP5)
- 1950年代に活躍した同名のフィギュアスケート選手(旧西ドイツ)が開発した技。両つま先を180度開いたまま真横にすべる。
- 体操(ゲイロード、モリスエ、ツカハラなど)と同じで開発した人の名前が付けられている。
- バウアー選手はフリーが得意であったが、決められた技をこなすショートプログラムは苦手だった。
- 2006年のトリノオリンピックで金メダリストとなった荒川静香選手が用いたことにより,とりわけ日本では有名となった。
- ただし彼女は上体を大きく後ろにそらしたタイプのイナバウアーで観客を魅了したため、イナバウアーといえば上体を後ろに極端に倒して滑ることであると誤解されることもあったという。
- ちなみにイナバウアーは現行ルールでの採点は影響しない。
- 1950年代に活躍した同名のフィギュアスケート選手(旧西ドイツ)が開発した技。両つま先を180度開いたまま真横にすべる。
- 癒し系常識人(いやしけいじょうしきじん)[作中用語](コミック)
- 漫画版EP1での、戦人による右代宮楼座の評価。一筋縄ではいかない両親や叔父・叔母たちの中で唯一心を許せる相手ということなのだが…
- なおこの単語自体は原作では出てこない。
『楼座叔母さんは他の親類と比べ、ほっとするところがある。(中略)親兄弟の中では一番の常識人なのだ。』という人物評を一言で表したものである。 - EP2以降を見た人間にとってはもはやギャグでしかない
- ただし戦人視点に嘘があるという伏線かもしれない
- インゴット (ingot)(EP1)
- いわゆるのべ棒。金属を精製して取り扱いやすい大きさ・形に整形したもの。板状か棒状であることが多い。
- インスコ[IT用語/サ変動詞][俗語](EP4)
- 2ちゃんねるなどで使われる俗語で、インストールのこと。
[編集]う
- ヴァンダイン (VanDine)[人名][ミステリー用語](EP2)
- アメリカの有名な推理作家、S・S・ヴァン・ダイン(1888-1939)のことと思われる。
- 本名はウィラード・ハンティントン・ライト(Willard Huntington Wright)。元は美術評論家だったが、長期療養中にミステリーと出会い、二年間で二千冊を読み漁ったという伝説を持つ。後にミステリー作家としてデビュー。『グリーン家殺人事件』『僧正殺人事件』などのベストセラーを作り出したが、日本ではそれらの作品以上にヴァン・ダインの二十則の提唱者として知られている。
- ヴァンダインが創造した名探偵としてはファイロ・ヴァンスが著名である。
- ヴァン・ダインの二十則(-にじゅっそく)[ミステリー用語](-)
- アメリカの推理小説作家S・S・ヴァン・ダインが1928年に発表した、本格ミステリで守るべきルール集。ノックスの十戒と並んで、その後の本格ミステリの世界に大きな影響を与えた。
- しかし、本作「うみねこのなく頃に」では、ヴァン・ダインの二十側に縛られない作品となることが事前に宣言されている。(No Dine. No Knox. No Fair. を参照)。
- ヴァン・ダインの二十則の具体的な内容については外部リンクを参照。ヴァン・ダインの二十則とは - はてなダイアリー
- ウィーク・スクエア (weak square)[チェス用語](アニメ)
- チェス用語で、自分の駒の支配下になく、相手にとって有利となっているマスのこと。
- アニメ版第8話(EP2第3話)のサブタイトルとして使われているが、公式サイトや雑誌等で発表されたタイトルではスペルが「week square」となっていた(DVD発売の際に修正された)。
- ウィッチハンター (WitchHunter)[作中用語](EP4)
- 六軒島連続殺人事件の真相を独自の推理で解こうとしている好事家たちのこと。魔女ベアトリーチェの伝説から事件を魔術的に解釈しようと試みるオカルトマニアも多い。
- 我々プレイヤーたちもウィッチハンターの一人であると言えよう。
- この好事家達の集いの事を「六軒島ウィッチハント」と呼び、事件10周年(つまり1996年)には、ニューヨークで国際コンベンションが開かれた。大月教授はこれに日本代表として参加している。
- 元ネタは海外のうみねこ翻訳パッチ作成サイト「THE WITCH HUNT」であると竜騎士07本人がTHE WITCH HUNTにメールを送っている。
(メール内容についてはTHE WITCH HUNTのメニュー内"The Rokkenjima Stage"の"Ryukishi07's Letter"を参考)
- 六軒島連続殺人事件の真相を独自の推理で解こうとしている好事家たちのこと。魔女ベアトリーチェの伝説から事件を魔術的に解釈しようと試みるオカルトマニアも多い。
- ウィリアム・テル (Wilhelm Tell)[人名][歴史][神話・伝説](EP4)
- 弓の名手として世界的に有名な人物。14世紀スイスの人物とされているが、歴史的に実在した証拠がなく半ば伝説の英雄である。
- テルの逸話で有名なのは頭の上のリンゴを射抜いた逸話である。テルが住んでいた町にいた傲慢な代官が往来に立てたポールに自分の帽子を飾り、その前を通る者は必ずお辞儀をせよという理不尽な令を出した。しかし、テルがそれを無視したため代官は怒り「お前の息子の頭の上にリンゴを載せ、それを遠くから射抜いてみろ。そうすれば許してやる」と要求した。下手すれば息子に矢が刺さってとんでもないことになるのだが、テルは見事にリンゴだけを打ち抜いたのである。
- この逸話はこれで終わりではなく後日談がある。この代官は名をヘルマン・ゲスラーと言い、当時のスイスを支配していたオーストリアから派遣された人物であった。テルはもともとオーストリアに反抗心をもっており、もしもリンゴ打ち抜きに失敗した場合、ゲスラーを射殺しようともう一本矢を隠し持っていた。それがゲスラーに発覚し逮捕されるが、テルは脱走しゲスラーを暗殺。テルはスイス人の英雄として祭り上げられ、スイス独立運動のきっかけとなったと伝説では語られている。スイスでのテル人気はこの独立の英雄という部分なのだが、日本では単純に弓の名手としか紹介されないことも多いようだ。
- なお、日本ではテルが使った弓は長弓や短弓として描かれることもあるが、実際はクロスボウ(ボウガン)である。
- ヴィルヘルム王 (Wilhelm I)[人名][歴史](EP3)
- EP3で巨人連隊が召喚された際に名前が出てくる「ヴィルヘルム王」は、ボツダムの巨人連隊を組織したことで知られるプロイセン王フリードリヒ・ヴィルヘルム1世(1688-1740)のことだと思われる。
- その性格を一言で表すと「無教養で暴力的」。しかし国を乱すような愚王ではなく、むしろ軍事と財政の改革を積極的に行う富国強兵政策を成功させ、欧州の小国だったプロイセンを一大軍事国家に仕立て上げた名君である。その功績から兵隊王の二つ名を持つ。
- ウィンチェスター (Winchester)[団体名](EP1)
- アメリカの銃器メーカー。ライフルやショットガンが著名で、レミントンらと並ぶ名門とされる。
- 余談:オカルトとの関係では、ウィンチェスター・ミステリー・ハウス(カリフォルニア州サンノゼ)が有名。広く信じられているところによると、ウィンチェスター家で子供や当主が亡くなるなどの不幸が続いたとき、それはウィンチェスター銃で殺された人の霊が祟っているためだという霊媒師の指示に従い同家夫人は同地へ居を定め、以後38年にわたり独特のデザインの増築を重ねたという。「13」という数字にちなむモチーフや,役目を果たしていない窓・ドア・階段など不思議な存在に満ちたこの迷路のような屋敷は現在では観光地となっている。
- ウィンチェスターM1894[武器・武術](EP1TIPS)
- ウィンチェスター社が作り出した名銃「ウィンチェスターライフル」の1894年モデル。ウィンチェスターライフルはコルト社のリボルバー「コルト・シングル・アクション・アーミー」(コルトSAA)と並んでアメリカ西部時代の象徴のような銃であり、西部劇では多用される。
- ウィンチェスターライフルで最も有名なのは西部を征服した銃と言われるM1873であるが.M1894はそれを後継した次世代型のレバーアクションライフルである。天才銃器設計家として名高いジョン・モーゼス・ブラウニングによる複雑な機構のレバーアクションが特徴だが、その複雑さゆえに泥や砂塵の舞う戦場には向かないとして軍からは敬遠された。ただし、狩猟用ライフルとしてはベストセラーを誇った。
- 当時の米軍からは敬遠されたレバーアクション型のM1894だが、これを更に改良したレバーアクション型のウィンチェスターM1895は当時のロシア帝国で軍備に正式採用されている。
- M1894の最大の特徴は威力である。それまでのレバーアクションライフルは強度の関係上、絶大な威力をもつ専用のライフルカートリッジを使用できず、弾丸にはハンドガンと同じ規格の実包の使用を余儀なくされていた。しかしM1894はレバーアクションライフルにしてその問題を解決したのである。
- …もっとも、本編のようなソードオフ型のカスタム銃でライフル弾を撃つと反動がきつくなりすぎることや、ハンドガン(前述のコルトSAA)用の弾も問題なく使用できることもこの銃の特徴の一つであることなども考え合わせると、本編中でライフル弾を使用しているとは考え難いので、威力を語ることにはあまり意味はないかもしれない(そもそも金蔵は「西部劇ごっこ」がしたくて銃を購入したので、実際の威力はどうでも良かったのかもしれない)。余談なから、拳銃無宿の撮影時には拳銃弾や装薬を減らした弱装弾を使用していたそうである。
- ウェルギリウス (Vergilius)[人名](-)
- EP3でワルギリアが自分の名前の由来に
「煉獄山の頂上へと待つあの子の元へと導く。その案内人に相応しい名前でしょう」
と述べていることから、ワルギリアの名の由来はダンテ・アリギエーリの叙事詩『神曲』に出てくる詩人のウェルギリウスだと思われる。 - プブリウス・ウェルギリウス・マロ(BC70年~BC19年)は古代ローマの実在の詩人。『牧歌』、『農耕詩』、『アエネイス』という三つの叙情詩及び叙事詩は後のヨーロッパの文学に多大な影響を与えた
- 『神曲』ではウェルギリウスは死後は辺獄に住んでいるとされる。そして煉獄山に住むベアトリーチェの依頼を受け、現世に住まう主人公ダンテをベアトリーチェの元に案内する役割を承ったといわれている。
- 辺獄とはキリスト誕生以前に死んだ者達や、カトリックの洗礼を受けずに死んだ者たちのうち、悪人ではない者たちが行き着く場所であるとされる。彼らは地獄に落ちるほどの罪はないが、「原罪」が贖われていないため天国にもいけないとされている。
- EP3でワルギリアが自分の名前の由来に
- ウォーズマン理論(-りろん)[パロディ][俗語](-)
- EP3にて霧江が嫉妬のパワーで超人化し、EP4では蔵臼がとてつもないクロスカウンターを山羊の従者に当てているが、これを魔法の関与抜きに説明することができる「理論」がウォーズマン理論である。2ch本スレの人間至上主義者の切り札の一つ。
- ウォーズマン理論は往年の名作漫画「キン肉マン」でゆでたまご先生が提唱された理論で、現在の物理学の常識を超えた新たな学説である。「ゆで物理学」とも呼ばれる。参考サイト→ウォーズマン理論とは - はてなダイアリー
- 派生語として「ジェロニモ理論」「ステカセキング最強説」などがある。
- 魔法を認めない代わりにウォーズマン理論の実在を認めるのはただのファンタジーではないかとかについては突っ込まないのがお約束。
- 丑の刻参り(うしのこくまいり)[宗教・魔術用語](EP1)
- 日本古来から伝わる呪術の一つ。丑の刻(午前1時~3時)に、神社の御神木に憎い相手に見立てた藁人形を五寸釘で打ち付けるというもの
- 歴史は古く、最も古く見られる出典は『平家物語』(鎌倉時代成立)である。しかし古来は現在のようなわら人形を使った呪いではなかった。後世に陰陽道の人形祈祷をとりいれ、現在のような人形を使った呪術として成立したと言われる。丑の刻参りはオカルトのアカデミズムで整備された呪術でなく民間に伝わる呪術であるため、時代や地域によって作法が違い、「正しい丑の刻参りの呪い方」を問うのは困難である。
- 金蔵が言ってるとおり「丑の刻参りの現場を目撃されると自分に呪いが跳ね返ってしまう」というリスクがあるという説はよく語られるものである。「目撃者を殺せばリスクはチャラになる」という物騒な説もあり、むしろ目撃してしまう方がリスクともいえる。
- 後回し蹴り(うしろまわしげり)[武器・武術](EP4)
- 足を背面方向に回転させて、その遠心力を利用して前面にいる敵に蹴り技を行うもの。見栄えはいいが敵に自分の背面という弱点を晒すことになるので実戦流派では避けられることもある。
- 右代宮(うしろみや)[人名](EP1)
- うみねこ[生物名](EP1)
- 日本近海に生息しているカモメの一種。ニャアニャアと猫のような鳴き声をさせることからこの名がついた、
- 大量の群れによる個体群(コロニー)を形成することで知られていて、うみねこはたいていの場合はひとつの場所で数百羽が同時に見られる。
- うみねこ展(-)
- 2008年3月16日から23日までポワゾンルージュ金魚茶屋にて開催されていた、『うみねこのなく頃に』の展覧会のこと。
- 本編だけではわかりようがない裏設定レベルのことがいくつか公開された。このwikiではうみねこ展の情報も取り入れられている。
- 余談だが、ゲーム中の背景画像の中にはポワゾンルージュ金魚茶屋のサロンが使われているシーンがいくつかある。
- うみねこのなく頃に[作品名][作中用語](EP1)
- 1.このwikiで取り扱っているサウンドノベルの名前。サークル07th Expansionによる同人ゲームシリーズ「なく頃にシリーズ」の第三弾であり、ジャンルは「連続殺人幻想」。
- なを赤文字で書くのが正式のタイトル。
- 2.同サウンドノベルにおけるオープニングテーマ曲。志方あきこ作曲・歌、みとせのりこ作詞。フルバージョンが収録されたCDが2008/8/15(コミックマーケット74)に発売。
- 1.このwikiで取り扱っているサウンドノベルの名前。サークル07th Expansionによる同人ゲームシリーズ「なく頃にシリーズ」の第三弾であり、ジャンルは「連続殺人幻想」。
- 梅干紅茶(うめぼしこうちゃ)[料理・飲料](EP1裏お茶会)
- その名の通り梅干入りの紅茶。若干マイナーな飲み物だが健康食品として稀に書籍やTV番組で紹介される。
- 紅茶の中に含まれる紅茶フラボノイドと梅干の中に含まれるクエン酸との総合作用で代謝が活性化される効用があるとされる。
- いわゆる「梅紅茶」(梅のフレーバーが混ざった紅茶)とは全く異なるものなので注意。
- なお、日本古来の健康食品として梅干、醤油、番茶、生姜汁などを混ぜ合わせた「梅醤番茶」というものも知られている。
- 裏お茶会(うらおちゃかい)[作中用語][俗称](EP1)
- 各エピソードのゲームクリア後にタイトル画面に現れる「????」というアイコンをクリックすることで閲覧できるショートストーリーの俗称。
- プレイヤーに重要なヒントを与えてくれるショートストーリーだが、エピソード1のディスクでは特定の操作をしない限り閲覧することができない隠しモードとなっており、裏お茶会の存在を知る人と知らない人では推理や考察について大きな情報格差が発生していた。エピソード2以降のディスクでは隠しモードは撤廃され、現在のように「????」というアイコンをクリックすることで誰でも閲覧することができるようになった。
- 「裏お茶会」はあくまで俗称であり、正式な名称は存在していない。あえていうなら「????」が正式名称である(ただし、作者自身もインタビューなどでは「裏お茶会」という言葉を用いている)。なお、「????」のアイコンにカーソルをもっていったときに表示される解説文では「人ならざる者のお茶会にようこそ」と表示される。
- EP3では、EP2まで裏お茶会に入っていたベアト・ベルン・ラムダの鼎談がTea Party(いわゆる表お茶会)に入り、裏お茶会では本編最後に登場したキャラクターの紹介となるストーリーが描かれている。
[編集]え
- エア(EP2)
- エア恋人の略。架空の、あるいは妄想の中における恋人のこと。
- エヴァト[俗語](-)
- エヴァ・ベアトリーチェの2chなどでの愛称。
- エーテル (ether)[宗教・魔術用語][学術用語](EP3)
- ヨーロッパで長らく実在が信じられていた架空の元素。古代ギリシャの哲学者アリストテレスが風火水土に続く「第五元素」として提唱したのが始まりとされる。中世キリスト教神学の世界では天界を構成する物質とされた。
- 錬金術の世界では、エーテルは物質のもっとも根源の形態であり、エーテルに四つの特性(熱・冷・乾・湿)のうちの二つが加わることで風火水土の四元素のいずれかが生じるとされた。
- 物理学の世界では、17世紀頃に大気中に「光を伝達する媒質」があるという仮説が有力になり、その媒質はエーテルと名付けられた。当時の物理学では「音が空気中の微粒子の振動として伝わるように、光もなんらかの物質の振動として伝わる」とされていたのである。
- 20世紀になって生まれた特殊相対性理論や量子力学が「光は粒子性と波動性を同時に持つ量子であるため、光の媒質とは物質ではなく空間そのものである」ことを示したため、エーテル理論は過去のものとなった。現在は有機化合物のエーテル(類)や、コンピュータネットワークの代表的規格である「イーサネット(ethernet)」にその名を残している。
- 江草天仁(えくさ たかひと)[人名](-)
- 本作『うみねこのなく頃に 』の肖像画デザインを担当しているキャラクターデザイナー。ゲーム開発会社である株式会社アルケミストに所属。
- 代表作の『びんちょうタン』の影響で極端なデフォルメがされたキャラクターデザインが特徴とされることもあるが、もともとは美術畑出身で、自身の作風としては写実的なものの方がメイン。本作の肖像画においては、戯画的にデフォルメされた架空のキャラクターを油絵の手法で写実的に描くことで、作品世界に独特の味を出すことに貢献している。
- エポレットメイト (epaulette mate)[チェス用語/サ変動詞](EP3)
R | K | R | ||
Q | ||||
R | K | R | ||
P | P | |||
R |
- キングの両脇に自軍の駒がある様子が、あたかもキングが肩章(Epaulette)をしているように見えることからこの名がついた。
- EP3のベアトリーチェとワルギリアの魔法大戦シーンでは、ベアトリーチェが自分の左右を守るように双子の戦塔を召喚したことが裏目にでて、ワルギリアの攻撃に対して左右の退路を失っていた。この様子をロノウェはエポレットメイトと表現した。
- 演繹(えんえき)[学術用語](EP5)
- 思考法の一種。広範囲に通用する一般的な原理を、個別の事実にあてはめることで結論を導きだす考え方。
- 演繹で代表的なのが三段論法である。
「全ての人間は、いつか死ぬ。」(原理)
「ソクラテスは人間だ。」(事実)
「だから、ソクラテスはいつか死ぬ。」(結論)
といった具合である。 - 演繹法では、原理に偏見が混じっていたり事実を見誤ったりしていると、導き出される結論は誤りとなる。
- 演繹の対になる思考法が「帰納」である、これは、複数の事実を見比べて、それに共通する原理を見出すという考え方である。
- エンジェルトランペット (Angel Trumpet)[生物名](追加TIPS:Butterfly Kiss配布小冊子)
- キダチチョウセンアサガオ(木立朝鮮朝顔)のこと。下向きに垂れ下がったラッパ状の花をつけ、”天使のラッパ”の名に相応しい外観を持つ。
- ダチェラ(Datura)とは近縁種であり、かつては同種として扱われていた。現在でもエンジェルトランペットという名をダチェラの園芸名として用いられることが多い。
- ダチェラと同じく有毒植物で、花や種には狂乱状態を引き起こす幻覚作用がある。
- エンドゲーム (end game)[チェス用語](アニメ)
- チェス用語で、ゲームの終盤戦を示す。将棋と違い駒の数が(取った駒の利用によって)増える事はないため、駒が減り一手ずつがより重要となる。
- アニメ版第19話(EP4第1話)のサブタイトルとして使われている。
- エンドレスナイン[作中用語](EP3)
- エンマモ[俗語][二次創作](-)
[編集]お
- お岩さん(おいわさん)[人名](追加TIPS:マスカレイド配布小冊子)
- 四世鶴屋南北(1755-1829)作の歌舞伎狂言『東海道四谷怪談』の主人公とも呼べる幽霊の女性。顔面がただれた女性の顔で現れることで有名。江戸三大幽霊の一人としても数えられている(後の二人は『番町皿屋敷』のお菊、『累ヶ淵』の累(かさね))。
- 『東海道四谷怪談』は、民谷伊右衛門という暴虐な男の末路を描いた物語である。伊右衛門は四谷左門の娘・岩と夫婦だったがその性格から左門に嫌われて岩を実家に呼び戻していた。伊右衛門は左門を暗殺し、岩に「俺がおまえの父親の仇を討ってやる」と言葉巧みにだまし岩と復縁する。しかし岩が産後の肥立ちが悪く病弱になると伊右衛門は岩を厭うようになる。その後、梅という女性が伊右衛門に恋慕し、梅とその母、そして伊右衛門は梅と結婚するために岩が不義をしたという容疑をでっちあげ、伊右衛門は岩と離婚した。さらに伊右衛門は岩に毒薬を盛り、岩はそのせいで顔面が醜くただれて苦しみながら死んでしまい、死体は板にくくられ川に流された。梅と伊右衛門の婚礼の日、伊右衛門前に岩の幽霊が現れ伊右衛門は錯乱。梅を斬り殺し逃亡するも、岩の幽霊に祟られ続け狂乱してしまう。最終的に岩の妹の夫であった与茂七(彼は伊右衛門の策謀により殺されかけたことがある)によって仇を撃たれ伊右衛門は絶命する。
- 東京の四谷にはそのものズバリの「お岩さん」を祀っている神社「お岩稲荷」がある。この神社によるとお岩さんは福を招き、商売繁盛の御利益があると言う。神社に伝わる由来によると、「お岩さんと伊右衛門という仲の良いが貧乏な夫婦が、田宮神社を勧請したのち生活が上向いたと言われており、土地の住民の信仰の対象となり、”お岩稲荷”と呼ばれるようになった」ということであり、鶴谷南北が怪談を作るときに江戸庶民に人気があった「お岩さん」の名前を借りたということらしい。また、お岩稲荷に伝わる文書には「四谷在住の田宮又左衛門の娘が夫の伊右衛門にいびられ家出をし、その後に田宮家には不幸が続出し、人々は岩の祟りだと噂し、岩の魂を鎮めるためにお岩稲荷を建立した」という異説もあり、これが怪談の元ネタになったともされている。
- 1825年の初演時は『仮名手本忠臣蔵』と二本立てで上演された。このとき、四谷怪談は忠臣蔵の六幕と七幕の間に上演される幕間劇の形式がとられ、この初演時のみ四谷怪談と忠臣蔵は世界観が共有されていた。四谷怪談の劇中にも忠臣蔵のキャラクターたちが無数に登場していたと言う。後に単独上演されることとなり、忠臣蔵から独立した世界観を持つ怪談として成熟するようになった。初演時の設定では伊右衛門は討ち入りに参加せず金のために敵側につこうとした裏切り者であり、伊右衛門を最後に討つ佐藤与茂七はそんな裏切り者を討つ事で新たな仲間として討ち入りに参加する義士メンバーである。四谷怪談が忠臣蔵と切り離された現在では与茂七の活躍に唐突感が出てきてしまっていることは否めないため、現在の東海道四谷怪談の上演、またそれを元にした二次創作では与茂七周辺の設定に様々な改変がされることが多い
- 黄金郷(おうごんきょう)[地名](EP1)
- スペイン語「el Dorado(エル・ドラード)」の日本語訳。エル・ドラードとは大航海時代の西洋人の間で南米アンデスに存在すると言われた理想郷のことで、そこには黄金が無尽蔵に眠っていると伝えられた。しかし、現在では南米の黄金伝説とは関係なく、理想郷という意味で黄金郷という言葉が使われることも多い。本作にでてくる「黄金郷」も南米の黄金伝説とは直接のつながりはないと思われる。
- アンデスの黄金郷伝説の誕生は、インカの先住民族チブチャ族の首長が身体中に金粉を塗布して沐浴する儀式を西洋人が目撃したことが発端となっている(エル・ドラードという言葉も、「金箔を纏った人」という意味の現地の言葉をスペイン語に音訳したものである)。この儀式の西洋への報告がいつの間にか誇張されて、西洋世界に「南米には黄金に溢れる国がある」という伝説が生まれた。さらに黄金を身にまとう行為が宗教儀式であったことから誇張は拡大し、「その黄金の国は古代の神の国であり、そこには失われた古代文明が継承されている」などという一種の神話も生まれた。黄金郷探索で知られる20世紀の探検家パーシー・フォーセット大佐は、黄金郷をアトランティスの子孫が作ったと仮説していた。黄金郷が誇張された理想郷として拡張されていったことについては、ヨーロッパでは古代ギリシャからの伝統として黄金というものが永遠不変のシンボルであり、いわば神秘を司る金属であったことも影響している。
- 南米のエル・ドラードがほぼ否定された現在でも、この「エル・ドラード(黄金郷)」という言葉自体は西洋世界では「理想郷」を表す言葉として残った。現在において西洋世界で「エル・ドラード」という言葉が使われるときは、ただの黄金の国ではなく「あらゆる苦痛から解き放たれた理想郷」のような意味で使われることが多い。これは中国の伝説が発祥の「桃源郷」という言葉が、ただの「桃が生えている楽園」以上の意味で使われるのと同じである。
- 狼と羊のパズル(おおかみとひつじの-)[作中用語](EP2)
- 論理パズルの一種。本編中でも述べられているように狼3匹と羊3匹の組み合わせ以外にも世界中で様々なバリエーションがある。「川岸にいる一団を特定の条件を満たしながら対岸に渡す」という部分は大抵共通するため「川渡り問題」「川渡りパズル」などと総称されることもある。
- 川渡りパズルの歴史は古く、紀元前までさかのぼるとされる。出典が明確なものとなると8世紀が最古となる。カンタベリー大主教アルクインが作ったとされる最古のラテン語数学問題集『Propositiones ad acuendos juvenes (青年達を鍛えるための諸命題)』に載っているパズル問題「狼とヤギとキャベツ」がそれである。
- 本編中に出てくる「3体の狼と3体の羊が存在し、川岸および船上において狼の数が羊の数を越えると狼が羊を襲う」というルールの川渡りパズルは近年に作られた「宣教師と人食い人種」というパズル問題を元ネタとしている。このパズル問題は最近の子供向けパズル本の多くでは「狼と羊」「警官と泥棒」「犬とヒヨコ」などの無難な表現に差し替えられている。
- オーディン (Oden, Odin)[神話・伝説](EP3)
- EP3のベアトリーチェとワルギリアの魔法大戦シーンでワルギリアに召喚された「巨大な馬とそれにまたがる戦と死の神」は、グングニルの槍を構えている描写から北欧神話のオーディン神をモチーフにしていると思われる
- オーディン神は古代の北欧(アイスランドやデンマークなどの地域)に住んでいた古代ゲルマン人があがめていた神々のうちの一柱である。アース神族と言われる神々の一族の中で王とされ、北欧の神話では主神とされる。戦争と死の神であるが、同時に魔術と知識の神でもあるとされる。ルーンを発見したのもオーディンとされている。
- 戦争と死の神といういかめしい属性だが、人間の世界を旅するときは「つばの広い帽子をかぶり、槍を杖代わりにしている、長い白髭を持った老人」という旅の魔法使いのような姿を取ると言わわれている。オーディンが絵で描かれるときもこの姿で描かれることが多い。ここで持っている槍はグングニルである。
- オーディンの乗馬「スレイプニル」は8本足の空飛ぶ馬として知られている。本編にでてきた「巨大な馬」はスレイプニルを意識しているのであろう。
- オープニング (opening)[チェス用語](アニメ)
- 英語で「開始」。チェス用語ではゲームの「序盤」を表す。
- アニメ版第1話(EP1第1話)のサブタイトルとして使われている。
- 実際のチェスの序盤は、中盤に入る前に勝負がついてしまう大悪手でもない限りは定石どおりの無難な展開となることが多いので、「『うみねこのなく頃に』も、他の物語と同じく登場人物の紹介などお決まりの展開から始まる」ということを示していると思われる。
- 沖縄美ら海水族館(おきなわちゅらうみすいぞくかん)[地名](-)
- 沖縄県国頭郡本部町にある水族館および周辺施設群。公式サイト
- EP2冒頭における譲治と紗音のデート場所画像のモデルであると目されている。
- おくすり(おくすり)[俗語]
- イラストSNS「PIXIV」のこと。プロから初心者まで数十万の人が参加している。そのうちいわゆる「見る専」は七割ほどらしい。
- 元ネタはEP4後あたりのうみねこスレに起こった、PIXIVからの無断転載を激しく糾弾するコピペ→言い過ぎだと諌めるマジレス(オブラートに包んで~)→ある時誰かがオブラート商品の「おくすりのめたね」を見つけてくる。といった流れから。
- 以上から、うみねこ関連スレに置いてはPIXIV画像が貼られると「ああああああ~」や「おくすりいいいぃい」といったレスが付けられることになる。
- PIXIVは二次創作界隈への影響力が大きく、また2chやニコニコ動画等ともユーザーが多少被っており、うみねこスレならずとも無断転載は大きな問題となっている。あくまでPIXIVは絵描き達同士で楽しみ合う場所であり「タダで見られる画像提供所」というわけではないので注意。
- PIXIVではうみねこのイラストコンテストが開かれたことがあり、実際に大賞作品がアニメのイメージアルバム「ROKKENJIMA IN LOVE」に採用された。またアニメDVDの特典であるタロットカードをPIXIVで有名な絵師が担当するということも起こっている。
- 押し付けあわずにはいられぬ人の世の罪[作中用語][台詞・口癖][パロディ](EP2)
- 『ひぐらしのなく頃に』に出てきた台詞からの引用。何か不幸な事件があったとき、人は誰かを悪者にしなくては納得できない悲しい性をもつ存在であるということを表した言葉で、羽入の台詞に登場する。「ひぐらし」のテーマは、人の世の罪を過度に咎め排斥することを否定し「互いに互いを許し合おう」というものである。
- 織田信長(おだのぶなが)[人名][歴史](EP5)
- 日本の戦国大名の一人。天文3年5月12日(1534年6月23日)生誕、天正10年6月2日(1582年6月21日)死没。当時としては革新的な軍略、政略を駆使した奇才で、群雄割拠していた戦国時代を統一の一歩手前までまとめあげた。天下統一を成し遂げる前に暗殺されたが、後の豊臣政権、徳川政権も信長の支配基盤を引き継ぐ(もしくは奪う)形で運営されたため、。豊臣秀吉、徳川家康とともに「三人の天下人」とまとめられることが多い。
- 尾張の大名家である織田家出身であるが、幼少期から奇矯な行動が多く「うつけもの」「かぶきもの」などと蔑視されていた。しかし信長の奇矯な行動は時代の常識を超えた知見から出たものであり、常識にとらわれないその性格ゆえに混沌とした戦国時代をまとめあげるエネルギーになった。
- 信長がいかに「革新的」であったかを示す逸話は枚挙にいとまがない。ポルトガルから伝来したばかりの鉄砲を実戦で初めて使用した、楽市楽座を設立し自由取引市場を作った、農業生産高とそれに基づく課税台帳の整備に力を入れた…などが後世にも革新的事業として歴史的評価がされている。ただし、これらの事業・軍略は信長が始めて行ったというより、歴史に名を残すくらい大々的に推進したのが信長だったと言う方が正確であろう
- 最後は本能寺で家臣の明智光秀の裏切りにあい、自ら火をつけて自害する(本能寺の変)。この最期のあり方が衝撃的でドラマチックであることに加えて、裏切りの原因が謎に包まれてることから、様々なフィクションで取り扱われるモチーフにもなっている。
- 小田原(おだわら) [地名](EP1)
- 右代宮金蔵の出生地とされている、神奈川県西部に位置する市。特例市であり西湘地域の中心都市である。1986年当時は東京のベッドタウンとして賑わう大都市であった。
- 千年都市であり、かつては波多野氏の領地であった。戦国時代は後北条氏の勢力下に入り、小田原城の城下町として発展する。江戸時代は東海道沿いの町として交通の要所として大いに栄え、東海道五十三次の中では最大の宿場となった。
- 明治維新後は東海道本線が小田原を外してしまったため、交通の要所としての地位を一時的に奪われたりもしたが、箱根のすぐそばというロケーションからかつての宿場町としての特性を受け継ぎ続け、現在でも箱根観光の拠点都市として著名である。
- 関東大震災では震源地が小田原の直下だったため激しい被害を受けている。
- 市内の地名についてもいくつか本文中で言及されている。小田原城、曽我岸、早川の項参照。
- 小田原城(おだわらじょう)[地名][歴史](EP1)
- 小田原市の観光名所のひとつ。戦国時代から江戸時代にかけて小田原を守り続けた堅牢な城砦を再現したものである。国指定史跡であり日本100名城に数えられている。
- 戦国時代の小田原城は武田信玄や上杉謙信をも篭城の果てに撃退した無敵の城であったが、豊臣秀吉に敗れている。この秀吉との戦いのときも篭城したのだが、そのときに「和議か抗戦か」という会議が行われた。この会議が遅々としてすすまず、最終的に篭城期間の三ヶ月をもってしても決まらなかったという言い伝えがある。このことから、物事が決まらない会議のことを「小田原評定」というようになった。なお、「重要なことは重臣たちをまじえた会議で徹底的に討議する」という小田原城のやり方は当時では画期的なほど民主的な制度であり、それゆえに決議がなかなか出来なかったという背景もある。
- お茶会(Tea Party)[作中用語](EP1お茶会)
- ヨーロッパ発祥の懇親会のこと。お茶(基本的に紅茶)と簡単な茶菓子を喫しながら他者と懇談し親睦を深めるための会合。
- 日本語における「茶会」の本来の意味は、日本の伝統文化である「茶道」の会合のことである。こちらは懇談会ではなく、厳格な作法を守り精神修養をするための場である。
- 『うみねこのなく頃に』ではゲーム本編の各話終了後に「Tea Party」という項目が追加されてそこで魔女ベアトリーチェが主催するお茶会を閲覧することができる。このお茶会は物語世界で現実に開かれているものなのか、『ひぐらしのなく頃に』のお疲れ様会のようなただの「読者向けの楽屋オチ」の一種なのかどうかは、『うみねこのなく頃に』の大きな謎の一つとなっている。
- また、このお茶会閲覧後、もう一つのお茶会である裏お茶会を閲覧することができる。
- お疲れ様会(おつかれさまかい)[パロディ](EP1お茶会)
- 『ひぐらしのなく頃に』の各話の終了後で見ることができるおまけモード。本編に出てきたキャラクターたちが、本編の内容について雑談するというショートストーリーである。お疲れ様会はキャラクターたちによるいわゆる「楽屋オチ」であり、物語本編とは全く切り離されたものである。基本的にコメディ調で、シリアスだった本編とのギャップがユーザーを和ませた。
- 『うみねこのなく頃に』のお茶会は、このお疲れ様会とは似て非なるものである。「うみねこ」ではお茶会はあくまで本編の続きであり本編と世界観を同一にしている。しかしEP1のお茶会では戦人がこれを「お疲れ様会」と誤解して参加するという非常にメタフィクショナルなシーンがある。「ひぐらし」風のお疲れ様会のノリだと思い込んでいた戦人は、この世界が本編同様に魔女幻想に侵され序々におかしくなっていく展開に度肝を抜かれることになるのだが、「ひぐらし」を体験したプレイヤーの中にも戦人同様にショックを受けた人もいたのでは?
- さらにEP3ではこのお茶会はEP2までの裏お茶会のようなベアト・ベルン・ラムダのみの会話となった。ただしラムダのキャラクターがかなり変化している。
- オニオングラタンスープ[料理・飲料](EP4)
- タマネギを長時間炒めてコンソメで煮込み、耐熱カップに入れてフランスパンを一切れ浮かべ、チーズなどをかけてオーブンで焼いたもの。
- 高級料理ではないがご家庭ではなかなか作りにくいため、ファミリーレストランでの定番メニューとなっている。
- 鬼隠し(おにかくし)[宗教・魔術用語][パロディ](EP2)
- 「ひぐらしのなく頃に」における雛見沢村の伝承。雛見沢を支配する「鬼」の力により人が忽然と姿を消す現象を指す。
- お百度(おひゃくど)[宗教・魔術用語](EP3裏お茶会)
- 神社や仏閣に百回参拝すると願いが叶うといわれる日本の民間信仰「お百度参り」のこと。対応する動詞表現は「お百度を踏む」。
- 本編では原義から転じた「自分たちの要求を聞いてもらうために、しつこいほどご機嫌伺いをする人たち」を意味する慣用比喩表現として使われている。
- お前がそう思うんならそうなんだろう お前ん中ではな(EP8)
- 元は少女ファイトの式島滋の発言だが現在ではひだまりスケッチのゆのが蔑んだ表情で言っている画像やAAが有名。
- 独りよがりな発言をしている者に対しての煽りAAや画像としてよくつかわれている。
- うみねこスレではEP8時点で猫箱を閉じたままにしたため、どんな説を唱えてもこの言葉で返されるようになってしまった。
- うみねこスレではossと略される [(o)お前が(s)そう思うんなら(s)そうなんだろう]
- お抹茶[飲料・俗語](EP4)
- 1.抹茶の丁寧語 2.虐待、殺害などの隠語 この項では2について記す
- EP4でお抹茶という単語が前後の文脈からみて拷問の隠語として使われていたために、お抹茶が拷問という意味で使われはじめ後に霞にとって邪魔な人物を消すという意味が追加された。
- さらにEP7で霧江が霞が生易しくみえるくらいの冷酷な人物であることが判明。霧江もお抹茶キャラとして扱われることとなった。
- お抹茶会[俗語](EP7)
- EP7での霧江による殺戮のこと。振る舞われるのは抹茶と八橋ではなくナイフと弾丸である。
- なおヤスがいない理御の世界でもお抹茶会が開催されている。
- オヤシロ様(-さま)[宗教・魔術用語][パロディ](EP2)
- 「ひぐらしのなく頃に」の舞台となる雛見沢における信仰の対象。
- 初話「鬼隠し編」から言及されているキャラクターであるが、終盤になって現代でもある意味”存在”していることが明らかにされ、他キャラクターの前にはっきりと登場し始める。さてその正体は・・・?
- 「きっひひひひひひ、オヤシロ様は”い”るんだよ」というパロディがファンの間にあふれたのは言うまでもない。
- オリスク[二次創作](-)
- 俺は、イナ・バウア~、常に大ピンチ~[台詞][パロディ]
- 海外ドラマ『24-TWENTY FOUR』のシーズン6の日本でのCMソングのパロディ。
- オレはジャック・バウアー、つねに大ピンチ♪
オレはジャック・バウアー、なんだか~んだ死なな~い♪
- オレはジャック・バウアー、つねに大ピンチ♪
- なお、TVアニメ版で留弗夫の声優をやっている小山力也氏は、『24-TWENTY FOUR』の主役であるジャック・バウアーの役もやっている。
- ちなみにこの台詞が出たシーンでは留弗夫は梯子から落ちそうになるのをイナ・バウアーの姿勢で必死にバランスをとっているので、これは二重のパロディである。
- 海外ドラマ『24-TWENTY FOUR』のシーズン6の日本でのCMソングのパロディ。
用語解説と雑学
数字 / アルファベット / あ行 / か行 / さ行 / た行 / な行 / は行 / ま行 / や行 / ら行 / わ行
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